傍聴しよう! 6月12日(木)一般質問


「東村山死人シンブン市民新聞」はあいかわらず毎日「最終更新日」を修正するのみ。6月8日午後2時には「最終更新日」が早々に「2008年6月9日」に修正されていました。この週末は毎日日付をいじっていたようで、やはり議会の前はお出かけする時間がないんですかね。


昨日付でテキスト化しておいた「質問書」についてもいろいろつっこんでみたいんですが、時間がないので、6月10日(火)から始まる市議会6月定例会について傍聴の呼びかけをしておきましょう。とくに6月12日(木)は佐藤市議、朝木・矢野両「市議」、薄井市議が順番に一般質問に立ち、オールスター総出演の華麗なショーが繰り広げられるようです。マニアにはたまりません。私も行けるものなら行きたい。


それぞれの質問内容については、薄井市議が6月7日付の記事で質問通告書の内容を掲載してくれています。佐藤市議は当然、「《2》改善指導に応じないりんごっこ保育園の実態と諸問題について」も取り上げるようです。


おもしろいのは、朝木・矢野両「市議」の質問内容。市議会HPで、それぞれ「保健福祉行政のあり方について」(朝木)と「質の落ちた保健福祉行政の根本問題」(矢野)を取り上げる予定であることが判明した時点で、どうせまた派手に議会を私物化するんだろうと思っていましたが、案の定でした。保育園関係の質問内容を抜粋しておきましょう。


まず、朝木「市議」は次のような質問をすることになっています。見出し以外の太字は引用者(=3羽の雀)によるものです。

                                                                                                                            • -

《3》保健福祉行政のあり方について


1.認可保育園運営、収支の実態と補助金のあり方
(1)市長に問う。わくわく保育園、つばさ保育園の特恵的待遇・施設使用補助をなぜ続けるか。わくわく保育園は証券や積立で内部留保している株式会社ではないか。
(2)各認可保育園別の溜め込み額(内部留保)の実態、証券等とは。
(3)市長に問う。溜め込んでいる認可保育園に巨額補助する市行政はそんなに裕福なのか。
(4)2006年、2007年度実績で市内認可保育園の園児一人当たりの補助金年額合計は。
(5)2008年度の市内認可保育園の園児一人当たりの補助金年額合計見込みは。
(6)各認可園の都・市の経常経費補助金交付額合計の過去5カ年の実績。市長は、優遇され巨額の溜め込みのある社会福祉法人だけに特別枠を設け、子育て推進交付金を手厚く交付し、同じ市内の子どもたちの間に園児一人当たり補助金格差をつける不公平行政をいつまで続けるか。


2.保健福祉部の諸問題
(1)管理職、部長とりわけ児童課長の法令理解力の著しい低下(最低基準・監督権限・ガイドライン等)の実態、市長はどう受け止めているか。
(2)歴史に残った迷答弁予算委員会・本会議)の後始末はどうつける?
(3)部長・児童課長と地方公務員法34条の守秘義務
(4)市内全域に配布された混迷答弁について市長の責任と今後の是正策。
(5)保育所施設の使用のあり方。

                                                                                                                            • -


次に矢野「市議」の質問内容を抜粋しようと思ってよく見たら、「3.学童クラブ、放課後教室の課題と再編」が加わっているほかは、見出しが次のように修正されているだけなので、やめておきます。
*「《3》保健福祉行政のあり方について」→「《3》質の落ちた保健福祉行政の根本問題
*「2.保健福祉部の諸問題」→「2.保育行政のゆがみの是正


普通なら会派内で役割分担をして違うことを質問するものだと思いますが、2人ともほぼ同じような質問通告を行なっているわけですから、りんごっこ保育園の運営委員である矢野・朝木両市議がいかに同園の利益擁護に入れ込んでいるか、よくわかります。“本当に、保育園は誰のものですかって、聞きたいですよ”(by高野博子)。まあ質問時間は会派ごとに配分されているはずですから、勝手にやればよいと思いますが。


それにしても、条例を曲解して「セクハラ」をねつ造し、犯罪の構成要件も理解せずに職業安定法薬事法の「違反」を言い立てる、“東村山市政の根本問題”とも言うべき矢野・朝木両「市議」にだけは、所管も「法令理解力の著しい低下」などとは言われたくないでしょうね。


また、2(3)の「守秘義務」というのは何を言おうとしているのでしょうか。“非常に関心を持って”見守りたいと思います。


矢野「市議」の質問内容を抜粋する必要がなくなったので、そのぶん佐藤市議の質問内容を抜粋しておきましょう。こちらは矢野・朝木両「市議」の前に質問と答弁が行なわれる予定です。ぜひともしっかり追及していただきたい。

                                                                                                                            • -

《2》改善指導に応じないりんごっこ保育園の実態と諸問題について


1.保育士不足問題のその後について
(1)2月18日付「りんごっこ保育園職員等の改善について(通知)」に対するその後の保育園側の対応はどうなっているか、説明願いたい。
(2)公私立認可保育園各園について、配置基準上で必要な保育士数と、実際に勤務している保育士数について、4月1日、6月1日現在の数字を園ごとに明らかにしていただきたい。
(3)保育士(職員)の数によって左右される補助金について説明願いたい。


2.保育者はなぜ園内に入れないのか?
(1)4月1日以降、りんごっこ保育園では保護者を全く中に入れていないと聞くが本当なのか。市にはどのような声が寄せられ、市としてはどう対応し、園側は何と説明しているのか。保護者の理解が得られていると言えるのか。また、市の職員は4月以降、園舎内の様子を実際に確認できているのか。


3.その他の諸問題
(1)18年度決算報告書類は東村山市の所管に対しては提出されたのか?
(2)公私立認可保育園18年度決算における、保育材料費、給食費について、園児一人当たりの全園平均額とりんごっこ保育園の決算額を明らかにしていただきたい。
(3)職員にいつまでも離職票を出さなかったと聞くが、離職票は本来どのような扱いにするべきと定められているのか?
(4)土曜日保育を事前に申し出がなかった場合に断っている事実はないか。
(5)今年度の入園者に誓約書は書かせたのか。
(6)運営委員会名簿は提出されたのか。
(7)障がい児保育は開始されたのか。
(8)エリア会議をはじめ、地域の連携、協力の場に参加しているのか。
(9)園長会議で求められている事項を遵守しているのか。


4.今後の対応について
(1)待機児問題解消策として、待機児が多く利便性のよい地域のマンションの1階等に、市外事業者による東京都認証保育所を誘致して対応している自治体もある。過渡的な措置として検討に値すると考えるがいかがか。
(2)認可保育所にもかかわらず、行政から求められた説明にまともに答えようともせず、一方的な主張ばかり繰り返すりんごっこ保育園の現状は、一刻を争うほど深刻だと考える。市民からの悲鳴に対して市長としてどのように対応するつもりでいるのか。改めて見解を伺う。

                                                                                                                            • -