守大助の会役員会、「古本道入門」(岡崎武志 中公文庫)

 ようやく梅雨らしくなり、曇天が続き雨も降ってくる。
 25日(日)は守大助の会の役員会があったので参加した。この日は天候も悪く、体調も悪いので徳島駅前の宣伝行動は中止になった。川上事務局長の報告では、会員数499名、仙台高裁宛署名は4,799筆で、300筆を宮城に送った。また、仙台高裁宛の再審開始を求める要請ハガキは121枚を出し、更に会員数を追加印刷をし会報と一緒に送ることにした。
 6月4日(日)の徳島県母親大会では、会費の集金が27名、入会1名、署名40筆、甘酒販売5本、佐藤政男さんの本「現地情報から読み解くふるさと福島」販売2冊、カンパ1,000円であった。また、6月17日(土)の徳島健生協総代会では、佐藤政男さんの本販売19冊、会費集金8名、入会2名、カンパ1,000円であった。いろんな行事に役員が手分けをして参加すると、少しずつではあるが成果が上がる。6月19日(月)に川上事務局長と私が高知の会の結成総会に参加したことを報告すると、皆さん大変喜んでくれた。
 当面の活動も協議した。学習ではA男事件について薬剤師の役員が、時間経過に合わせて書き出してくれた表を基に、学習した。表にしてみると、判決にはおかしいつじつまの合わないところばかりが目につく。次回役員会は7月23日(日)に行うことにした。
 雑誌「冤罪File」No28(8月増刊号)には、仙台北陵クリニック事件も書かれているので購入した。ジャーナリストの今井恭平さんが、3月25日の「守大助さんの再審・無罪をかちとる全国集会」、事件の概要、最近出版された阿部泰雄・山口正紀さんの「つくられた恐怖の点滴殺人事件」の紹介について書かれている。
 この日は行事を間違えて、早く我家を出てしまったので、徳島で時間つぶしのため紀伊國屋書店に立ち寄った。買った本が「文庫本を狙え!」(坪内祐三)と「中国語はじめの一歩」(木村英樹)であった。

 「古本道入門 」(中公文庫 岡崎武志)を読んだ。古本の売買を「道」にしてしまうのだから、気合が入っているし、古本への熱い愛着が伝わってくる。私は大阪や東京に行くとき、阪急三番街古書店や神田の古書店街を、時間があれば尋ねる。たまに楽しい本が見つかる。
 古書店で一番思い入れがあるのは、高校生(東京都立田園調布高校)の時から覗いた「山王書房」(東京・大田区新井宿)である。そこの主人が素晴らしい店主であった。関口良雄(1918.2〜1977.8)と言う。彼は「昔日の客」(1978年10月発行)という本を出していて、彼と付き合いのあった文人たちについて書いている。書かれた人物だけでなく彼の人となりが分かる味わいのある文章であった。復刻版(夏葉社)が2010年10月に出されていて、私はその第2刷(2010年11月)を買って読んだのであった。
 守大助の会の役員会の日に立ち寄った紀伊國屋書店には、その第9刷が置かれていた。嬉しい限りであった。関口良雄の死後、追悼文集「関口良雄さんを憶う」(夏葉社)が出され親しい人々が文章を寄せていた。これも復刻版が7年前に出され読んだ。本のタイトル「昔日の客」は、作家の野呂邦暢が関口に送った作品集「海辺の広い庭」の見返しに書かれた「昔日の客より感謝をこめて」に拠っている。
 「昔日の客」については、2008年5月、2010年12月、2012年7月にブログ孺子の牛で触れている。ネットで「昔日の客」をしらべてみたら、又吉が紹介していた。なるほど、それで紀伊國屋書店に置いてあったのかと、納得した。

台北陵クリニック筋弛緩剤えん罪事件の守大助さんをご支援ください!
B型肝炎訴訟をお考えの方は、全国B型肝炎訴訟弁護団へご相談を!
「江戸端唄集」(岩波文庫
◯都々逸百人一首
 忘らるゝ身は しかたもないが それじや誓ひの 神よごし
 本歌:忘らるゝ身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな(右近)
 小のゝ篠原 しのぶとすれど われを忘れちや くちばしる
 本歌:浅茅生(あさじふ)の小野の篠原忍ぶれど余りてなどか人の恋しき(参議等)