突然押し寄せる

Merry Youに着くと、丁度ULTRA TRIOのリハが始まったところ。出音やらモニターやら構成やら、想像していたよりもずっと繊細にこだわりながら仕上げて行く様子に圧倒される。当たり前ながらさすがプロ中のプロ。
さて、力哉さんの「まあ、こんなもんやろ。」の声をきっかけに次は我が「福岡」のリハ。力哉さんのセットや、結構おおがかりなシミさんの機材をバラすのもナンなので、その前にもう1セット組む感じ。PA類を結構動かして、さあリハだ、って、目の前に並んで聞くのは勘弁してください。->ULTRA TRIOの皆様
そのせいか、珍しく一曲目の入りのフィルをドジるhidewatana(笑)。さらにこの後、何曲目だったか、リハ中に突然怪獣に後ろから羽交い絞めに取り憑かれるハメに。あれは「そう固くなんな!」という力哉さん流のメッセージやったんでしょうなあ。(あの時の写真はないんだろうか?)
なんとかリハを済ませるが、ライヴが決まった瞬間に緊張してたhidewatanaはともかく、私やらnaoponにまで突然押し寄せる緊張(笑)。この後3人で「太陽」にお茶しに行ったものの、その場の「上の空」具合といったら、多分一生忘れられないくらい。

そして本番

本番は、ULTRA TRIOの皆さんが最後の曲あたりまで帰ってこなかったこともあって、まあなんとか。とはいえ、全体的な固さは抜けきりませんでしたが、「不調こそ実力」((c)イッシー)。
自画自賛的には、「Leaving Home」はそれまでのリハを通じて一番良かったと思ってます。最後のテーマに戻る前の「ジャジャッジャーン!」あたりでちょっとウルっと来たくらい(笑)。
あと、終わった後にシミさんに「ええ音だしてるやんけ!」と胸を小突かれたのが嬉しかった。ありがとう!「蒼い稲妻」!!

さすがULTRA

あとは後ろのボックス席で放心状態になりながらULTRA TRIOの演奏を堪能。
正直、力哉さんのプレイはCDで聴いてそんなにグッと来たことがないんですが(こんなこと書いていいのかな)、これまで同様ライヴで聴くと本当に凄い。楽しい。最近、タカさんとか割と「カチっとした系」に染まってたんですが、これはこれで唯一無二のものがある。というか、以前Resonance Voxとかで聴いてた時に比べて「暖かさ」とか「深さ」とかが増してて、さらに好きになりました。
もちろん、Jazzをベースにしながら「行くとこまで行ってくれる」山口さんのギターも凄いし、思っていたよりもウォームな音でボトムを支えるシミさんも凄い。シミさんの、ゴムのように伸び縮みしながらドラムに密着するプレイ、これも最近目指してた方向とは違うけど、目から鱗な感じ。

そしてハプニング

アンコールではなんと、我が「福」「岡」がステージに呼び出されてセッション。
実は「岡」はリハ時点で打診されてたので、「ほら、そうなったら絶対二人ともやで〜」と言ってたのが実現。だから最初から覚悟しとけばよかったのに、中休みでやっと現実を悟ったnaoponは慌ててアルコール燃料を補給しましたとさ(笑)。
で、結論。初めて客観的に「福岡」を外から聴いたけど、あんたらとバンドやってて良かったわ。

最後は打ち上げ

終演後、シミさんに挨拶に行って、「あのフレットレスの音はV-Bassですか?」とか話してたところ、「ちょっと弾いてみいや。」と言われ、びっくり。おまけに、フレットレスの音だけではなく、シミさん自ら色々とプログラムを変えて披露してくれるし。や〜、ホンマにええ人やなぁ。その時の写真はとりあえずココに。ちなみに、力哉さんに「タコ兄弟」命名されております(笑)。
打ち上げではULTRA TRIOの方々との話しも面白かったし、遅くまで残ってくれてたお客さんもいたので最後まで居たかったんですが、さすがに家が気になったため、日が変わったあたりで失礼する。で、身長137cmくらいになって真っ暗になった自宅に忍び込む(笑)。
とにかく、当日はかなりイッパイイッパイだったために、見に来てくださった方、声を掛けてくださった方にロクに挨拶もできずにすんませんでした。ありがとう。今後ともこんな感じですんで(笑)よろしく。