MBA受験について

震災の年に修了して1年以上たってしまったのですが、
最近、周囲の人から受験相談されることがあるので参考までにまとめました。
どこかで、どなたかのお役に立てば幸いです。


<国内MBAの受験について>
基本的に受験のために対策をするとか、専門学校に通うとか、
そんなことをする必要はないと思っています。
倍率2倍ないところがほとんどなので。

あとは、研究計画書とか願書で求めらていることが何か、
ということを、どう捉えるかです。

僕の体験談と、友人らから聞いた話のまとめですが…

<研究計画書・面接について>

国内MBAは、ロースクールのような資格をとるためのものではないです。
だからこそ、
どこの大学院も「目的意識」をすごく重視しているように思います。

早稲田は幸いなことに倍率が1倍を切ったことがないのですが
ある大学院では、倍率がないにも目的意識が曖昧だった人で不合格になった
という人がいると聞いたことがあります。

では、「目的意識」とは何なのでしょうか?

基本は就活といっしょです。

次の4つをしっかり考え、伝えましょう。

1)これまでの仕事については、どんなことを大切にしてきたのか?
2)その結果、どんな工夫をして、あなたならではのどんなバリュー(成果)を
  仕事で生み出してきたのか?
3)そして、そんな姿勢で仕事にとりくんで,形にしてきたからこそ、
  これからどんなことをしたいと思っているのか?
4)しかし、それには足りないところがあり、
  それは(MBAはこんなところだと考えており,受験を考えいる大学院はどんなところで)
  その大学院でこんなことを学ばないといけないと考えている。

基本はこの4つです。

そして、もし余力があれば、
4点目で記入したことを自分が学ぶことで,
大学にとっても「こんないいことがある」って話までできると
理想的みたいです。

アメリカの大学院受験では、この辺の観点が大事って聞いたことがあるきがするのですが、これは日本の場合、あざとくも見えるので不要かもしれません。

まあ、就活と同じですよね。

なので、就活をしっかりやってきた人なら特別な対策必要ないと思っています。

それでも、
この4つについて、もしイメージわかないと思います。

合格者の記入例が掲載されたものとして、
MBA用の研究計画書作成の国内唯一の参考書として、
飯野一さんの国内MBA研究計画書の書き方―大学院別対策と合格実例集
って本が参考になるかもしれません。


この飯野さんというかたは国内MBA受験の専門学校をやっている人です。
僕は、飯野さんの学校に通っていなかったのであまり語れることはないのですが、
通っていて早稲田に合格した友人の話を聞くと、この学校にいくことでより目的意識も明確になり有意義だったという方もいるようなので、時間とお金があれば通われてもいいかもしれません。

話がそれましたが、この本は古い本なので,以下のような欠点があると思います。

・今の経済動向を反映していない(経営戦略やマーケならデジタルやプラットフォームやネットワーク効果等)

・志願者の年齢を反映して内容を変えないといけないが、キャリア論をふまえた論理構築についてはあまり言及していない

・入学前から研究志向が強い(筑波のMBAはこれくらい必要みたいですが)

などの欠点もあるのですが、計画書についてイメージができるって意味で,この本はとても参考になると思います。


■ほかにも受験のときに参考にした本…

研究計画書の考え方―大学院を目指す人のために (DIAMOND EXECUTIVE DATA BOOK)

研究計画書って何かイメージをつかむ上では、この本もとても参考になりました。
ビジネススクールによってないので、内容に物足りなさを感じルカも知れマンガ、間違いなく役には立つと思います。


大学院・大学編入学社会人入試の小論文―思考のメソッドとまとめ方

参考になることはあると思います。まあ時間があれば読んでみてください。



■飯野一氏のMBA受験の本
数千円なら、受験時に刊行されていたら読んでいたと思います。
僕は、既に絶版になっているバージョンを中古プレミアム価格で買いました…。

修了生が本音で語る国内MBAスクール白書 (ウインドミル国内MBA受験シリーズ)


国内MBA受験 小論文対策講義 (ウインドミル国内MBA受験シリーズ)


修了生が本音で語る国内MBAスクール白書 (ウインドミル国内MBA受験シリーズ)