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2011-09-01 計算して比較してみた

避難リスクは被曝リスクの何倍?


の直接のつづき



僕たちのリスク評価というのは、それなりに歪みのあるものですにゃ。例えば、「リスクにあなたは騙される」という書籍において、以下のようなリスク評価のバイアスがあると紹介されていますにゃー。

リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理

リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理


1)大惨事の可能性⇒(時間軸上に分散された少数の死者でなく)一回の事件で多数の死者が出る場合、リスクの認識が高まる

2)馴染み⇒よく知らないあるいは聞いたことがないリスクは、余計に心配する

3)理解⇒活動あるいは技術の働く仕組みがよく理解できないと、危険意識が高まる

4)個人による制御⇒(飛行機の乗客のように)被害の可能性が自分で制御できるレベルを超えていると感じると(車の運転のように)制御できると感じる場合より心配する

5)自発性⇒リスクにかかわらないことにすると、余計に恐ろしく感じられる

6)子供⇒子供が関与すると、より深刻になる

7)未来の世代⇒リスクが未来の世代に脅威を与える場合、余計に心配する

8)犠牲者の身元⇒統計上の抽象概念でなく身元のわかっている犠牲者だと、危険意識が高まる

9)極度の恐怖⇒生じる結果が恐怖心を引き起こす場合、危険意識が高まる

10)信用⇒関係している機関が信用できないと、リスクは高まる

11)メディアの注目⇒メディアで扱われることが多ければ多いほど、余計に心配になる

12)事故の歴史⇒過去に良くない出来事があると危険意識が高まる

13)公平さ⇒一方に利益がもたらされ、他方に危険がもたらされる場合、リスクの順位が上がる

14)利益⇒活動あるいは技術のもたらす利益が明確でないと、明確である場合よりリスクが大きいと判断する

15)復元性⇒何かがうまくいかなかったときに、その結果を元に戻せないと、リスクは高まる

16)個人的なリスク⇒自分を危うくするものであると、リスクは高まる

17)出所⇒人工のリスクは自然起源のリスクよりリスクが大きい

18)タイミング⇒差し迫った脅威ほど大きく感じられ、未来の脅威は割り引かれる傾向がある


P102〜103


この他にも、リスク評価に際してどういうバイアスが見られるかについての記事をリンクしておきますにゃー。


どういう事故や事件がリスク評価を高めるかのリストを見てみると、原発事故による放射能汚染のリスクについては、ほとんどのリスクを高める要因にあてはまり、ほとんど「数えトリプル役満」状態にゃんねえ。


さ、では読者のみにゃさまに質問。

こうした認知の歪みを指摘された状態で、原発事故の放射線リスクと避難リスクのどちらがどれくらい大きいと思いますかにゃ? このあと比べてみるから(実は比べるやり方がある!)、ちょい目をつぶってイメージしてみましょうにゃー。


・・・さ、イメージできましたかにゃ? んじゃ、いってみましょうかにゃ。


放射線被曝でどれくらい寿命が縮むか

放射線リスクも避難リスクも、双方ともに健康リスクである以上、数値的な比較が可能ですにゃ。で、この比較方法は、低線量被曝リスクにおける閾値なし直線仮説というものの意味がちゃんとわかれば、簡単な四則演算でその概算値がでるものなのですにゃ。

ま、シロートのリスク計算なんて、桁が違ってなければ上出来なのよ。言い換えると、数値の意味を理解していれば、武田邦彦センセイよりはまともにリスク計算ができるということですにゃ*1


ここで必要な知識は、ICRP(国際放射線防護委員会)の提出している放射線リスクで

  • 1)積算100mSv被曝につき、0.55%、一生のうちにかかる致死性のガンのリスクが増える
  • 2)そのリスクは、被曝量に比例する

これだけ。

あと、必要なのは、致死性のガンに罹患した場合、一人あたりどれくらいの寿命短縮があるかの見積もりにゃんな。こんなのテケトーにやればいいんだけど、一応ガン統計を見てみると、ガン死亡時平均と平均寿命の差は7〜8年くらいですにゃ。これに、ガン以外の放射線リスク、あるいはガンにもともとかかるけど被曝によってガンになるのが早まるリスクがあること、あるいは子供の放射線感受性が高いことなどを考慮して、ざっとこれを3倍し、ガン一件あたり25年ほど寿命が低くなるとしてみましょうかにゃ。


すると、集団が100mSv被曝したとすると

  • 25(年)×0.0055=0.1375年 (日数にすると50.2日)

の寿命が短縮するということになるわけですにゃ。うーん、シンプル。

リスクと被曝量が比例するから、10mSv被曝では、0.01375年(5.02日)の寿命短縮リスクということになりますにゃー。


100mSvあたり0.55%の致死ガンリスクアップというのは、全年齢を平均したものだから、乳幼児だったらこのリスクを5〜10倍、年寄りならこの数分の1とみればいいんでにゃーかな?


あ、そこのチミ、眉にツバつけてるな? でも、考え方は間違ってにゃーぞ。

では一応、専門家の作った10mSv被曝あたりの寿命短縮表がのっている書類をリンクしておきますにゃ。


で、上記書類に年齢別のリスク評価があるけど、全年齢では10mSv被曝につき4〜5日の寿命短縮リスクがあるということのようですにゃ*2。乳幼児のリスクはこの4〜5倍。


というわけで、ここで政府の設定した暫定基準値である年間20mSvの被曝の健康リスクを見てみると

  • 20mSv被曝につき、平均して約10日寿命が縮む。乳幼児は50日寿命が縮む。

避難ではどれくらい寿命が縮むか

では、避難リスクはどれくらい寿命を縮めるものなのでしょうかにゃ?


シュ:事故による精神的な影響についても調査しているのか。


山下:もちろんです。チェルノブイリの経験から、心理的な影響が非常に大きいことがわかっています。チェルノブイリでは避難住民の寿命が65歳か ら58歳に低下しました。がんのせいではありません。鬱病アルコール依存症、自殺などのためです。移住は容易ではありません。ストレスが非常に大きくな ります。そうした問題を把握するとともに、その治療にも努める必要があります。さもないと住民の皆さんは自分が単なるモルモットだと感じてしまうでしょ う。


山下俊一インタビュー ドイツ「シュピーゲル誌」

http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/08/blog-post_9917.html


というわけで、山下によるとチェルノブイリ避難者は7年ほど寿命が低下したみたいにゃんね・・・・・って、みにゃさま、どしたの?

・・・ああ、山下なんて信じられないって? うむ、にゃるほど。嫌われてるもんにゃー。



んじゃ、これ見てくださいにゃ。

以前にもリンクしたやつにゃんね。信頼性がとっても高い書類ですにゃ。

この10Pに「職業層別平均余命のグラフがありますにゃ、これね。

f:id:tikani_nemuru_M:20110831233535p:image:w360

平時のエゲレスで職業層によって平均寿命が6〜7年違うのがわかりますにゃ。絶対的貧困が健康や寿命に影響をあたえるのは当然として、最近の「社会疫学」なる学問分野は、相対的貧困などの社会的排除が健康に大きな影響を与えるということを実証しつつありますにゃ。

平時において職業層別で寿命が6〜7年違うのだから、チェルノブイリのように突然何の準備もなく避難を強制され、そのまま故郷に帰ることもできず、さらに絶望的な被曝リスクを吹きこまれた人々の寿命が7年縮まるなんてことはおかしくもなんともにゃーですね。


山下が信用できないという感覚をどうこうできるものではにゃーし、リスクについての桁を過少に発言したこともあるようですにゃ*3。しかし、チェルノブイリ避難民の平均寿命7年低下というのは、社会疫学的に確立された知見を考慮すると、十分に信頼してよい数字と思われますにゃ。海外の専門家の目にもさらされる外国雑誌のインタビューだしにゃ。


というわけで、ここでは【チェルノブイリ強制移住の避難民は7年(約2500日)の寿命が縮んだ】という数字を仮に採用しておきますにゃ。他に説得力のある数字があったら、いつでも差し替えるから教えてね♪


寿命短縮に換算した暫定的なリスク比

年間20mSvの被曝という前提で

  • 平均的な被曝による寿命短縮10日に対して避難民の寿命短縮2500日
  • 乳幼児の被曝による寿命短縮50日に対して避難民の寿命短縮2500日

もちろん、これらは暫定的な概算だにゃ。僕、ドシロウトだし。

チェルノブイリを参考に寿命に換算したリスクは、乳幼児限定で50倍、一般的には250倍くらい避難リスクのほうがでかいってところにゃんな。年寄りだったら1000倍くらいだろか?

これは単年度で計算してあるから、2年目からの被曝量がゼロとはいわにゃーが、何年間も20mSv/年の暫定基準値を続けることを容認する専門家は僕の知る限りいにゃーし、そんなのはトンデモにゃーことだ。除染することが前提。


さて、みにゃさまのイメージしていたリスク比はどうでしたかにゃ?

リスク評価における認知の歪みを実感していただけたのではにゃーでしょうか?


もちろん、ロシアと日本ではいろいろと条件がちがうから、これがそのまま日本にあてはまるというつもりはまったくにゃー。しかし、社会的な排除がなされる場合、数年単位で寿命が縮むことがありえるのはまあ固いところのようですにゃ。

今の日本における社会的排除が、当時のロシアよりマシだと言い切る自信は僕にはにゃーんだな。つまり、もしかしたら日本の避難リスクはチェルノブイリよりもヒデエかもしれにゃーんだ。


しかし、話はまだおわらにゃーんだね。今したのはリスク総量の比較だにゃ。

リスクというのは分配されるものなのですにゃ。


避難リスクはどのように分配されるか?

答えを端的に言えば

  • 避難リスクは、まず弱者に分配される

となりますにゃ。


避難先で知的障害者が何人か亡くなっているという記事がありましたにゃ。キャッシュしか残ってにゃーようなので、記事の最後に置いておきますにゃ。



身体や精神に病気や障害を抱えているヒトタチにとって、避難リスクは健康に著しい影響をあたえ、しばしば致命的といえますにゃ。知的障害者と家族にとって、避難がどういうものであるかについては

これを読むことですにゃ。凄まじい文章だよ。必読。



福島・双葉病院で患者と医療スタッフが引き離され、結果的に患者が20人以上亡くなった*4のもこの典型例といえますにゃ。

原発がどうなるかまったくわからなかったあの状況で、避難を強制したこと自体は仕方のにゃーことだろう。それを責めようというのではにゃー。

しかし

心身の健康に不安を抱える者にとって、避難とその長期化がいかなるリスクをもたらすのかは認識しなければならにゃーだろう。


次にどういうヒトタチにリスクが配分されるか?

貧乏人だろね。


例えば、ホテルで生活する避難民と学校の体育館で生活する避難民の、どちらが多くのストレスと健康リスクを抱えるかはいうまでもにゃーだろ? カネやコネがある人が、体育館で避難生活をおくると思うかにゃ?


福島からの避難者が、職場復帰を先延ばしにしたまま解雇される事例もでてきていますにゃ*5。子供を連れて不案内な土地に避難し、そうそう簡単に再就職できるものなのでしょうかにゃ? 先ほどリンクした「健康の社会的決定要因」にも、就業と健康状態のはっきりとした関連が指摘されているのですけどにゃー。


そして、社会的なネットワークを持っているかどうかも、健康に大きな影響を与えることもわかっていますにゃ。


逆に言えば、避難・移住リスクを心配しにゃーでいいのは、以下のようなヒトでしょうかにゃ。

  • 1)家族みんなが心身ともに健康であり、適応力がある
  • 2)十分なたくわえがある
  • 3)土地に依存しないスキルがあり、どこででもしっかり稼げる
  • 4)土地に依存しない人的ネットワークを持っていて、孤立はありえない

こういうヒトと家族だったら、被曝リスクだけを心配してもいいのではにゃーでしょうか。福島を中心とした放射能汚染が深刻であるのは事実だし、無視出来るようなリスクではにゃーですからね。

しかし

心身の健康に不安があるとか、カネがないとか、コネがないとか、そういう事情を抱えたヒトタチには、優先的に確実にリスクが大きく配分されるということになるでしょうにゃ。


生活の質、という観点

最後に、生活の質、いわゆるQ.O.L.(クオリティ・オブ・ライフ)という観点を導入してみますにゃ。

一般的に病気はQ.O.L.低下の大きな要因となりますにゃ。ただ、順番としては病気が原因となってQ.O.L.が低下するわけで、病気にならにゃーヒトのQ.O.L.は低下しにゃーですね。アタリマエ。

しかし

避難・移住が健康リスクを引き起こす場合は、Q.O.L.がまず低下して、それが病気に結びついてくるわけにゃんね。つまり、病気になっていなくても Q.O.L.は一般的に低下するわけだにゃ。


ということは、避難・移住などにともなう社会的排除から起きる健康被害による寿命短縮と、放射線被曝などの純粋に生理的要因における健康被害による寿命短縮が同レベルで起きたと仮定すると、社会的排除による Q.O.L.の低下は桁違いにでかい、という論理的な帰結となりますにゃ。


そして、 Q.O.L.の充実を誰よりも必要としているのは、子供なんだよ。

Q.O.L.が充実してるってのは、要するに幸せってことにゃんから。


娘溺愛歴7年のバカ親としては、ガキのためにどんなことでもしてやろうという気持ちはよくわかるんだけどにゃ、無理して Q.O.L.下げてはガキのためにならにゃーってのもキモに銘じておかにゃーと。そのためには、自分の健康もカネも仕事も人的ネットワークも必要だにゃ。


まとめ

  • 健康リスクを寿命に換算すると、避難リスクは20mSv被曝リスクの250倍。乳幼児に限っても50倍
  • 「生活の質 Q.O.L.」の低下リスク倍率は、さらに桁が違う
  • 健康リスク・ Q.O.L.低下リスクは、健康弱者・経済弱者・社会的弱者に確実に優先的な配分がなされ、ただちに生命の危機を招くこともある

最後に

ガキのためを思うなら、リスクを比較しましょう。この駄文が参考になれば何よりです。

で、東電と政府にはガッチリ除染と補償をさせましょう。


資料 毎日新聞の記事


東日本大震災:知的障害者、相次ぐ急死 避難先で発作など 苦痛、伝えにくく

 ◇震災後に環境一変

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で避難した高齢者らが慣れない避難先で死亡する「災害関連死」が問題化する中、原発周辺の入所施設から避難した知的障害者の死亡が相次いでいる。毎日新聞の調べでは少なくとも11〜67歳の男女4人が死亡し、中には津波で夫が行方不明となった妻が知的障害者の長男を災害関連死で失うケースもあった。専門家は「知的障害者は苦痛を伝えにくい上、多くは持病などを抱え、長時間の移動や環境の変化が致命的影響を与える場合もある」と警鐘を鳴らす。【野倉恵】

 原発から約5キロの福島県富岡町の知的障害児施設「東洋学園」に入所していた小野卓司さん(当時23歳)は震災翌日の3月12日、入所者ら計約200人と同県川内村の系列施設へ避難し、避難指示範囲の拡大に伴い夜に村内の小学校へ移動。周辺住民と一緒の慣れない環境からか落ち着かない入所者が相次ぎ、13日に同県田村市の通所施設(定員40人)に移った。28日夜、持病のてんかんの発作が起き、服薬で収まったが、間もなくあおむけのまま動かなくなり、29日正午過ぎ、救急搬送先で死亡。逆流した食物でのどを詰まらせたとみられる。

 「本当に(頭の中が)真っ白になりました。3週間で2人が……」。同県新地町に住む母みね子さん(55)は嘆く。漁師の夫常吉さん(56)も震災当日に海へ漁船を見に行ったまま戻ってこない。

 卓司さんは幼いころ呼びかけても振り向かなかった。障害が判明した時、夫婦は「一緒に育てよう」と励まし合ったが、卓司さんは外に飛び出しては家に戻れなくなった。小学校に上がる時、東洋学園に入所。障害は重く、成人後も着替えや入浴に介助が必要だったが、みね子さんは学園行事に必ず出かけ、盆や正月の帰省時は常吉さんが車で連れ出した。車中や母の手料理の並ぶ食卓で卓司さんはいつも笑顔だった。

 「ずっと続くと思っていた」日々は震災で一変した。「でも、私は2人に守られた気がするんです」とみね子さん。多くの家が津波で流された中、自宅は無事だった。今、卓司さんと一緒に施設にいたやはり障害者の次男(22)が気がかりだ。「いつもお兄ちゃんが近くにいた。今あの子はぽつんとしているのじゃないかと」

 東洋学園では他に千葉県鴨川市の青年の家に集団で再避難した20日後の4月27日、小学6年の久保田菜々さん(当時11歳)が授業中に施設前の海でおぼれて死亡している。


     ■

 福島県相馬市の障害者支援施設「ふきのとう苑」では大内恵美子さん(当時54歳)=写真・姉の美恵子さん提供=が急性循環不全で急死した。原発事故で協力病院の医師らが避難したため3月23日、他の入所者と群馬県渋川市の施設へ6時間かけ車で移動。30日午前7時過ぎ、受け入れ先の職員がたん吸引した際は異常なかったが、同8時ごろ朝食を運ぶと動かなくなっていた。

 「何で、と最初は思いました」と、福島県飯舘村の姉美恵子さん(62)。恵美子さんは長年同村の実家で暮らし、美恵子さんの3人の娘も「えみちゃん」と慕った。歌や踊りが好きで、村の盆踊りで3年連続で仮装の賞をとったこともある。

 40代になるとてんかんの発作が頻繁になった。両親が相次ぎ亡くなり、風呂場やトイレでも倒れ目が離せなくなり施設に入所。骨折で車椅子に乗り声 も十分出なくなったが、美恵子さんが週1度訪ねる度に笑いかけてきた。「恵美子は今は両親のところへ行ってゆっくりしているのだと思いたい」と美恵子さん は言う。

 他にも富岡町の知的障害者施設「光洋愛成園」の67歳男性が3月12日に福島県三春町の避難所に移動、4月15日に群馬県高崎市の国立障害者施設に入り、5月5日に高熱のため病院に入院して6日未明、肺炎のため亡くなった。厚生労働省は障害者施設利用者の災害関連死を「把握していない」としている。


毎日新聞 2011年6月17日 東京朝刊

*1:武田センセイよりまともなんて何の自慢にもならにゃーけどな

*2:実は、この書類は昨夜見つけたんだけど、もともとの概算していた数字が上の通りでほとんど一致してたので、自分でもびっくりして同居人に自慢しちゃったよ

*3:「100μSv/hを超さなければ健康に影響を及ぼさない」とかいう桁間違いの発言をやらかしているようだ。ただ、100μSv/hだと年間で876mSvの被曝となる。年間100mSvまでは大丈夫という何度も繰り返した他の発言との整合性がとれず、これは意図的なものではないと判断できる。まあ、専門家が桁を間違えるのはもってのほかだけどな。山下の住民への説明はパターナリズム全開で、ときには国家の指針に従うことを強要したりと、リスクコミュニケーションとしてはgdgdだが、基本的におかしな数字はあげていないと見ている

*4:この事件については、http://www.kotono8.com/2011/03/18futaba.html を参照のこと

*5http://www.nikkansports.com/iphone/general/news/p-gn-tp0-20110814-820101_iphone.html

読者読者 2011/09/01 06:10 これは
10)信用⇒関係している期間が信用できないと、リスクは高まる
→機関
17)出所⇒人口のリスクは自然起源のリスクよりリスクが大きい
→人工

ですよね?

tikani_nemuru_Mtikani_nemuru_M 2011/09/01 08:19 ご指摘のとおりです。
単なる変換ミスですので、直しておきました。ありがとう。

dwarfjaydwarfjay 2011/09/01 11:40 チェルノブイリの事例では、被曝のリスクと避難のリスクをきっちり分けられたのかにゃ?大抵の人は放射線の影響と避難の影響と両方あったのではないのかにゃ。そういう人達のリスクを、「これは被曝の分、こっちは避難の分」と分けることができるのかにゃ?

 2011/09/01 13:11 避難リスクと仰ってるリスクは、避難しなくてもあるでしょう。

2500日+10日+α-β と 2500日が比べられるべきでは?

UnimaruQUnimaruQ 2011/09/01 15:15 放射能被爆に対する社会の『偏見』というリスクは、評価可能ですかね。

現実のリスク評価は、『偏見』に対する論理的な説得となりうるとは思いますが、
『偏見』の蔓延によって生じる社会的リスクは侮れないと思います。

避難・移住が自らに多大なリスクを負わせるものであり、被爆リスクと比して
高いものだと理解しても『偏見』からの逃避として移住を選択するのではないでしょうか。
(同時に、『偏見』からの逃避自体が、『偏見』を肯定する行為となって
 自らの『被害』を補完して『補償』を確実にするという効果も生じますよね。)

本来であれば『公的機関』は『偏見』の蔓延を食い止めるべき立場にあるのですが、
『政府』は東電との関係や、経済の問題で実効的な説得力を否定され、
『マスコミ』筆頭に『学識経験者』までが助長に走っている現状では、
個人レベルでは『偏見』を煽って『補償』を増大させる方がリスクを補完する
ベネフィットとなるという考え方もできるでしょう。

akifreshakifresh 2011/09/01 17:46 その避難リスクを支える責任が東電にはあると思うのですが。
しかし、現在の状態で避難を煽る事の危険は今まで読んだものの中で1番よく分かりました。
参考にします。
ありがとうございました。

ミッキーミッキー 2011/09/01 18:01 避難序盤の避難所は、個人的なスペースさえ確保できない様な、極めてストレスが大きい状態であったことを考えれば、
移住の避難をすることとリスクは大して変わんないんではないでしょうか。

間野悦男間野悦男 2011/09/01 18:45 読者の皆様というのが、安全な土地で「彼ら」が行うべきリスク評価の方法を喋々できる立場の者であるか、当事者として「この私は」「我々家族は」この先どうしよう…ということかで話は違ってくる。
発がん可能性については既存の統計値を援用する(しかない)にしても、生業・生活が今後どのように成り立ち得るかということは各人各様にして本質的に予測が難しい。我が身と我が子のためにリスクを比較しましょう…ということは往々にして個人の手にあまる。
物理現象としての人体に対する放射線の影響といったことだけではなく、状況をトータルに見渡しての助言に被災者は飢えているはずだ。
そこに例えば武田邦彦の言説が受け入れられる素地もある。言説の質・内容ではなくその大雑把なスタイルが切実な「飢え」にフィットしたんだな。うれしそうに彼の誤りを羅列して事足れりとしている「科学がワカってると自認する人」は、世間知らずのオタク小僧だ。

結局のところいま一番必要なのは、被災者や我々各人が放射能や統計に詳しくなることよりも政府のタフな統治能力だ。
生命活動にはおおむね支障なくても生産活動に現実的に不適な土地というものがすでにして生まれてしまった。「このラインより内側の農地はもうダメです」「ここより外は絶対大丈夫です。タバコや排気ガスよりヘッチャラです」といった、強制力を伴うアナウンスを政治判断において行うべきだ。
QOLを念頭においた「冷静なリスク評価のすすめ」はその前提において、まず政府が安全の太鼓判を押した「周辺地域」において効能を示すだろう。

まず仮の避難区域や漠然とした「被災地」ではない、事故エリアを(政治的に)局限する。そこから除染作業の達成如何によって漸進的に範囲を絞っていくことはもちろんあり得る。
ごく低線量の被爆はむやみと怖がるべきではないとか、移住によるリスクも忘れないでねとか、それ自体としてはもっともな意見も、それ自体のいわば単独の正しさを追求しようとしても、結局のところトリビアルな議論のための議論に回収されてしまう。

Glass_sagaGlass_saga 2011/09/01 19:02 どうして移住した場合のリスクと被曝した際のリスクを比較するのかがわかりません。
比較するのであれば、移住した場合のリスクと、移住しなかった場合のリスクを比較するべきではないでしょうか。

間野悦男 間野悦男 2011/09/01 21:58 敢えての暴論、のつもりがたんなる暴論としかとられない気がしたので、もうちょっと。

・話をわかりやすくするために最大の努力が注がれるべき
(いわずもがな、原発事故による社会的リスクはそれ自体の「ややこしさ」によって無限に自ら育つ)

・そのためには用途・地域ごとに随時、出せるところから“安全宣言”を出していくというかたちが望ましい

・そういう枠組みがないところで個別の「正しいこと」を羅列しても情報上の混沌状態は収拾に向かわない
(原発事故被害の「社会性」を捨象した、というか根本的にわかってない、ホモサピエンスに対する放射線の影響如何の問題…としか考えられない言説ばかりが目につく)

tikani_nemuru_Mtikani_nemuru_M 2011/09/01 22:10 >dwarfjay
統計的に区別する技術はいくらでもあると思われます。


>避難リスクと仰ってるリスクは、避難しなくてもあるでしょう。
リンクした、「健康の社会的決定要因」を読んでください。


>UnimaruQ
「偏見」から逃れる方法ならば、被災者のコミュニティにおける相互扶助であろうと思われる。
おっしゃるとおり、政府が実効的な説得力を失っているいまの状態では、
「個人レベルでは『偏見』を煽って『補償』を増大させる方がリスクを補完するベネフィットとなるという考え方もできるでしょう。」
という事態はありえる。
ただ、これは健康弱者・社会的弱者を犠牲にしたうえでのこととなるよね。


>akifresh
無論、避難リスク低減の責任、被曝リスク低減の責任は東電と政府にあります。


>ミッキー
避難所は刑務所よりひどい、という話もあるようですね。
ただ、速やかに除染して自宅へ帰ることが、一般的にはもっともリスクを低減する選択肢ではないかと思われます。


>間野悦男
リスク評価というのは本質的には統治者の立場において論じられる。愚行権の認められる私的領域においては、リスク評価など必要とされない。
ところが、親権者とは統治者である。親権者として愚行が許容されてはならない。よって、規範的には「親権者はリスク評価をせよ」という話になるはずだ。とはいえ、ご指摘の通り、個々人にはリスク評価というのは困難であることが多い。そこで共同体がパターナリスティックに介入する余地というか正当性がでてくることとなる。


だが今おこっている政治的混乱において政治的なパターナリズムの介入が拒絶される。現実にパターナリズムが必要とされているのに、政治のパターナリズムが忌避される。そこで武田邦彦のようなある意味「父性的」なものいいが受容されるのだろう。
しかし、その発言は原発事故被害者の様々なリスクを増大させるものでしかない。

>強制力を伴うアナウンスを政治判断において行うべきだ。

ことによると、山下俊一の言説にそのまま強制力を持たせたほうがはるかに混乱が少なくなっていたかもしれないと思わないでもない。山下が住民の信頼を完全に失ったのは、「100mSv以下では安全。心配ない」といった直後に政府による強制的な避難勧告がでたところにあると見ている。山下は親方日の丸に梯子を外されてしまったわけだ。
政府の押す「太鼓判」は押したはしから滲んでいくことが避けられないのではないか?

結局のところ、僕は親権者という統治者に対して「それ自体の正しさ」を言っているわけ。

>まず仮の避難区域や漠然とした「被災地」ではない、事故エリアを(政治的に)局限する。そこから除染作業の達成如何によって漸進的に範囲を絞っていくことはもちろんあり得る。

これは必要でしょう。


>Glass_saga
移住しなかったリスク、は算定がムツカシイのです。
「被曝リスクは神聖にして不可侵」という状況がもたらす弊害は大きいので、そこへの対抗言説です。

お疲れ様です。お疲れ様です。 2011/09/01 22:17 移住した人は被爆してないのですか?
また移住させるというのはその本人の健康問題だけでなく、その土地で農作などをさせないという意味もあるのです。
そうする事で高濃度汚染地域の農作物の流通も禁止したのです。
しかしなぜ10msvという外部被爆のみの考えで論じてるのだろうと思ったら、
ご紹介されてる「寿命短縮表がのっている書類」は広島原爆被爆者を元にした資料なんですねw

被爆者と被曝者は違う。まずその点の認識をされてから論じられた方が宜しいかとw
放射能被害では常識ですからね。

貴方が心理的な偏向から過剰に危機を感じ移住リスクを論じられる事自体は大変意義ある事ですし、移住の心理的負担は重々考えられるべき事です。

ですが現在の福島県周辺はチェルノブイリ時の強制移住区域以上の数値にも関わらずほとんど移住してません。
せめてチェルノブイリ以上の強制移住をしてから論じる話でないですか。
それとも貴方はチェルノブイリの被害は放射能でなく強制移住によるQOL(笑)の損失とやらで生じたと本気で信じてるのなら。
新説なので学会で発表してみたらいいと思いますよ。できたら所属を日本にしないで欲しいですが。

tikani_nemuru_Mtikani_nemuru_M 2011/09/01 22:45 >Glass_saga
別の言い方をすると、社会的な原因で起こる健康被害と生物物理学的な原因(放射線)でおこる健康被害を、寿命の短縮という計測で比較した、ということです。


>間野悦男
>(原発事故被害の「社会性」を捨象した、というか根本的にわかってない、ホモサピエンスに対する放射線の影響如何の問題…としか考えられない言説ばかりが目につく)

まったくそう思います。


>お疲れ様です。
>貴方はチェルノブイリの被害は放射能でなく強制移住によるQOL(笑)の損失とやらで生じたと本気で信じてるのなら。

チェルノブイリ・フォーラムの公式見解が、放射線よりも精神的な被害のほうが非常におおきかった、というものですが。

お疲れ様です。お疲れ様です。 2011/09/01 23:23 チェルノブイリ公式フォーラムの何処にその記載が?
IAEAのチェルノブイリフォーラムのサイトの関連には何処にもその記載が?http://www-ns.iaea.org/meetings/rw-summaries/chernobyl_forum.asp?s=10&l=80
「放射線よりも精神的な被害のほうが非常におおきかった」こんな事全然見られないですけど。
あと現状チェルノより数値が高いのに移住してない日本でのこの論の必要性も教えてください。

hechikohechiko 2011/09/02 01:44 このへん?
http://www.iaea.org/Publications/Booklets/Chernobyl/chernobyl.pdf
What has been the main impact on individuals?
As noted in the Chernobyl Forum report on Health, “the mental health impact of Chernobyl
is the largest public health problem unleashed by the accident to date.”

日本語解説記事
http://www.aesj.or.jp/atomos/popular/kaisetsu200701.pdf

お疲れ様です。お疲れ様です。 2011/09/02 02:30 いやだから心理的側面の重要性の指摘はあるが「放射線よりも精神的な被害のほうが非常におおきかった」なんてどこにも書いてないですよね?
これは文脈から分かる様にまず放射能被害についてのべ経済的損失、各地域への移住への影響、個々人の影響と述べてる中で心理的なものが大きかったと述べてる。それだけですね。
放射能被害の前提の元の心理的インパクトの重要性を述べてるにすぎない。
私は貴方の文章をきちんと参考になるものと思って拝見したからこそ、気になる点を反論させていただきましたが。
こんな文脈無視で自分の主張に沿うようなものを無理矢理見つけてくる様なやり方をされてるのには、失礼ですが正直がっかりしました。
被曝と被爆の違いについてのご説明も頂けてないですしね・・・。
実際内部被爆については現状の日本程高い基準値で食品を流通させているデータなんかないですけどね。

だからそもそも初めてのケースを無理矢理広島原爆なんかと一緒に論じてリスク計算する論が矛盾だらけなんですが。

ちなみに私のIPを見て戴いたら分かりますが自分自身は現在海外で勤務しています。
周りには仕事柄放射能に詳しい理系が多いですが、
海外でチェルノブイリ公式フォーラムの公式見解が「放射線よりも精神的な被害のほうが非常におおきかった」なんて意識は皆無だと思いますよ。
またチェルノブイリの見解についてはメジャーなだけで
The Chernobyl Forum report
The TORCH report
Greenpeace
The IPPNW report
New York Academy of Sciences publication
The 2011 UNSCEAR report等があります。
チェルノブイリ公式フォーラムだけを金科玉条の様に話さない方がいいですね。

貴方やウランは飲める、の論の人が英訳して文章を記載しなかっただけ本当に良かったです。

tikani_nemuru_Mtikani_nemuru_M 2011/09/02 07:29 >お疲れ様です。

えーっと、僕とhechikoは別人物なんだけど・・・・

それと、チェルノブイリ・フォーラムじゃなくてIAEA報告だった。
ごめん。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/hotnews/lancet/201105/519693_3.html

原子力事故の心理的負荷は見逃されがちだが、実は国際原子力機関(IAEA)は91年に、チェルノブイリ事故の精神面への影響は生物学的なリスクに比べ非 常に大きかったとの結論を公表している。国連のチェルノブイリフォーラムも、事故の最大の影響は住民の精神的健康面に認められ、放射性物質曝露が健康にも たらすリスクに関する情報が適切に提供されなかったことによって被害はさらに深刻になったと述べている。

tari-Gtari-G 2011/09/02 14:58 >実は国際原子力機関(IAEA)は91年に、チェルノブイリ事故の精神面への影響は生物学的なリスクに比べ非常に大きかったとの結論を公表している<
 
いや、この1文は、「被爆者の精神的負担が非常に大きかった」というだけで、別に、移住した場合のストレスを述べている訳ではないでしょ?ましてや、リスクを選択的に比較可能としている訳でもない。
 
被爆者の精神的負担が大きいのは移住や避難の有無にかかわらず当然の言うまでもないことで、反対する人などいないでしょうに。

minmin 2011/09/03 12:30 死んでしまうより、厄介な病気、病気といえない症状(ぶらぶら病)を抱えて長年健康的、経済的に苦しい状況で生活をし続けなければならない状態が続くと思うのですが、その辺の評価は?
リスクを寿命が短くなるということにしてしまうのは、生活という面から考えると非常に乱暴な気がします。

さらに、低放射線被ばくによる健康被害は、国、東電はなかなか因果関係を認めないでしょう。
現実に広島、長崎の原爆症問題でも未だに裁判が続いていますし、水俣病などの公害病でも未だに裁判が続いている状況ですよね。

さらに付け加えると、健康を害して慢性病の症状になってしまうと、もし療養費が保証されていても、一生病院通いが続くことになり、被ばくしなかった場合と比べると莫大な機会損失が起こると考えられます。

そういった評価はどう考えるのでしょうか?

避難ストレスによる健康被害より、将来にわたって死ぬまで延々と続く健康被害のほうが甚大ではないかと私は考えます。

新しい社会関係を築きなおすストレスを考えるなら、地域一体による集団避難を考えるといいのではないかと思います。

どちらにせよ、政府や東電は、集団避難や集団で避難できなくとも全ての人が避難するための体制を組んで、将来にわたる被ばくリスクを正確に包み隠さず発表して、それでも避難したくない人は残れるという方策をとるべきだと私は考えます。

避難した場合、新しい環境を築くのは長くかかっても5年くらいでしょう。

nanaminonanamino 2011/09/03 17:48 東電と政府が保障しろと簡単に言いますが、それって電気料金であり税金ですよね。私は被災地や避難民の生活のためならばそれ以外の場所の税金はどんどん上げて構わないと思っていますが、危険を煽る人達はそれで納得出来るんでしょうか。放射能は怖い、だけど自分達の懐が痛むのは嫌、そんな所でしょう。
そもそも、子供が取り立てて守られるべきだとは思いませんね。原発の電力による豊かな生活を享受してきた責任は、(特に関東の)子供達にだってあります。産めよ増やせよの考え方が原発を作ったのだという思いますから。日本の資源では支えきれない数の子供は減らすべきです。

tikani_nemuru_Mtikani_nemuru_M 2011/09/03 20:01 >tari-G
単に、精神面の影響がでかい、というだけでなく、「精神面への影響は【生物学的なリスクに比べ】【非常に】大きかった」
というのがこの問題を考える際の出発点であり、このエントリはそこを書いているんだよ。


>min
移住と居住の比較など僕はやっておりませんが。
ここでは、生物学的なリスクは社会的なリスクに比べて十分に小さいという、この問題を考える上での基本的な事実認識を示しています。


>nanamino
危険を煽って避難させ、住民を分断したほうが賠償金額は安くあがるんじゃないですかね?
あと、子供を守るのは前提ですよ。彼らには選挙権もありません。

hosehajimehosehajime 2011/09/04 02:35 >20mSv被曝につき、平均して約10日寿命が縮む。乳幼児は50日寿命が縮む。

ご名答です。100mSvあたり0.1375年という値は、ICRPの基準が原爆被爆者に基づいているだけあって、妥当な数値なのでしょう。放影研による原爆被爆者の調査によると、平均余命の短縮は線量に比例し、1.3年/Gyとのことです。

Disaster Med Public Health Prep. 2011 Mar;5 Suppl 1:S122-33.
http://www.dmphp.org/cgi/reprint/5/Supplement_1/S122

放影研による調査では、1Gy以下で、平均余命の損失を2ヶ月、1Gy以上で、2.6年とし、1Gyのときの寿命短縮に寄与する疾病要因の内訳は、固形癌が60%、がん以外の疾病が30%、白血病が10%のようです。

Life Span Shortening.
Median life expectancy decreased with increasing doses at a rate of about 1.3 years/Gy, but declined more rapidly at high doses.58 Median loss of life was about 2 months for those with doses <1 Gy and 2.6 years for those with doses >1 Gy. It was estimated that at 1 Gy, the proportion of total life lost was roughly 60% from solid cancer, 30% from diseases other than cancer, and 10% from leukemia.

ただ、問題は、事故の初期の段階で、3月中旬に放射性プルームの通り道となった福島原発周辺地域に居住していて、大量の短寿命核種によって被曝してから避難している人では、二重にカウントしなければならないということです。

もっと言えば、初めに放出されたヨウ素133/キセノン133、テルル131/ヨウ素131、テルル132/ヨウ素132などの放射能の量は、セシウムの比ではありませんから、いまさら、少ないものをどれほど減らしても多いものには影響しないわけです。

ですから、ヨウ素剤も取らせないで、大量の短寿命核種に被曝させておいて、その後、避難しようが、永住しようが、あまり、意味はないのです。放射性プルームの直撃を受けたところでは、初動が大事で、もう手遅れというのが、本当のところではないでしょうか。

ちなみに、ウクライナ・ルギヌイ地区住民の健康状態を調べた事例だと、居住者にも寿命の短縮が見られたようですから、汚染地域に住むことによる寿命の短縮の実態を調べないと、ちょいと、片手落ちになってしまい、はっきりしたことは言えないと思います。

『The total mortality in 1991 has increased and was 15.5 per 1,000 inhabitants.』
『Premature ageing and a significant reduction of life expectancy is found in inhabitants of the district.』
Dynamics of Health Status of Residents in the Lugyny District after the Accident at the ChNPS
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr21/kr21pdf/Godlevsky.pdf

tikani_nemuru_Mtikani_nemuru_M 2011/09/05 00:33 >hosehajime

おお、資料さんきゅ。
「Average life-expectancy of the Lugyny district population before the accident at the Chernobyl NPS (1984, 1985) has been 75 years, after the accident (1990-1996) ― 65 years.」
この報告では住民の平均余命が10年縮まってますね、すごい。
この手の英文を読みなれないので、住民の被曝量がよくわからんかったのですが、縮めた10年のうちどれくらいが被曝による直接的なものだったのでしょうかね。

1980年代のウクライナの平均余命は65歳くらいですから、もともと長命な地域だったようですね。ウクライナ全体での平均余命の下がり幅は3〜4年ですから、特に影響のでかい地域だということになりますか。

居住にともなうリスクは移住リスクに匹敵しうるとは予想していましたが、実例をありがとうございました。

begeetabegeeta 2011/11/01 06:37 すばらしい分析ですね。勝手に我がブログにリンクを貼ってしまいましたが、よろしかったでしょうか?今後も勉強させていただきます。私は、「阿修羅掲示板」にて、「放射能コワイコワイ派」を上から目線で論破し、結局投稿拒否されてしまいました。副島隆彦氏も同じ扱いを受けたようですので、光栄に思っております。放射能による国民洗脳を解くため、がんばります。
 「放射能コワイコワイ派」を斬る(その8) 避難と超微量放射能 どちらのリスクが大きいか?
 http://sirarezaru.seesaa.net/?1317045155

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