振り返れば必然

HipHopDXを見てたら『Happy 16th Birthday "Nastradamus"』なんていう記事がwwwww
「みんな大好きこのアルバムからホットな曲まとめといたで楽しんでってな」なんて書いてありましたけど。


今聴くと、地味なんだよね。言う程売れ線でもなく、もちろん渋くもない。ただただダメ。しょぼい。
僕は『i am...』もあんまり好きじゃないのよ。あれは逆にあざとすぎる。『It Was Written』よりも強烈に下心を感じて、苦手ですね。
『Nastradamus』はただ地味。ギラついたものもなく、淡々とこなしすぎている。
歴史的にはこの後Jay-Zの"Takeover"があって、そこから『Stillmatic』へと繋がっていくわけですけど。
強引に価値を見出すとすれば、3rdと4thの失敗があるからこそJiggaに攻撃されたわけで、攻撃されたおかげで目が覚めて復活できたわけで、もし攻撃されなければ復活など先の話になってしまうわけで、逆に3rdも4thも最低限レベルであれば多分そんなに攻撃されなかったわけで、だから『i am...』も『Nastradamus』もしょぼくてホントよかった。
"Takeover"からの"Ether"っていう流れはヒップホップの歴史に残る出来事で、まぁ途中文字通りuglyな展開もあってオチはグダグダな感じもありましたけど、リアルファイトとかに発展せず音楽のみで構成されたラップバトルというのは未だに語り継がれる伝説であり、2Pac/Biggieからの世代交代を真に果たし、長きに渡るトラウマからの脱却を果たした瞬間だと思います。
Nasにとっては第一線に戻ってくるきっかけとなったわけですけど、Jay-Zにとっても真の意味で頂を取るためのリスペクトを得たきっかけになったと思いますね。負けてもなお評価されるという。その前からまぁトップっちゃあトップだったけど、ぶっちゃけLifetimeシリーズとかDynastyとかそんなに認められてなかったからね。もちろんBlueprintが良かったからナンバー1になれたんですけど、それプラスこの戦いがあったからこそ正しく認められたんだと思うよ。ようやく認められたっていう。


Jay-Z/Nasからの世代交代はいつですかね。Kendrick/Drake?ホンマかいな。

っていうかOne Mic。