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2010-05-18
Google本アップデート - 『グーグル秘録』ケン・オーレッタ
- 作者: ケン・オーレッタ,土方奈美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/05/14
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 188回
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日々Google先生のお世話になっているからこそ、定期的に出版されるGoogle本は読んで自分の中のGoogle先生についての知識をアップデートしておき、まだ信頼に足る先生でいてくれているのかを確認するようにしています。2005年の『ザ・サーチ グーグルが世界を変えた』の時にはこのブログはまだ存在していませんでしたが2008年の『プラネット・グーグル』については読書感想文を書いています。
ということで2010年は本書。
目次
第一部 別の惑星
第1章 君たちは魔法をぶち壊しているんだ!
第二部 グーグルの物語
第2章 ガレージからの出発
第3章 活気はあれど収入はなし
第4章 グーグル・ロケット、発射準備
第5章 無邪気、それとも傲慢?
第6章 株式公開
第7章 新たな"悪の帝国"か?
第三部 グーグルvs.旧メディア帝国
第8章 ユーチューブ買収
第9章 戦線拡大
第10章 政府の目を覚ます
第11章 グーグル、思春期に入る
第12章 "古い"メディアは沈むのか?
第13章 競争か、協調か
第14章 ハッピー・バースデイ
第四部 ググられる世界
第15章 ググられた正規
第16章 伝統メディアはどこへいく?
第17章 これからどうなるのか?
原書である『Googled: The End of the World As We Know It』が発売されたのが昨年の11月なのでここ半年のあいだにGoogleがやらかしたあれやこれやには当然言及がありません。中国からの検索サービスの撤退などでかい出来事は自分でフォローする必要がありますがこれはあらゆるGoogle本が背負わなければならない宿命。
読後の感想としては、それなりにバランスよく構成されていますがこれといって新鮮な視点もなくつるつると読んで気が付いたら終わっていたというところ。以下、とりとめのない感想をあれこれ。
・前半のGoogle誕生物語は死ぬほど退屈。Google本は本書が初めてという人は興味深く読めると思いますが他でもう読んだならば読み飛ばすのが賢明かと。俺はアホみたいに真面目に読みましたが時間の無駄でした。
・豊富なインタビューの証左でもあるのですが、登場人物がとにかく多いので読む上では発言者がGoogleの中の人間か、外野かの区別をしっかりとつけておく必要があります。
・あなたがエンジニアでないのなら読んでいる最中にいらいらしてくると思います。「くそ、オタクどもが偉そうに」と毒づいても詮無いことなのですがそんな時は深呼吸を。最後まで読み進めてもエンジニアがなんとなく鼻につくのは変わりませんが。
・著者が Wave と Buzz という俺の中での二大スットコドッコイサービスをどう評価するのかに興味があったのですが華麗にスルー。Google先生もここ最近華麗にスルーしているので正しい態度なのかもしれません。
最も印象深かったエピソードはセルゲイ・ブリンが著者に本書を「誰も本なんて買わないよ。ネットで公開しちゃえば?」「ネットで公開したほうが、儲かるかもしれないよ。その方が多くの人に読まれるし、感動を与えられるじゃないか」と提案したくだり。この無邪気で最近はやりのフリーミアム的な提案に対しての著者の反論が実に地に足をつけた真っ当なものだったので少し長くなりますが引用します。
グーグルのビジネスモデルから判断すると、君は作家が書籍の中に広告を掲載すれば、収入が入ると思っているのかい?でも出版社が前払い金を払ってくれなけれ、作家はどうやって経費を賄うんだ?(私は本書の執筆に当たり、十三週間にわたってグーグル本社とニューヨークを往復し、レンタカーを借り、ホテルに宿泊し、ほぼ毎晩取材協力者の夕食代を負担した)。出版社がなかったら、誰が原稿の編集とそのコストを引き受けるの?内容を精査する弁護士の費用は?潜在的な読者に本の存在を知らせるためのマーケティング・スタッフは誰が雇うんだい?
普段は饒舌なブリンは黙り込み、話題を変えようとした。(193ページ)
もっと言うたれ言うたれ。
なんか少しGoogle先生が気持ち悪くなってしまいました。また数年後にこの手のGoogle本が出ると思いますがその時にはどのような存在になっているのでしょうか。Google先生との付き合い方を考えさせられる1冊。
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