デジタル化に伴う諸問題について言及した書籍
なんかカタいタイトルだ。
数日前に読み終わったので、メモしておく。
- 作者: リチャード A.スピネロ,林紘一郎,中西輝夫
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2007/10/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: ローレンス・レッシグ,Lawrence Lessig,山形浩生
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2007/12/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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CODE VERSION2.0の方も、ユースケースが多く出てくるけれども、この本も同じ。っちゅうか、CODE VERSION2.0の方がカバーが広いのではないか? というのは、うちらは著作権がらみの議論をすることが多いからで、そういう点では、この本は不足している(知財、プライバシー、セキュリティなどについて書いてある)。というわけで、CODE VERSION2.0を読めばいいんじゃない? という感じ。
違いと言えば、CODE VERSION2.0の方は、こういう問題についてはこうあるべきでないか、というような、意見というか答えというか解説があるのだけれども、この本は、ユースケースだけ書いて問いかけて終わる印象があるところだろうか。
多分、法学部とかの学生に対して、デジタル化に伴う権利の問題について、この本で演習さす、とかそういう使い方のための本のように思う。
IN/OUT
前のエントリに関連して。
前々から思っていたのだけれども、ライフサイエンス分野なりのサイエンス領域で、デジタル化に伴う権利関係の諸問題があって解決すべきなら、もっと効果的な方法で発信するべきなのではないか。
先日のnatureで、Back to books | Nature(目次ページにつけられたリード文 日本語訳 http://www.nature.com/nature/journal/v463/n7281/index.html を引用すると、「研究者が本を執筆することは、科学の伝達と発展に貢献すると正当に評価されるべきだ。」)なんてのがあって、ちなみに、Q&A: Peter Atkins on writing textbooks | Natureなる、物理化学のアトキンスへのインタビュー記事に関連してのこの記事だが、本を書く方法が必ずしも最善とは思わないけれども、ウェブで発信しっぱなし(宣伝なんかしなくとも、書いときゃ誰か見るだろう的なノリ)みたいな受動的なのとか、シンポジウムをやっておしまい(実際はその様子を動画で配信してはいるが、宣伝はするけど、あとからここを見とけと参照すべきポイントを打っておく振り返りに欠ける)みたいなのとか、密かに不満に思っている。
以前は、雑誌の記事として連載したり、ピンポイントで記事を書いていたりもしたけれども、そういった、媒体をもっと利用してもいいのではないか。なんてのは、前の仕事に引き続いての仕事柄、natureとかにData Sharingとかの話が少なからず出ていて、そういうのを関係者に展開とかしていて、そういうINの活動はしているけれども、もっとOUTの活動があってもいいのではないか、と。率直に言えば、natureにそういう記事を受けて、日本の問題点とか寄稿してみろ、と。世界的な発信になって、いわば外圧にもなるし。(記事のライセンス云々あるなら別の雑誌でもいいよ。別に)
雑誌記事なんてのは古典的なメディアだけれども、ペーペーがわめくより、昔からの階級制度で上の者が同じことを言った方が、重みが増すと思うんじゃないかなぁ。
データをつくるのもscienceなら、こういう発信でもscienceを押し進める活動になるかとは思うんだけどね。
まぁ、ものつくり に関して(以下省略)
文献からID抜いてくるやつ
ゆるーくスクリーニングして、候補を568渡していたのだけれども、Eから始まるのが6と、Sから始まるのが23とれてきた。Gは43。
前に、別のスクリーニングでとってきたのがあるので、そういうのとマージしてみないと、その効果っちゅうのははかれないけれどもね。