2011-08-09
■[仕事]「社外でも通用するスキル」のくだらなさについて
自分が長い間勘違いしてたから言うんだけど、
最後に「Firm Specific Skill」と「Portable Skill」の違いについて。前者は直訳すれば「企業特殊技能」と
いいまして、社員がその企業ならではの技能を磨き、所属企業とのコミットメントを高めながら共に進んで
いくというものです。でも、ホントに若い人が気をつけるべきなのは、自分が所属している企業外に「持ち
運び可能な技能」ではないでしょうか?
ここで言うポータブルスキルの正体が何なのかは、よく考えなくてはならない。
ポータブルスキル=「社外でも通用するスキル」「転職時に潰しの効く技術」ぐらいに考えていると大損する。
大企業の人はそう言うけど
業界大手のお客さんと話をしていて、「(うちの会社名)さんは技術があるからいいですよねえ。私らは技術がないから転職もできない...」みたいに言われたことがあるけど、そう言うお客さんの給料は俺よりはるかに高いのだ。
なぜそうなるのかというと、俺が持っているといわれている「技術」は市場があって金を払えば買って来れるものでしかないのに対し、この方が持っているのは、どこにも売っていない、まさにその会社専用のスキルだからだ。
市場があれば競争があり、俺の持っている「技術」は常に安値に向かう圧力にさらされている。対してこのお客さんのスキルは外部調達できないから競争とは無縁だ。ゆえに俺の給料は安く、お客さんの給料は高い。事実はこうなのだが、
角度を変えて見ると、俺が持っているのは「社外で通用する」スキルで、お客さんが持っているのは「その企業から一歩出たら全く役に立たない」スキルだ、ということにもなる。ここで勘違いすると生涯地を這う。
ポータブルスキルの正体
「社外でも通用する技術」なんてくだらないものなのだ。理由は2つあって、
市場で求められている技術は常に価格競争圧力にさらされているので、そんなものを追っても金銭的に報われることはない、ということが一つ。
もう一つは、技術が売れなくなる日が誰にでも来ることだ。例えばITエンジニアが40歳になると、求められている技術を提供できても、買ってくれる人が激減する。IT関係の求人をチェックしてみればわかる。40歳以上のエンジニアの求人なんてほとんどない。
会社員の一生を支えるポータブルスキルの正体は技術ではない。くだらない作業を含めた全ての仕事に対して常にタイムアタックすることであったり、情報が足りない中でも即座にできる/できないの判断をして責任を取ることであったり、そういった技術自体よりも一段メタな能力を追わなくてはならない。
これらの能力は「自社の外ではまったく通用しない」仕事の渦中にあっても育てることができるから、仮に大企業でそういった仕事がアサインされてしまっても、まったくハンデにならない。結論、大企業でも別にいいんじゃないか。働いたことないけど。
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