2008-03-21 Fri
孤独のグルメに登場した豆かんの元祖!行列のできる老舗甘味処 梅むら@東京・浅草
豆と寒天の盛り合わせだから豆かんと、ネーミングもまさにシンプルそのもの!
…なんですが、あんみつやみつ豆は知ってても豆かんって何?な方、意外と多いのではないでしょうか。
そこで今回は、世界で初めてその和菓子を提供した浅草の老舗甘味処をご紹介。
いわゆる有名店として名を馳せるワケですが、そう聞くと、
と思うかもしれませんね。
ですが、もはや中年オヤジやオヤジ予備軍のバイブルと名高い(と思う)漫画「孤独のグルメ」でも取り上げられているだけに、単に敷居が高いだけといったことはなく、むしろ気さくな雰囲気漂う、それこそ男1人でも行けちゃうステキなお店でした。
主人公も思わず絶賛…そんな気がする。
そして豆に負けじとうんこビルも輝いてた…そんな気がする。
知っておくべき浅草駅から梅むらまでの最短ルート
緑の矢印がゴールの梅むら。
ホントならのんびりと浅草って街を散策しながら向かうってスタイルを提唱したいのですが、何ゆえ営業時間が極端に短いお店なので、梅むらではサッと食って別の飲食店でドスンと食うなりまったりすることをオススメします。
また、駅や雷門周辺といった目立つ場所ではなく、静かな住宅街にぽつんと店を構えてるので、結構道に迷いやすいとネットでは評判?な様子。
↑に実際に自分が辿った道のりを赤線で記しておきますので参考にしてみて下さい。
そんな駅周辺をするすると抜け、
芸能の町・浅草を彷彿とさせるかつら屋を左折、言問通りに入ります。
言問通りを挟み、浅草寺病院真向かいの路地を入るのがポイント。
病院前に横断歩道があるので、そこから言問通りを横切り路地に侵入。
20メートルほど直進し、1つ目の角を左に曲がると梅むらに到着です。
開店前なので暖簾がまだ出てない状態。
高級甘味と謳ってはいるものの、どこにでもありそうな気軽な佇まいに、入店するまでもなく敷居が高いってイメージが払拭されるんじゃないでしょうか。
それでも”豆かんの梅むら”と浅草では名高いお店なだけに、開店間近ともなるとどこからか押し寄せた人々で行列が作られます。
ほらね。
相変わらず独り言の多い主人公もお気に入りの様子。
店内もいたって素朴な感じ
あっという間に満席の店内。
最大4人で利用できる座敷のテーブル席が2つにカウンター席が6席ほど、誰がいつ書いたのかよく分からない芸能人のサインが飾られてたりと、いかにも昔ながらのお店っぽい雰囲気。
結構じゃないですか、これでもかとくつろぎます。
お茶をズズズとひとすすり、ぐるっと店内を見渡した後、豆かん以外にとあるブツを注文しようとメニューを眺めてみます。
とあるブツとは何か?↓孤独のグルメ通にはおなじみのこちらのシーンをご覧下さい。
例によって独り言のオンパレード。
入店して早速豆かん!…の前に、腹にたまる物を注文しようとする主人公。
恐らく酒の後のお茶漬けみたいに思ったのでしょうか。
どう気がきいてるのかおれにはよく分からないんですけど。
いざ、注文へ!
雑炊食うぞー!豆かんも食うぞー!って心境だったのでしょう。
でもあえなく却下される主人公。
がーんだなって、普通にがーんでよくないか?
まあ主人公は恐らく、9月や10月のまだ温かさの残る季節に訪れたんでしょうね。
と、雑炊ではなく今度は雑煮をいざ注文!
雑炊を頼めなくてよっぽど悔しいのか、即座に雑煮に切り替えるスマートっぷり。
そうだ、中年オヤジの維持と根性、とくと見せつけてやるんだ!
でも再び却下される主人公。
ですからで始まる説明が痛すぎますねどうも。
そもそも雑炊が頼めない時点で、同じ煮込み系の雑煮もダメって悟りたいところですが、いかんせん腹の減りすぎた彼には無理だったか。
… … …
と、そんな漫画のエピソードを事前に知ってたもんだから、今回は雑炊や雑煮も頼んで主人公の無念を晴らしてやろう、そんな気をきかせての来店でした。
さっきはよく分からないって書いてしまいましたが、やっぱりね、しょっぱいのを食べてから甘い物を頬張ってみたいじゃないですか。
でメニューを眺めてみたんですが…
… … …
雑炊どころか、雑煮すらないでやんの。
ホントにね、舐め回すくらいにメニューを覗き込んだのですが、甘味以外は見当たりません。
おいおい甘味処だからってさすがに甘いもんだけじゃないよな、しょっぱいもんもあったりするよな?おっ、かき氷系の品々が載ってるから、もしや夏のメニューと間違えてるのかな?
って思ったりもしましたが、なんてことはない、単にメニューから無くなっただけのようです。
… … …
まあメニューが減ったりするのなんてね、ホントなんてことはない。
ないんですけど、せっかく主人公の無念を晴らしてやろうと来店したのに、注文すらできないなんて…。
仇をとるつもりが返り討ちにあった、そんな感じですねどうも。
しょっぱいのは雑炊でも雑煮でもなくおれ自身ってワケか。
供養にちなんでメニューと一緒に撮影。
さすがに主人公ほどじゃないですが、正直ちょっとヘコみました。
実はここで雑炊を食べたいがために、まるます家のスッポン鍋で雑炊を頼まなかったのですが、これなら頼んでおけば良かったです。
自分や主人公と同じように、ここでの食事を考えてる方、どうか諦めて下さいね。
なお、その後主人公が訪れた洋食屋「佐久良」は目と鼻の先にあるので、あらかじめこちらやどこか別の店でドスンと食ってから梅むらに来店するのがベストなんでしょうね。
- ジャンル:洋食
- 住所: 台東区浅草3-32-4
- このお店を含むブログ (1件) を見る
- (写真提供:クラウド)
気を取り直し、名物の豆かん堪能レビュー
それでこちらがウワサの豆かんてん(450円)。
その名のとおり、ホントに豆が大量に盛られてる何とも気前の良い一品。
この時点で市販の豆かんに慣れ親しんでる人達はさぞかし驚くんじゃないですか?
だって見た目からして違うもん。
こちらは先日ファミレスで食べた豆かん。
↑多くの店では赤えんどう豆の見た目をそのままに、ぼそぼそと固い食感、幾分の塩気が口内に残るもんですが、対して梅むらのそれはふっくらとした優しい歯応え。
うんうん、うまい気がする。
本当にうまいもの=あからさまにうまいって感じるんじゃなく、しみじみと口に舌に体に染み渡ってくるもの…って誰かが言ってたと思う。
人工甘味料にはそう頼らない、ワザとらしくない自然の甘美、まさに元祖の底力とでも言いましょうか、そんなのをとくと見せつけられましたね。
↑のコマを見たとき、なんだよ主人公、優柔不断だなーって思ったりもしましたが、なるほどね、そんな気がするってセリフの意味が分かるような、気がします。(←優柔不断)
柔らかお豆がたっぷりと。
何でも5時間じっくり煮込む相当手間のかかるもので、余分な豆臭さは一切感じられません。
赤えんどう豆ではなく黒豆を使用しているとのウワサもありますが、無心で食べたもんだから確認しませんでしたごめんなさい。
あっさり甘さ控えめな黒蜜も、この豆や寒天と相性抜群で、まさにどこまで食べても飽きない一品、もとい逸品ですね。
雑炊や雑煮を食えない無念も晴れたっぽい。
豆かんだけじゃなくこんなのも食ってみた
みかんに求肥(ぎゅうひ)にさくらんぼ、定番の名脇役にほっとするなかれ、
あの極上の豆と寒天もお出迎え。
豆かんの上品な甘さとは打って変わり、あんこを筆頭にこれでもかと甘いので、甘党な方はこれやあんみつ(550円)を注文するといいんじゃないでしょうか。
ほっとする温かさのおしるこ(550円)。
こちらも甘々ではあるものの、ちょこんと添えられた塩昆布が嬉しい限り。
豆かんを食べつつこれも飲もうものなら、黒蜜とあんこ、ダブルの甘美にKO必至でしょう。
あんみつやみつ豆でよくね?だなんて言うなボケ
ちなみに独りで食ったワケじゃありません。
お店と同料金のテイクアウト
左が豆かん、右があんみつ。
冷蔵することで最大3日もつらしいので、買った翌日に開封してみました。
好みで黒蜜の量を調整できるのも嬉しく、店内で食べるよりも自由度の高い仕様なんですが、まだ蜜をかけてないのに早くも黒光りしてる豆粒がスゴイっす。
最高の浅草みやげかも?
どこぞのデパ地下では売っておらず、ここでしか買えないレアっぷりが潔くてステキ。
昼過ぎから夕方までの短い営業+辺鄙な場所に店を構えてるだけに、手に入れるのは少々大変かもですが、その分人を選ばず喜ばれるであろうお土産に違いありません。
【総評】この店が元祖で良かった
食後は浅草寺や花やしきをぶらぶらと。
多くの飲食店が凌ぎを削る日本、それもその最たる東京で、昔から支持され続けるだけのことはある名店です。
お店からすればなんてことはない、ただ出来ることを当たり前のようにやってるだけかもしれませんが、この豆かんにしろ朴訥としながらも心地良いひと時を過ごせる空間も、そうマネできるものではありません。
事実「元祖」といったブランド力にかまけて、やぼったい味わいや殺伐とした接客でもてなす老舗も少なくないだけに、いつまでも食べ手に新鮮な驚きと安らぎを提供する、真の意味で「高級甘味」な梅むらであって欲しいですね。
偶然見つけた飛行船に、そんな思いを託して、なんてね。
そして結局、無念の残る主人公。
店舗情報
- ジャンル:甘味処
- 住所: 台東区浅草3-22-12
- このお店を含むブログ (4件) を見る
- (写真提供:バナナメロン)
出典
- 作者: 久住昌之,谷口ジロー
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2008/04/22
- メディア: コミック
- 購入: 51人 クリック: 757回
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参考資料
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