瀬戸内寂聴と山田洋次

 連れ合いの怪我で、アッシー役が忙しい。昨日は、アスティとくしまで徳島新聞主催の「戦後70年特別シンポジウム『ともに歩む これから生きる』」があって、連れ合いと彼女の友人が聞きに行ったので、会場まで送っていった。
 今朝の徳島新聞の1面には、徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴(93歳)と、映画監督の山田洋次(84歳)の対談の様子が、大きく掲載されていた。戦中の厳しい体験で戦争の悲惨な実態を知っている二人の対談には説得力がある。新聞には寂聴さんの「戦争はすべて悪い。たくさん人を殺して褒められるなんてそんなおかしな話はない。」と書かれている。3,300人が話を聞いたという。16面でも大きく取り上げられて、参加者の感想が書かれていた。
 大手新聞、特に読売・産経・日経が安倍内閣を後押しして、戦争法案の本質、反対運動の盛り上がりを記事にしない中で、地方紙のこのような企画は、意義がある。中央と地方の運動で、戦争法案を廃案にする機運が広がってきている。

 ブログの最後には、今は「鶴彬の現代仮名遣い版全川柳」(木村哲也編 邑書林 2007年12月)の川柳を紹介しているが、それ以前は「俚謡」(湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)・「どどいつ入門」(中道風迅洞 1986年 徳間書店)を紹介した。


 「粋の懐」は昨年9月にB型肝炎訴訟の傍聴で大阪に行った時、阪急古書のまちにある「杉本梁江堂」で購入した。発行は昭和2年12月13日、定価1円50銭であった。小唄集である。「小唄」は広辞苑によると「①室町時代の小歌の流れを引く、近世の俗謡小曲の総称。②江戸末期に、江戸端唄から出た三味線唄。江戸小唄。」とあった。少し紹介すうる。
  よしこの
 まことつくせどまだ疑の、かかる此身のやるせなさ
 かなしくくらしてたまさかあへば、つらさ忘れて嬉し泣(なき)
 さした手枕さしならぬ、実とふじつの右ひだり
 初手はてくだにさす手枕も、今ぢや抜れぬ身のつらさ
 薄くなるからあの甘酒も、そこを見せては水くさい
 小唄は聞いたことも学んだこともないし、89年も前の本であるので解らない言葉ばかりであった。


宮内フサ(1985年102歳で死去・高松)作品

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鶴彬の現代仮名遣い版全川柳(木村哲也編 邑書林 2007年12月)
◯ドン底を踏んで初めて音がする
◯香水買に来た少女は工女です
◯仏さまと呼べど答えなし