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乾燥した生活 Twitter

2012-07-15

時をかける少女

時をかける少女 【期間数量限定生産版】 [Blu-ray]

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 「未来で待ってる」の意味がどうしてもよくわからなくて、その点がピンとこず、何だか好きだとも言いにくい作品ではあるのだけど、改めて作品を観直してみると、やっぱりなかなかクオリティの高さには否定しがたいものがある。

 「耳をすませば」が未来志向であるのに比べて、この作品は"現在"志向であるように感じた。それに加えて固有名詞がほとんど登場せず、土地の記憶・ものの記憶から遊離した物語であることも感じた。明確な時代の違いがそこにはあると思う。

 細田守の描きたいものが未だに掴めないところがあるのだけど、新作でまた新しいものを見せてもらいたい。個人的にはもう一度「ぼくらのウォーゲーム」のようなエンターテイメントに徹した作品を見てみたい。サマーウォーズはちょっと違ったんだよなあ。

2012-07-08

耳をすませば(近藤喜文)

耳をすませば [Blu-ray]

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 思ったより全然悪くない作品だった。物語が全く破綻していないし、絵もそれなりに綺麗。ものすごく手堅い作り。普通に楽しく見れた。

 ただ、深みは無いよなあ。伏線とかメタファーとかほとんど使われていないというのもそうだけど、物語の中から悪意や悲劇といったマイナスのオーラがことごとく排されているのが大きい。こんなリアリティの無い世界はありえないし、自身の青春と重ね合わせるのには無理があると思うんだけどなあ。

 ちょっと面白いと感じたのが多摩ニュータウンの描かれ方。コンクリートロードで風刺を入れつつも、その風景の描き方は大変に好意的かつ肯定的。「歩き疲れたたずむと、浮かんで来る故郷の街。丘をまく坂の道」と歌うとおり、新しく切り開かれた多摩丘陵が、中学生の"故郷"として肯定的に描かれているのは、見ていて清々しい気持ちがした(平成狸合戦ぽんぽこが前年公開というのも面白い)。

2012-07-07

秒速5センチメートル(新海誠)

秒速5センチメートル [Blu-ray]

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 気持ち悪い作品なんだろうなという先入観があった。オタクの妄想的ロマンチシズムに満ちた作品なんだろうなという偏見があった。たしかにそれは間違ってはいなかったとは思う。でも、もうちょっと普遍性のある物語だった。

 簡単に書いちゃうと「昔の恋愛を引きずっている男が、前に進めずに悩む話」なわけなんだけれど、徹底したセンチメンタルでロマンチックな演出が男心をくすぐる。絶対こういう経験、多くの男に当てはまる。

 過剰なまでに美麗な背景が、美化された記憶を表現するかのように物語を盛り上げる。最高のタイミングで流れだす山崎まさよしの曲があまりにも映画のテーマとマッチしすぎていて痺れる。

 確かにこの物語はどこかひとりよがりな気持ち悪さをはらんでいるのかもしれない。でも、きっと嫌いにはなれない作品だ。

 二話いらないんじゃないかという意見もあるのかもしれないけれど、「好意を寄せられていることを知りつつ、それを心地いいと思いつつも、俺は昔の女が忘れられないんだと気づかないふりをする」姿はやはりどこかで欲しいでしょう。あと、女性視点からの話を挟まないと、あまりにも男のひとりよがり的な様相が強まってしまうんじゃないかなと。

ほしのこえ(新海誠)

ほしのこえ(サービスプライス版) [DVD]

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 人物の絵や動きがちょっとぎこちなかったり、セリフが聞き取りづらかったりもするけれど、脚本から映像制作までほとんど監督一人で作ったことを考えると、確かにこのクオリティはすごい。

 でも、演出の不器用さ故にちょっと損しちゃった作品かもしれない。やりたいことは伝わるんだけどね。

 すごく最終兵器彼女っぽい(読んだことないけど)

 正直ロボット戦闘的な要素いらなかったよねと思う。男女のすれ違いの物語なのだからリアリティは重要。他にいくらでも宇宙にでなければならない設定は作れただろうし、そっちの方がリアリティのある世界が描けたのではないかと思う。それでもロボットを選んだ以上は、やっぱり女の子が軍隊に入らなければならない理由は最低限明かさなければならないのではないだろうかなあ(終始制服を着ている理由も)。

 あと、携帯のデザインがレトロすぎて。近未来を描くならもうちょっとディティールに凝ってほしい! 色々と惜しい。

2012-07-06

趣都の誕生―萌える都市アキハバラ(森川嘉一郎)

趣都の誕生―萌える都市アキハバラ (幻冬舎文庫)

趣都の誕生―萌える都市アキハバラ (幻冬舎文庫)

 筆者の薀蓄のレベルの高さに舌を巻く。都市論だけでなく建築論などにも話が及び、思った以上に話が大きいことに驚く。秋葉原以上に航空機の歴史の話が面白かった。難しい部分も結構あるけれど、興味深く読んだ。

2012-07-03

WXIII 機動警察パトレイバー(高山文彦)

WXIII 機動警察パトレイバー [Blu-ray]

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 全然期待してなかったんだけど、前二作よりはストーリーも掴みやすいし、映像もすごく綺麗だし、思いの外クオリティが高くてびっくりした。ほんとに全然パトレイバー主人公の面々は登場しないんだけれども、それはそれで普段とは別物の本格ドラマになっていた。まあ、普通の刑事ドラマじゃんと言えなくもないんだけれど(笑)

 高山文彦って全く知らない名前だったんだけど、これからは気にしないといけないなあ。

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