釜山学会旅行④


暑い、とにかく暑かった。
釜山は、緯度がほぼ福岡と同じくらい。
こんな暑い日の午後から、学会のエクスカーション(遠足みたいなもの)でまさかの寺院巡りである。
当初は海軍の慰霊施設の見学であったが、竹島問題があるため急遽変更される。
釜山市よりも北にある、通度寺(トンドサ)というお寺を見学することに。


車で片道50分くらいの道のりをバスで行く。
何が面白いかというと、本当に学校の遠足みたいであったこと。
「イイオトナ」の研究者たちが、お菓子と水を渡され、一様にバスに乗り込むのである。
「ツアー旅行」というより、「遠足」ということばが相応しい騒がしさで、目的地へ向かう。
(「ツアー旅行」は自由に見物、あるいは観光というイメージがあるが、今回は一応「研究者」たちが「見学」するというのが目的であったため、なんか学校のようだった)


通度寺は、日本で言うならば、東大寺みたいに観光に特化したお寺ではなく、地元の人も来て、修行僧もいて、在家の篤信者も集いつつ、観光客も多いという、日本にはあまり無いタイプのお寺であった。強いて言うならば善光寺みたいな感じか…、いやそうでもないような。
お寺の境内が果てしなく広い。
きれいな川があり、スプリンクラーを増設したらしく、それが地元民の憩いの場となっていた。
また、別個に貴重品や文化財を飾る博物館まであった。




夜は食事会があり、刺身店だと思って入ったらうなぎのかば焼き店だった。
釜山に来て、にんにく、にら、キムチ、うなぎばっかり食べて、精力つけすぎだな…。
ビール、焼酎をありえないほど飲んで、というかつがされたついでいただいた盃を飲み干す、イエーイ。


ホテルに着いてからは、さすがにヘトヘトで、外には出ずにゆっくり休む…、とはいかず、再びデジクッパを食べに行くことに。
先生曰く、「〆めのデジクッパを食べなきゃ釜山に来た意味がないよ〜」との金言。
このカロリーは消費されず、睡眠中に体内に蓄積されるんだろうな、ハハハ、と思いつつ釜山の市街地を背にして帰るのであった。