迷いと決断 ソニーと格闘した10年の記録
- 作者: 出井伸之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12/14
- メディア: 新書
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12月は買いたい本が多すぎる!
読む本が多すぎるのは、在庫リスクと抱えていると同じ事だと解釈しています。
というのも、一度読んだ本の中で今後読まない本はすぐに売ると決めています。
いつまでも持っていたって無駄な本は無駄です。
って事で今週は本の消化週間とします。
まずはソニー前会長出井伸之さんの新作「迷いと決断 ソニーと格闘した10年の記録」。
ソニーの出井さんと言えば、大学時代にケーススタディでソニーの経営戦略について学び、
経営者の新の考え方、存在意義などを考えさせられ、私の経営者意識、起業家意識が高まった時でした。
内容は、創業メンバー以外の社長として、初のプロフェッショナル経営者として就任し、
10年の間に何を考え、何をしてきたのかを日記形式に近い形で書かれています。
社長就任に抱いていた緊急課題である
「バランスシートの改善」
「DVDフォーマット戦争の無駄コストの対処」
「ソニー・アメリカのマネジメントコントロール」
上記はすぐに対応していていったが、10数年間に何万人にも膨れ上がった従業員、
多すぎる関連企業の多くに、最後まで冷徹に意思決定できなったその思いが鮮明に
書かれています。
特に私の心に残ったのは、
「経営者というには、時速120キロ以上の猛スピードでハイウェイを失踪する車の運転席にいるようなもの」
と書かれた所です。
常に正確な意思決定(ハンドリング)が求められているのが、
何万人もの会社の意思決定を行うCEOの仕事であるという点でしょうか。
結局、出井さんは最後まで課題を残したままソニーを離れます。
現在は、2006年夏に設立した「クオンタムリープ」から経営者の支援を行っている様です。