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Fiction Bless You!!

12|12|18*Tue

殆ど今、彼は頬にある血溜まりを紙ナプキンで拭った

| 19:13

 酔っ払った父が、階段を踏み外して二階から転げ落ちてきた。後頭部からは、錆色の液体が土間へと広がっている。彼は、その一部始終を見ていた。仁王立ちで、微動だにせず、二十分ほども見ていた。死んだのではないだろうか、と思った。息をしているようには見えなかった。指先一つ動いてはいなかった。もしかしたら、正に死につつある、その過程を傍観しているのかも知れなかった。轢き逃げ犯のようにどこかへ走り去ることも、善良な市民のように救急車を呼ぶこともなかった。ただ、部屋にいた。居間から眺めていた。棒立ちで、時が過ぎるのを待っていた。
 どうやら、まだ生きているようだった。呼吸音のような、小さな呻きのようなものが幽かに聞こえた。躰を捩らせるように、少しずつ手足も動き出していた。舌打ちをしたのは、彼の方だった。急に興味が失せていった。生きているのなら、見ていることはなかった。一時停止していたテレビデオのリモコンの「再生」ボタンを押して、彼は元のように腰を下ろした。田村正和が、犯人役の誰かと台詞の遣り取りをしていた。もうすぐ、解決篇が始まるだろう。

11|09|10*Sat

ケータイより愛を込めて

| 14:51

 PCがお釈迦になり、Timelogからも離脱してしまった今、自分*1Twitter(@)をメインに活動(? 更新?)しております。後、読書メーターとか鑑賞メーターとかメディアマーカーとかも弄ってますが、基本的に凡てケータイからアクセス(何だか懐かしい響きだ)しているので、出来ることには限りがあります。真剣に、新しい体制を整えねばなりません。とは云え、何をするにも懐が暖かくなければ動くに動けないと云う現状であります。
 と云う訳で、もう暫くはここを放置することになりそうです、と云うお知らせ。

*1:最早ここで自分がどんな一人称を用いていたのか定かではない

11|06|29*Wed

海猫沢めろん『愛についての感じ』講談社

| 19:52

「初恋」「ピッグノーズDT」「シュガーレイン」「オフェーリアの裏庭」「新世界」の五篇を収めた作品集。個人的には「シュガーレイン」が一番好みだったかなぁ。それと「ピッグノーズDT」の序盤の感じも好きですね。

愛についての感じ

愛についての感じ

11|06|21*Tue