世界はあなたのもの。

過去記事全部  身辺雑記   読んだ本の感想   観た映画の感想

2010-02-28

地球儀とにらめっこ―『フォーリン・アフェアーズ・リポート』2010年2月10日発売号

レビュープラスですよ。今回は『フォーリン・アフェアーズ・リポート』を献本いただきました。いつもありがとうございます。名前だけは知っていたのですが実際に手元に置いてじっくり読んだのは初めてでした。どのような雑誌かは公式ページより引用。

フォーリン・アフェアーズ・リポート誌は、フォーリン・アフェアーズ論文の邦訳、フォーリン・アフェアーズを発行する米外交問題評議会(CFR)による研究リポート 、時事問題を考える上で有益なCFR研究員へのインタビューや研究会の議事録で編集されております。

新聞の国際面をより立体的かつ面白く読みたいならこんなに有益かつ便利な雑誌はないというのが俺の印象。ただし内容はかなり骨太かつ歯ごたえのある論文やインタビューとなっておりじっくり取りかかる必要があります。本誌は地球儀をにらみながら(実際はGoogle Earthですが)、もしくは頭の中に地球を描きながら読むべき雑誌。

http://www.fujisan.co.jp/Product/1281683381/ap-cotalaw/


それぞれの記事が扱う分野は本当に多岐に渡っていますがどれも何らかの形でこちらの蒙を啓いてくれます。


台湾と中国の関係をフィンランドとロシアの歴史になぞらえた上でこれからの環太平洋のありうべき力関係を描いたブルース・ジリーの巻頭論文「台湾がアメリカを離れて中国の軌道に入るべきこれだけの理由」をはじめ、サイバー攻撃の本当の脅威はソフトウェアに仕掛けられたものではなくチップに埋め込まれたハード的なものにあることを喝破した「サイバー攻撃に対する防御策を」、核の拡散が始まるとすればその発端は北朝鮮、イラン、そしてパキスタンからであることを極めて強い危機感と共に論じた「このままでは核拡散の大潮流が起こる」など。


どれも地図で場所を確認し言葉の意味を確認しながらの読み込みになり時間もかかりますし精力も消耗するのですが少しずつ自分の中の地球儀に色が塗られていきます。そして本誌の威力を本当に実感したのが翌日の新聞の国際面を開いた時。それまではただ字面を眺めていただけだった各記事達が今までとは全く異なる表情を見せ、極めて饒舌になっていることに気付きます。本誌が実に効率的に重要な領域を押さえてくれている証左だと俺は感じました。



とここまで書いておきながらなんですが本誌今号で最も面白く興奮しながら読んだのは後半のシリーズ企画「日本の国益を考える」に収められていたピーター・ヴァン・ハム「ブランド国家の台頭」でした。ブランディングに興味・関心を持っており関連する書籍を読んだりしていたので見事にミート。あれこれ書いても無駄に長くなりそうなので強い印象を残した部分を引用。

概して、アメリカおよび西ヨーロッパの人々は「欧米」という高級ブランドを多くの人々と共有していくことには否定的だ。(101ページ)

「ブランド国家」の競争相手は国だけではない。EU、CNN、マイクロソフト社、そして(世界で最も歴史があり認知度の高い十字架ブランドを持つ)ローマ・カトリック教会などの「スーパーブランド」とも競い合っていく必要がある。(103ページ)

自分をどのようにブランディングしていくかを考えていく上でもいろいろと考えさせられた記事。


自分をどのようにブランディングしていくかを考えていく上でもいろいろと得るものが多かった『フォーリン・アフェアーズ・リポート』。2,200円。


駄文におつきあいいただきありがとうございました。にほんブログ村 本ブログへ

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

2007 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 |