「ひとりぼっちを笑うな」を読む。

出た当初から気になってて読んでみた。どこまで本人が書いてるかわからないけど、楽しめたし、思った通り共感できた。
ひとりぼっちであることって世間的にはすごく後ろめたい感覚があるけど、蛭子さん初め内向的な人間からすると「自由」で楽しいんだよね。facebookを初めとしてSNSなんかは、「いかに他者とつながっていられるか、それを誇示できるか」を示すツールとして機能している面があると思うけど、うちらにしてみたらそんなの不自由でしかたないのだ。著者の主張する、自由を愛するからこそ、他人の自由も尊重したい(要は他人の時間を束縛したくない)というのも自分でもずっと考えていたことであるし、かなりの部分で似たような思考をしていて面白い。「寂しい」とか「孤独だ」と感じた経験が少ないというのもポイント。要は、一人遊びがうまい(群れに属せないから結果的にうまくなったのかもしれないけど)んだよね。俺は著者と違ってギャンブル全般はやらないけど、音楽鑑賞や映画鑑賞、読書とか基本的に一人で完結する趣味が好きなのだ。たまーに繋がりが欲しくなったりするけど、俺の場合多分一か月誰にも会わなくても寂しくなんかならないと思う。だからモテもしないし、異性と交流することすら基本的に煩わしいのだ。世界一幸せな時間は、土曜日や日曜日の朝方、ベッドの上でゴロゴロしながら今日一日何して過ごすか考えること。おいしいものを食べて、社会や経済について思考を巡らし、たまに酒を飲み、音楽を聴いたりできれば幸せなのだ。ここ最近の自分の性格や思考の分析にすごく当てはまって、「読みたい内容が的確に書かれている」本だった。