【海洋生物】カッコイイ生物シリーズ特別編 “槌” ツチクジラ

どうも。
超久しぶりに更新です。
サボっててすいません。


今回はカッコイイ生物シリーズの“特別編”をお届けします。
長くなりそうなのでお暇な方だけお付き合い下さい。


つい先日、千葉県に行ってきました。 
なぜ千葉かというと、南房総市和田町という場所にクジラを見に行く為です。


クジラといえばザトウクジラやマッコウクジラ等の有名な大型鯨類を連想しがちです。
彼らもとても魅力的ですが、今回紹介するのは「ツチクジラ」というクジラです。

体長は約10m程。大型鯨類の中では小型な方ですが、歯クジラの中ではマッコウクジラ(最大18m)
に次ぐ体躯の持ち主で、口先がイルカの様に細くなっており、英名は「Baird's beaked whale」
直訳すれば「鳥のくちばしクジラ」といいます。
和名の「ツチ」は工具の「槌」の事で、やはりその特徴的なくちばしが槌の様に見えたからだそうです。


この和田町には日本で4ヶ所しかない沿岸型捕鯨の基地があり、
毎年夏の漁期に決められた頭数分、ツチクジラを捕獲しています。
捕獲後の解体を見学できると知り、今夏はタイミングを見計らっておりました。


前にもこのブログで書きましたが、捕鯨というと反対か賛成かと二極化する風潮があると思います。
「クジラやイルカは賢い動物だし、絶滅に瀕しているから殺すな」という意見。
捕鯨は文化である。クジラを食べるのは日本の大切な食文化だ」という意見。
どちらの主張も間違っているとは言い切れないし、100%正解だとも言えない問題である。


ボク自信、クジラやイルカは子供のころから大好きだし、
海洋生物好きなボクは、ホエールウォッチングやドルフィンスイムにも何度となく挑戦している。
でっかいクジラと泳ぐのが夢といっても過言ではないし、
絶滅に瀕している種は保護すべきだと思う。
そしてボクの世代(及び育った町)では、クジラを食べる習慣はほぼ無く、
食べなければいられないという事はまず無い。
又、過激な動物愛護団体の一方的な主張が書かれた本等を読んで、
浅識だったボクはそういう考えに傾きかけた事も正直あります。


しかしながら、ボクは日本人。
日本人としてやはり日本人の肩を持ちたくなるのが人情。
一部報道でも伝えられている動物愛護団体の過激な行動は絶対に許されるものではないと思う。
漁師さんたちは厳しい自然を相手に一生懸命仕事をされているのです。
その姿勢を目の当たりにして尊敬の心を持たずにはいられません。
又、考えが偏る事が無く、多角的な視点を維持する為に様々な意見の本も読みました。


そして、和田町では実際に捕鯨・解体が行われている。
捕鯨が是か非かを考える前に、行ってみて実際に自分の目で見て確かめなければと思いました。
又、正直に申し上げると、本物のツチクジラを見てみたいという純粋な知的好奇心の為でもありました。


朝4時半から解体開始との事だったので、急遽探した港近くの民宿へ投宿。
仮眠をとって4時前には解体場がある港へ行きました。
解体場にはまだ人の気配はなく、真っ暗でした。


解体の前に、クジラは埠頭につながれているという事だったので、
漆黒の闇が包む岸壁沿いを覗き込みながら探してみました。
すると黒い波間に浮かぶ巨大な物体がすぐ目の前に…。
最初は、ちょっとのけぞるくらい怖かったです。


と、いったところで次回につづく…。



http://shop-online.jp/ASTEROIDBELT/