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midnight in a perfect world このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-01-16

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「ゴッド・ガン」を読む。

これも山形浩生が勧めていた一冊。ワンアイデア・ワン小説的な感じがあって楽しかった。星新一の感触に近いものがあるかも。あんま大ヒット作品はなかったみたいだけど、「SF界のボルヘス」的な異名を持つ短編が得意なイギリスのSF作家の短編集。タイトル作の「ゴッド・ガン」は、物理的に・科学的に神を殺す科学者を描いた作品。面白かったけどちょっとインパクトが薄かった。

面白かったものを挙げると、「ロモー博士の島」がちょっとLBGT的なテーマを扱っていて現代的で印象に残った。ウェルズパロディらしいけど、知らなくても全然面白い。性(や性対象)を一時的に交換できる社会の可能性の断片を描いている。あと、「大きな音」はそのままタイトル通りで笑えた。6000人のオーケストラによる、最も大きな音楽を奏でようという試み。全員が鼓膜が破れてるとかいう指揮者の話で笑った。後は、「ブレイン・レース」も面白かった。異星人というか、コミュニケーションできそうでできない他者を描いたブラックコメディ。一見礼儀正しそうな異星人と触れあった地球人が無残な目に合うというお話(かつ、異星人側にはそんな意識が全くないのがポイント)。何か、描写のえげつさも込みで冨樫の「レベルE」の一話に入ってそうな感じで、小説ではあるけど絵面が笑えた。

2018-01-14

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投資デビューしたい人のための資産運用のはじめ方がよ~くわかる本」を読む。

今年は投資をはじめとする資産運用に力を入れようと思って改めて読んでみた。タイトル通りかなり初心者(多分中高年)向けで、預金する以外に資産の持ち方を知らない、株や債券投資信託って何が違うの?みたいな人が想定読者となっており、序盤の方は飛ばし読みしたが、NISAやiDeCoみたいな近年の制度だったり、利回りと利率の違いとかかみ砕いて説明しており、その辺は少し勉強になった。後は、REITとかETFとか転換社債の仕組みとか位か。何となく最近資産運用アプリの記事とかで軽く基礎知識はつけてたんで復習感覚で読めた。2017年発行だが、仮想通貨に関する記述は全くない。本書の知識位は空で両親に説明できる、位にはなりたいな。

2018-01-10

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ミュージアム」を読む。

前評判が良くて読んでみた。全3巻とコンパクトに構成されており、程よく面白かった。現代日本を舞台に、カエルの被り物をした犯人による連続猟奇殺人が起き、敏腕刑事が謎を突き止めるというもの。「多重人格探偵サイコ」に出てくるようなビジュアルに富んだ死体が多数登場してくるが、年齢を重ねたからかそんなにショッキングには感じなかった。殺人はテンポよく進み、徐々に主人公である刑事の人間性も判明していくというよくある筋書だけどこなれていて引き込まれる。犯人特定に至るところがちょっと雑というか飛躍しすぎな感じもしたけど、興ざめするレベルでもなし。絵もちょっと望月峰太郎的というか近年の古谷実的というか現代的なデフォルメ感があって見やすかった。

2018-01-08

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デッドプール」を観る。

アメコミっぽい大味さはあるけど、まぁまぁ面白かった。意図せずミュータント化してしまった元傭兵が、デッドプールと名を変えて自分を改造したミュータントに復讐を果たすお話。とは言え主人公の軽口のせいで、グロ映像(映画「127時間」のパロもあり)や激しいアクションシーンも多いけど意外とコメディタッチになっている。今まで彼の作品観たことなかったけど、ライアン・レイノルズ主演。敵役はエド・スクラインという人なんだけど、この人すごく精悍な顔のイケメンで好みだわ。正直ライアン・レイノルズよりイケメンだと思うし、ボーズが似合うこんな顔になりたい。恋人役のモリーナ・バッカリンという人もめちゃめちゃ美人。

原作でもそうらしいんだけど、第4の壁を破るデッドプールの喋り口調が最大の特徴だろうか。しかも、他のキャラたちはその自覚がないのにも関わらず、デッドプールのみ観客に終始語り続ける(お前に言ってないわ、観客に言ってんの、みたいなセリフとか)。後は、結構サブカル素養が高いというか、色んな作品や有名人の実名を挙げてペラペラ喋るのも面白かった。特に面白かったのは、「ベッカムはヘリウム声だけどイケメンだから許されるんだ」的なセリフで、やっぱあの声がダメってのは世界の共通認識なんだなと思ったり。あと、ボウズ頭のミュータント女性に言った「シニード・オコナーでも歌ってな」みたいなセリフとか、「リーアム・ニーソンって娘を何回も誘拐されてアホみたいだよな」とか、元ネタが分かると確かに、となっとく出来てニンマリしてしまった。

2018-01-07

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ザ・ウォーク」を観る。

凄く面白かった。空中キャンプ氏が褒めてたのを覚えてていつか観たいなーと思っていた作品。話はシンプルで、今はなきNYのワールドトレードセンタービルが工事完成しようとしている1973年に、二つの建物の間(42メートル位あるらしい)を命綱も付けずに無断で綱渡りした男の実話もの。ロバゼメ監督主演で、主演はジョセフ・ゴードン・レヴィット。フランス出身の大道芸人で、あまり感じなかったが、フランス語訛りの英語をうまく演じてるらしい。さらに、綱渡りもほとんどスタントなしで自分で演じきったらしい。すげぇ。後、彼女役のシャルロット・ルボンという人がめちゃめちゃ美人だった。フランス語と英語に堪能なカナダ美女

正直、綱渡りするだけの映画で2時間も持たせるかねー、と思ってたんだが、これが不思議と全く飽きる時間がない。作戦決行までの下準備からしてかなりヒヤヒヤもんだし、色んな役割を持ったチームによる協力で主人公の作戦を後押ししていく。余計なドラマティックな脚色はせず、かなり事実に正確に描いてるみたいだが、練りに練った計画も当日のハプニングで少しづつずれていくし、それを何とか機転を利かせて対処していくスリルがかなり面白い。まるでオーシャンズ11を見てるような感じ。そして、肝心の綱渡りシーンのリアルさ。高所恐怖症の人には正しく玉ヒュン動画で、観ていて足の裏とかに変な汗かいてしまった。それでも、人生で最も濃密な時間なんだろうな、死ぬ前に彼はこの瞬間を思い出すんだろうなと思ってこういう貴重な体験を出来る人と能力を羨ましく思った。実行しても一円も儲からないし、誰かの役に立つわけでもない。それどころか、ほとんどの人にとって気が狂ってるとしか言えない、一歩間違えれば間違いなく死ぬし、もしくは逮捕されることが免れない犯罪を通してクーデターを起こすという、歴史的な偉業。

後、どうしても同時多発テロ以降の映画ということで、劇中でそれをどう扱うのかっていうのは結構期待していたんだけど特に描かれなくてちょっと肩透かしだった。