玖藤 柚芭

作品:PP-ピアニッシモ-
http://www.gungnir.co.jp/innocentgrey/products/pro_pianissimo/pp_index.html


裸Yシャツ、という格好をご存知でしょうか。
男物のブカブカなYシャツ1枚だけを羽織った美少女……という夢のようなシチェーション。
裸エプロンに比べて露出は少ないものの何故か異様にエロい、まさに男のロマンであります。
ヨスガノソラ』発売時に穹の"貧乳裸Yシャツ"テレカが大人気だったのは記憶に新しいところでしょう。
しかも、妹であればこの裸Yシャツの破壊力をさらに高めることができるのです。そう……

実兄のYシャツ使用。
ビバ!裸Yシャツ!! ジーク!キモウト!!


……前置き終わり。
今日まで、ブログの性格上仕方ないとはいえ萌えない妹や姉ばかり紹介してまいりました。
今回ばかりは普通に萌える妹を紹介したいと思いますよ。
何しろ公式サイトのキャラ紹介での肩書きが「お兄ちゃんのお嫁さん」ですからね。
「お嫁さん志望」とかではなく「お嫁さん」なので、そこのところお間違いなく。


玖藤柚芭(くどう・ゆずは)は一部で有名な主人公・玖藤奏介(そうすけ)の実妹です。
2人は関東大震災で両親を亡くし、幼馴染の橘美華夏(たちばな・みかげ)の家に預けられます。
ところが、奏介さんは橘家にほとんど帰ることなく、不良仲間と暴れまわる日々を送ります。
柚芭が兄と接する機会はほとんどなく、美華夏の話を通じてだけ兄の事を知ることが出来ました。
華夏の恋する乙女フィルターがかかった話を聞き続けた柚芭は、いつしか奏介さんに恋心を抱くようになったのでした。
兄への想いを忘れようとして兄と雰囲気が似ている琢磨と交際してみたものの、
琢磨はそんな柚芭の気持ちを知っているのか、手を出すことはありません。
想いは募るばかりです。
半ば強引に兄の住むアパートにおしかけ、一緒に住まう事にします。(この経緯は公式サイトのSSにあります)
さて、そんなある日、奏介さんは殺人の濡れ衣を負わされ警察に追われる身になります。
詳しくは割愛しますが、琢磨は奏介さんの濡れ衣を晴らすために戦い、殉職してしまいます。
しばらく家を空けていた奏介さんですが、柚芭の懇願でその晩だけは家に帰ることにしました。
柚芭の裸Yシャツはこの晩のことです。
夜、奏介さんがふと目を覚ますと柚芭が自慰に耽っていました。(余談ですが、格好は裸Yシャツのままです
寝たフリをする奏介さんですが、柚芭の行為はエスカレートし、
遂には奏介さんの手を使って自慰を始めてしまいます。さすがに起きてることがバレました。
柚芭は泣きながら自分が兄を愛していること
何度も諦めようとして、結局果たせなかったことを語ります。
奏介さんは葛藤の末柚芭の告白を受け入れます。(受け入れない選択肢もあります)
「俺は――兄貴失格だ」
二人は初めての兄妹でのセックスを貪り合いました。
これで終われば普通の兄妹モノなのですが、兄が寝静まった後、柚芭は不穏な言葉を呟きます。
「お兄ちゃんはあたしだけのものなんだから……」
それから、二人はセックス三昧の日々を送っていましたが、そこに幼馴染の美華夏が訪れます。
慌てて柚芭から離れようとする奏介さんですが、柚芭がそうはさせませんでした。
華夏は二人のセックス現場に踏み込んでしまいます。困惑する美華夏に柚芭は言い放ちました。
「美華夏ちゃんに……お兄ちゃんは渡さないんだからっ!」
涙をこぼして立ち去る美華夏。奏介さんは呆然と見ていることしか出来ません。
「……お兄ちゃん……これでふたりきりだよ」
「あ、あたしはっ……お兄ちゃんと一緒なら……どうなっても構わないよ」

その言葉に、奏介さんは黙って妹を抱きしめることで応えるのでした。


ストーリーは以上です。このあと殺されてBADENDですが…。
いや、しかし、柚芭はキモい。前作の七七とはまた違うキモさです。
殺人の絡まないキモウトでは最高クラスかもしれませんね。
mixiキモウトコミュのTOPに「兄の手を使って自慰に耽る妹」とありますが、あれはこの柚芭のことです。


華夏が二人のセックス現場に踏み込んでしまうシーンは、
後の『ヨスガノソラ』でも、直接ではないとはいえ似たような場面があります。
その時の穹の対応と柚芭の対応は対照的です。
来訪者に対して一切の興味を示さない穹と、敵意をむき出しにする柚芭。
この時点の穹は、ハルへの好意以外何も持ち合わせていない、極めて純粋な存在です。
一方、柚芭は嫉妬や独占欲といった生々しい感情に支配され、それを隠すことなく相手にぶつけます。
そういう"不純物"を持ち合わせているから、柚芭は穹の何倍もキモい。
だが、それがいい