邦画収入、アニメが上位独占 2013年興

国内の大手映画会社4社で作る日本映画製作者連盟(映連)は28日、2013年の興行概況を発表した. 宮崎駿監督の引退作「風立ちぬ」が興行収入(興収)120億2千万円を稼いだのをはじめ、邦画の上位4位までをアニメが独占した. 洋画も上位5本のうち2本がアニメだった. 邦画の上位を占めたアニメはいずれも「基礎票」のしっかりした定番作品. むしろ実写の方に「海猿」や「踊る大捜査線」のようなメガヒットがなかったのが主な原因とみられる. ただ現在公開中の「永遠の0」は80億円を超える勢いで、4月にはヒット作の続編「テルマエ・ロマエⅡ」が公開される. 今年は実写が盛り返しそうだ. 邦画・洋画を合わせた総興収は前年比0・5%減の約1942億円、入場人員は0・5%増の約1億5588万人と、いずれも前年並み. 公開本数は1117本と初めて千本を超えた. またスクリーン数は3318で、3年ぶりに増加. 前年に洋画の約2倍の65・7%に達した邦画のシェアは60・6%にとどまった. 会見で、松竹の迫本淳一社長は映画界の今後について、「邦画各社が頑張って、(引退した)宮崎監督に近づけるようなクリエーターを育てていかなければならない」と語った. (石飛徳樹) ■2013年の興行収入ベスト5 【邦画】 ①風立ちぬ(120.2)②ONE PIECE FILM Z(68.7)③映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(39.8)④名探偵コナン 絶海の探偵(36.3)⑤真夏の方程式(33.1) 【洋画】 ①モンスターズ・ユニバーシティ(89.6)②レ・ミゼラブル(58.9)③テッド(42.3)④シュガー・ラッシュ(30.0)⑤007 スカイフォール(27.5) ※カッコ内は興行収入(億円). 防衛省は26日、中国軍の爆撃機など計4機が同日午後から夜にかけて、相次いで沖縄本島宮古島の間を通って東シナ海と太平洋を往復したと発表した. 航空自衛隊が戦闘機を緊急発進(スクランブル)させて警戒した. 領空侵犯はなかった. 中国軍機をめぐっては、25日にも4機がほぼ同じコースで南西諸島を縦断していた. 同省によると、26日に南西諸島を縦断したのはY8早期警戒機2機とH6爆撃機2機の計4機. Y8は東シナ海から太平洋に出て、沖縄本島の南約600キロの空域で反転し、東シナ海に戻った. H6爆撃機2機もほぼ同じコースで沖縄本島の南約400キロの海域まで到達後、東シナ海に戻った. これまで中国軍機の活動範囲は東シナ海にとどまっていたが、今年夏から太平洋側にも進出する動きをたびたび見せている.