自称「ジャーナリスト」の根拠は『読売年鑑』 ※追記あり


すでに10月17日のお昼になろうとしていますが、「東村山市民新聞」の「最終更新日」は依然「2008年10月13日」のまま。ウォッチャーとしては張り合いがありません。


しかたがないので、話題のヒットチューン「瀬戸は日暮れて内部告発イタイタイ」を繰り返し聴いています(ウソです。本当は1回聴いただけです。だって怖いんだもの)。ミハルさんがさりげなく三浦和義氏の自殺の件に触れていますが、ロス地検のコメントがどうも誰かさんとかぶってくる今日このごろです。


我々は真相に迫るつもりだった」(読売新聞10月13日配信記事
DNA鑑定や、新証言などの新しい証拠はなかった」(毎日新聞10月16日配信記事
「(新証拠があるというのは)憶測にすぎない」(時事通信10月16日配信記事


今日はちょっと脱力気味なので、あとは松沢呉一さんのクイズMauiiさんのアンケート(瀬戸氏の言う内部告発はあるとおもいますか?)にでも答えていてください。


ところで瀬戸弘幸氏の「ジャーナリスト」自称問題ですが、いよいよ「行動するジャーナリストが・・・」というブログのうたい文句が修正される日も近そうですね。10月17日付のエントリーのコメント欄に、こんなことが書かれていました。

〔前略〕
ジャーナリストから社会運動家


このことは昔を思い出したということです。最近自称ジャーナリストなどと書く人がたくさんいますが、昔は読売新聞などは立派に認められており、自称ではありませんでしたが、今は社会運動家の方が似合っているということです。


http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/51493819.html


Posted by せと弘幸 at 2008年10月17日 09:51


リンク先のエントリー〈朝日新聞 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!〉(2007年6月2日付)*1に飛ぶと、まずは、朝日新聞社から参院選候補者としての瀬戸氏に学歴確認のための問合せがあったことについて、「これって選挙妨害の言論テロリズムじゃないのかね」などと難癖をひとしきり(以下、太字等の修飾は原文ママ)。

:朝日記者「学歴を問い合わせしたら、ご本人の了解がないと話ができないと言われたので、文書を送りますから印鑑を押していただけませんか」
:瀬戸「疑っているんだ?私は大学を出たと書いているわけじゃないよ。農蚕高校を出たと言っているんだよ」
:朝日「いや、そういうわけじゃなくて…協力して頂けませんか」
:瀬戸「普通、学歴詐称とかいうのは、大学を出た人の話じゃないの?高校も出てないと疑っているの?大変だね」
 私はそのような文書に印鑑を押すことを断りました。そんなに朝日新聞が疑うなら、個人のHPに「卒業証書」でもUPすることにしましょう。実家のどこかに仕舞われているはずですから。
 どうも、朝日は身辺調査を始めたようですね。でも、今は何もないから問題ないけど、これって選挙妨害の言論テロリズムじゃないのかね。犯罪歴も30年前のことだし、それも既にブログで公表しています。


要は、公職に立候補している者の経歴について“ウラとり”をするという当たり前の作業を妨害しているわけで、やはり自称「ジャーナリスト」にしかすぎないことを暴露してしまっています。


で、「ジャーナリスト」という自称が通用する根拠は、『読売年鑑』別冊の人名録に掲載されていたからとのこと。何でしょうか、このおかしな権威主義

 私は肩書きとしてはジャーナリストや記者としても十分通用すると思っています。
 実は、私はかつては新聞社の発行の人名録にも掲載されていました。読売新聞社で毎年発行している読売年鑑の別冊に「読売人名録」というものがありました。
 そこには全国で30,000人が記載されており、私は1990年頃から「報道・評論・出版」の部門に載っていました。それから何年も掲載されてありましたが、毎年来る調査票を提出するのを止めたので、現在は記載されていません。
 掲載要綱を見ると次のように書かれてあります。
 「この『読売年鑑』は現在各界の第一線で活躍しておられる代表的な方々を、分野別に掲載しました。正確を期すために、約60,000人に調査票を送り、回答を寄せられた方々の中から、更に当社で選定させていただきました」
 お金を出せば掲載される紳士録などではありません。天下の読売新聞社に認められた評論家であり、報道人であったのです。今から16年前ですから、まだ39歳でした。これはある意味凄いことだったのかも知れません。
 6万人に調査票を送って、3万人の中に選ばれたわけですから、自慢できる事だったのでしょう。報道・評論・出版は2千人ほどしか掲載されていなかったのではないでしょうか。
 しかし、自分としてはそのような名誉は必要ないと調査票の提出を止めました。私は違った肩書きが欲しかったのです。当時は「社会運動家」という肩書きが欲しかった。


さて、ブログの肩書はいつ「破壊運動家」、じゃなくて「社会運動家」に修正されるんですかね。


【追記】上記の件については松沢さんもつっこんでいます。なお、『読売年鑑2008』の人名録には18分野・約2万人が掲載されているようです。オンライン・サービス「よみうり人物データベース」とも連動しているのではないかと思いますが、わざわざお金をかけてチェックする気にもなりませんので、大学図書館等で無料でアクセスできる人は、気が向いたら調べてみてください。


【追記2】(10月24日)
よみうり人物データベース」については橋本玉泉さんが調べてくれて、掲載されていないことが判明しました。「大家壮一文庫データベース」でも、瀬戸氏による執筆記事は9件しか出てこなかったそうです。また、『読売年鑑』別冊「読売人名録」での掲載状況については、資料屋◆bfimNvQTbさんによる確認の結果が黒子の部屋〈お部屋1688/これからは「詐称ジャーナリスト」〉で報告されています。けっきょく「ジャーナリスト」としては認めてもらえていませんでした。わざわざこういう確認をする人がいることを、取材しない「詐称ジャーナリスト」は想像できないのでしょう。


*1:記事の見出しについてのつっこみは省略。