南国の隅っこ(旧)

元はてなダイアリーだった記事です。引っ越したのでデザインとか無視ですが、読めるだけでも……。

カメンコ、下痢

 カメンコが、いきなり下痢便。どーしたんだ。
 昨日、体重測定のときに大量にウンチした。いつもは週に一回くらいしかしない。そして最初のウンチは固めだが、後になるほど軟便っぽくなる。だから、昨日の続きでうんとやわらかいのが出たのかもしれない。けど、1日置いて、というのがカメンコには通常でないのは確か。
 見たところ、目に見える寄生虫はいなさそうだけど、目に見えないレベルのはいるかもしれない。最近イグコと餌場が完全に共同になっちゃってるし、庭でもときどき砂のところでなんか食べてるしなあ。ワンコのおしっことか、そこらの猫のおしっこもあるかもしれない。
 それとも単に、ノパールの食べ過ぎって可能性も。


 とにかく、ケージのマットレスにしたので、それを獣医さんに見てもらうことに。何もなければよし、何か寄生虫でもいれば駆除してもらわないとね、イグコやワンコとも空間共有してるわけだから。
 一過性の下痢だと思いたいけど、寄生虫でなかった場合も、内臓疾患などの可能性もあるから今後しばらく要注意で。

寄生虫でした

 獣医さんから連絡あり、原生動物と思われる虫がうーじゃうじゃいましたー、とのこと。夕方立ち寄ると、こっちこっちとちょっと嬉しそうに二階へ連れていかれ、顕微鏡にもう一度糞をセットして見せてもらった。うわああああ、ってくらいいました……orz 
 倍率確認しなかったので大きさはよくわからないけど、楕円形で平べったい(回転運動するとわかる)虫が、たぶん繊毛虫、鞭毛は見えなかったけど、ピントが合ってなかったのでよくわからない。カメの医学書にも原生動物の写真はなかったような……。
 とりあえずmetronidazolとかって薬を与えましょうということで、1kgあたり250mg、カメンコは約2kg(と言うと驚かれた。獣医さんはカメンコ、50gのころしか知らないからなー)なので500mg。液状の薬で10mlを飲ませなければならない。うーむ。一応シリンジをもらってきて、やってみることに。明日ね。薬の飲ませ方とか、これまでもいろいろ読んではきたけど、実際に自分ができるかどうかとなると……自信ないけど。


 で、餌場を共有しちゃってるイグコは大丈夫なんでしょうか、と訊いてみたけど、まあ大丈夫なんじゃないの、とか。イグコは別に下痢とかしてないしね。そもそも爬虫類は、寄生虫いるのが当たり前、でもカメンコのこれはさすがに異常発生してるから対処したほうがいいよね。
 ワンコには問題ないか、それも心配だけど、まあそれも大丈夫でしょうとのこと。


 獣医さんにサンプル届けに午後2時前に出かけて、昼ご飯作る時間がなくなるのでダンナと外食、そのまま図書館に行って、帰ってきたのが9時前。長時間留守番のワンコも心配だけど、カメンコがやっぱり寄生虫のせいで下痢したんだったら、留守のあいだにケージ内が下痢まみれになってないかと心配になった。けど、帰ってきて見たら、何事もなくカメンコはぐっすりと寝ていた。よかった。

調べてみた

 手持ちの本とネットでいろいろ見てみた。
 トリコモナス(鞭毛虫)が多いらしいけど、種類がいろいろあるので断定はできないけどちょっと違う感じ。見ているとコクシジウム(胞子虫)の一種イソスポラに似た感じのを発見。見た目が近いからこれとは言えないのはわかってるけど、形や動きが一番近いと感じたのはこの動画。

 ただし、胞子虫というだけあってシストを作るらしいけど、カメンコの便にシストが見つかったかどうかは未確認。


 メトロニダゾールはドイツ語のカメ医療本でも日本語のネット情報でも言及されている(鞭毛虫と繊毛虫対策として)。ドイツ語では、獣医さんが言った分量(250mg/kg)になってるんだが(それを一回与えて一週間後にもう一度)、日本語サイトだと、25-50mg/kgを3-4日繰り返すという説が多い。まあ幼体のカメの場合と書いてあるところもあるし、と思っていたら、『リクガメの医食住』では、

メトロニダゾールは肝毒性があるらしいので、分量を間違えると毒になります

 と、怖いことが書いてある……。どうしよう。


 急に下痢になった原因も気になるんだけど、こちらのサイトでは、

鞭毛虫はリクガメを夜間を通してあまり高温で飼育していたりすると、急激に増殖しやすいという報告があります。また高タンパクな食事やくだものなどの糖分が多い食事を続けるのも鞭毛虫症の原因となります。

 とのこと。カメンコは果物はぜんぜん食べないし、タンパク質はどうかな、野草より野菜が多いから高タンパクかもしれないけど、そんなでもないような。で、最近暑いから「夜間を通して高温」にはなってるかも……。でも冷やすわけにもいかないしねえ。


 とにかく、もうちょっと厳密に、どの原虫なのかはっきりさせてほしいような気はする……。それによって薬も微妙に変わってくるようだし。