日本母親大会参加、「極楽に行く人 地獄に行く人」水木しげる・月下美人

 19日(金)夕方5時半過ぎに、元気な「さよなら」の声を残して次女たちは駒ヶ根に帰っていった。夕食は連れ合いが早朝から金沢に行ったため一人。残り物のおかずと酒で過ごした。そんな時、月下美人が一輪咲いて芳香と美しい姿で、私の無聊を慰めてくれた。

 8月20日・21日と金沢市福井市で開かれた第62回母親大会に行ってきた。20日(土)は午前4時起床で、4時半我が家を出発、近所で参加する人を乗せて徳島市に向かった。5時過ぎに集合場所に着くとすでに多くの人が貸切バスを待っていた。徳島県からの参加者は35名で、内男性は2名。途中、福井市の福井フェニックス・プラザで開かれる問題別集会「エネルギーと原発」に参加する人を降ろして、金沢市に向かった。私は、金沢歌劇座で開かれた「くらし・社会保障」の集会に参加した。会場には1,400名もの方が参加した。パネルディスカッション形式で行われ、コーディネーターは井上英夫さん(金沢大学)で、先生は何度も徳島に来て社会保障について語った。特に印象的なのは、20数年も前になるだろうか、徳島市国民健康保険税滞納者に対して「資格証明書」を発行して、未納者が受診する場合、窓口で全額払いにしようとした時であった。国保制度を守ろうとした団体が組織を作って、国保の実体を現地調査した。その時に井上先生が来て大きな役割を果たしたことがあった。
 パネリストは「子どもの貧困」松田洋介さん(金沢大学)、「大人の貧困」宇都宮健児さん(弁護士)、「介護の問題」前沢淑子さん(中央社保協)で、各地からの報告もされた。赤ん坊から高齢者まで、貧困の連鎖に繋がれている一方で、大企業・資産家が繁栄を謳歌している情況が理解された。宇都宮さんが語っていたが、「一人ひとりは微力ではあっても、決して無力ではない。一人ひとりがつながれば大きな力となる」「選挙で社会保障の問題を争点にして闘い、政権を変えることが大事」
 確かに参議院選挙はその大きな試験であった。衆議院選挙では更に市民、野党の結束を固めて、自公を政権の座からひきずり下ろすことが必要。この日の参加者は、他の会場を含め4,700名であった。
 集会後、金沢駅東口に移動して、守大助さんを支援する徳島の会として5人で宣伝行動を行った。40分ほどの行動で300枚のチラシを配布した。母親大会参加者の人もいて心よく受け取ってくれる人、署名をしてくれる人もいた。
昼食が早かったので、皆さん腹ペコ。駅の和食店「魚菜屋」でおいしく日本食・ビール・日本酒を堪能した。
 翌日は10時から全体会であったので、また金沢駅東口で宣伝行動を行った。日曜日で少し早かったのでそれほどチラシは配れなかったが。全体会場や帰りのバスなどで協力を求めた。何とか徳島から持参したチラシ500枚を配布し終えた。宮城の会では全体開場前で石川・福井の国民救援会の人の協力もえて、2,000枚ほどチラシを配布したという。
 石川県産業展示館で開かれた全体会には4,600名が参加した。記念講演は「憲法公布・女性参政権行使70年 いのち輝く平和な沖縄・日本を」と題して島洋子さん(琉球新報社編集局政治部長)が講演した。沖縄の現状が詳しく報告され、本土の人(政治家・ジャーナリストを含め)がまだまだ沖縄の現状を理解していないことも数字を通じて報告された。沖縄の基地による収入は全体の5%にしか過ぎなく、基地の存在そのものが沖縄の発展を大きく阻害している。などなど。5月に沖縄に行って、今大きな戦いの場となっている辺野古や高江を見てきたが、このまま沖縄を見過ごすことは本土の沖縄化にもつながる大事なことであると再認識させられた。
 大会では物産展がある。今回購入したのは手ぬぐい1枚と「兵士のアイドル」という本であった。

兵士のアイドル 幻の慰問雑誌に見るもうひとつの戦争

兵士のアイドル 幻の慰問雑誌に見るもうひとつの戦争

 貸切バスの中で読んだのが、水木しげるの「極楽に行く人 地獄に行く人」。

極楽に行く人 地獄に行く人 (知恵の森文庫)

極楽に行く人 地獄に行く人 (知恵の森文庫)

 著者の霊感と探求心が生んだ世界が広がっている。私には霊感は全く無いと思うのだが、「宗教は、自分で感じるものを、教義という枠に押し込めようとして、だんだん本質から離れた部分ばかりが尊重されるようになってきた。」というのには賛成である。

 我が家には10時過ぎに着いた。今日(22日)は早速、庭木に水やり。連日の猛暑で草木はだいぶ弱っていた。その後、家の掃除。次女が帰る前に掃除はしてくれているのだが、猫のミヤ雄もいたのであらためて掃除をした。2時間程かかり疲れてしまった。

台北陵クリニック筋弛緩剤えん罪事件の守大助さんをご支援ください!
B型肝炎訴訟をお考えの方は、全国B型肝炎訴訟弁護団へご相談を!

 湯浅竹山人編「粹の懐」昭和2年(1927年)12月発行
◯アレサ見やんせ紅葉の色は、おもひ染たかからむ蔦。
◯なびくかたへと冠(かむり)をふつて、尻をむけたる風見鶏。
◯届きかねたるふみとはつらや、川を越へたる筆も有(ある)。
◯仇な色だとツイおもひ染、むらがあるかと氣がもめる。
◯いつそりんきの角でも生(はや)し、附(つい)てやりたい人がある。
◯心ありげな柳にあたり、花にやつれなひ春の風。