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本山勝寛ブログ: BOYS, BE HUNGRY!〜国際協力ダイアリーズ このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-06-20

松岡正剛『多読術』はお薦め!

「千夜千冊」という重厚な読書録が毎日アップされているウェブサイトがある。「編集工学」で有名な松岡正剛氏が主宰しているもので、本の選定、内容ともに唸らせられるものが多い。私も大学時代からよく閲覧しているサイトだ。

その松岡氏が読書術に関する本を書いた。タイトルは「多読術」。まさに松岡さんらしい本だ。他の最近の読書術系の多くがが速読やビジネス書の実利的な読み方に偏りがちで、どうも薄っぺらさを感じざるをえなかったのに対して、松岡さんのはさすがという内容に仕上がっていた。しかも新書で読みやすい。

・「再読」−同じ本を二度読むほうがよい。初読当時の感想を今日の時点からあらためて眺める視線が必要

・本も服や食べ物のように組み合わせやコーディネーションを楽しむ

・自分が師事したり、付き合いたくなったりした人の本は必ず読む

・読書は著者が書いたことを理解するだけでなくて一種のコラボレーション。「自己編集」かつ「相互編集」

図書館や書店はその空間自体が「読書する」

・「読前術」「読中術」「読後術」がある

などなど示唆深い、共感できる読書論が目白押しだ。特に参考になったのが、年表と引用ブックの作成による読書マッピング。読後術の一つにあたるが、これを実践できたらものすごい知の資産になると思う。

もうすぐ出版される私の本は、松岡さんの「多読術」とはだいぶ性格が異なるが、本質的にはすごく近いような気がする。むしろ、松岡読書術の手前の部分あるいは、一つの応用編だとも言える。間違えて「千夜千冊」の一冊に入ってしまったなら、どんなことを書いてくれるか想像するだけで面白い。その想像するみたいなことが、まさに松岡さんのいう「読書は交際である」なんだとも思う。

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