一年後
『今日の言葉』 で度々登場する、「・・・、ホンマ」が口癖の酒飲み配達員。最近、ぼやきと溜め息が多くなってきました。
その理由を、ある配達員がこう分析しています。
「あのオッサン(酒飲み配達員)な、金なくなってきたら、ああなるねん。酒代だけとちゃうで。博打(ボート)しよるやろ。自分の収入の範囲ちゅうもんをな、考えてないねん」
私も酒飲み配達員とは、ちょくちょく話をします。年齢は六十歳だと思います。家族とは縁が切れているらしい。私は、酒飲み配達員の子供と年が近いのかもしれない。よく話しかけられるのは、そうなのかもしれない。
こちらからあまり突っこんだ話は聞かないので、酒飲みの人生がどうだったのかは、詳しくは知りませんが・・・
ひょっとしたら、昔は超一流の企業マンだったかもしれないではないですか。
たまにいますよ、ポツリと過去のことを聞いて、「ええっ!?」という経歴の持ち主が。
でも現在の酒飲み配達員は、明日をも知れぬ生活をしてますなあ。
事実は小説より奇なり ・・・っていうでしょう。私は昔ね、そんな人種に憧れてたりしました。
そんな人生にね。
ある日突然姿を消して、乗りこんできた刑事によって明かされた事実に、周囲の人たちが驚く・・・なんてね。
いわゆる、ミステリアスちゅうことですね。
酒飲みのような人生も、憧れの範囲に入っていました。
今の私はどうなんですかねえ。酒飲みやミステリアスに、憧れは感じてませんな。
ただ、一年後、今想像しているような自分がいてほしい。
その姿はミステリアスでも、堕落でもありません。
少しだけ変化した、私なのです。
まあそうですね、みなさん私がどんな容貌性格をしているかは分からないでしょう。もし仮に私とご対面したときなんか、ひょっとしたらこのことぐらいは驚くかもしれませんよ・・・
「事実は小説よりスケベなり」
小説以上のスケベを、
どないやっ!?
教えたろかぁーーーっ!!!
バキッ!!( -_-)=○☆)>_<)アウッ!