守大助さんを支援する徳島の会第6回総会

 昨日、表記の第6回総会が開かれた。会は、今まで以上に充実したものとなり、全国で守さんを支援する輪が広がり、参加者一同が、冤罪を晴らすための取り組みを一層強めようと確認された。以下は、守さんにあてた手紙。



守さん、お元気ですか。昨日は、「守大助さんを支援する徳島の会」の第6回総会が開かれました。
 参加者は、阿部先生を含め68名でした。県外からも多く参加がありました。広島の会の山根副会長・三宅事務局長、岡山の竹原さん、まだ会は結成されていませんが愛媛の救援会事務局長の大西さん、高知からは同封した資料のとおり、高知白バイ衝突事件の被告の片岡さん夫婦・支援する人・弁護団長の生田弁護士(香川県の先生)。今までの総会以上に参加者の幅が広がり、守さんの冤罪事件に対する関心が高まってきている様子がわかりました。
 総会では、守さんから送られてきたメッセージを森田さんが読み上げました。守さんが頑張っている様子が参加者に良く伝わりました。また、川上さんが経過報告・来年度方針を提案しました。会員も307名となり2011年度は350名にしよう、四国の他県でも会が結成されるよう支援しよう、などが確認されました。大栗副会長が会員拡大の苦労、滝浦晴美幹事が宣伝行動、松浦さんが守さんとの面会、門田幹事が役員会ごとの事件学習の様子などを報告しました。今までの活動に確信が持てて、これからも守さんを救出するために力を合わせて頑張ろうという総会になったと思います。ちなみに、私は司会を務めました。役員は、今までの方に加えて、若い助産師が加わりました。生田弁護士・片岡さんからも報告がありました。守さんと片岡さんの冤罪を晴らすためにともにやっていこうとも話がありました。
 総会の後、阿部弁護士が「再審申し立ての新証拠」と題して1時間余り講演しました。飛行機嫌いの阿部先生は、仙台から新幹線とバスを乗り継いで8時間かけて徳島にやってきました。話の中で、「阿部がなかなか会場に着かないので、皆さんやきもきしたでしょう」などと冗談も言っていましたが、15名を越える弁護団で3月中には再審請求をすること、新たな証拠についても、多くの医学者の協力を得て書面の準備を進めていると話され、検察・警察のずさんな捜査とそれを認めた裁判所の態度を批判しました。
 5時半からは懇親会があり、21名が参加しました。参加者からは、総会の感想などが話されました。三宅さんは、いつも困ったら川上さん佐藤会長に電話をかけて相談している。徳島に来るにあたって、どうやったら会員が増やせるか学んできてほしいと言われたが、よくわかったと言ってくれました。川上さんは、家でもいつも「大助、大助」と言って24時間守さんのことを考えていると言いましたが、そういう姿勢が徳島の会を支えているのではないでしょうか。徳島合同法律事務所の若手弁護士(昨年入所)は高知出張を取りやめて、総会と懇親会に参加しました。
 また、阿部先生は講演の中では話せなかった裏話もされて、如何に検察・警察・裁判所の癒着がひどいか、東北大学医学部の身内意識が、「犯人・守大助」を作り上げたかを話されました。
 総会の議長をした守岡さんは、総会会場に貼られた会の結成状況を表す日本地図を見て、今全国21県の会が全部埋まったら、必ず再審開始は勝ち取られ守さんの冤罪が晴らされると話ました。

 写真は、特別講演する阿部弁護士



上の写真は宮内フサ(1985年102歳で死去)作品 鯛抱き犬 92歳 鯛の向きが前回と違う


俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
  ●五月雨ほど 恋ひ慕はれて 今は秋田の 落とし水
  ●鳥も通はぬ 深山の奥も 住めば都じゃ のよ殿よ
  ●佐渡と越後は 筋向ひ 橋を懸けたや 船橋