「NEW R&B school」を読む。

前作がD'angeloを軸にしていたのに対して、本作ではMJを軸に前作を補完するような作りになっている。また、MJだけじゃなく広くジャクソンファミリーにも紙面を割いており、特にJanetについてはmichealと同じ程度まで掘り下げている。基本は1アーティスト1アルバムという紹介方式で、アルバムは一番micheal色が強いものをセレクトされている。著者二人の意向で、michealの生きてきたアメリカ芸能界のゴシップ的な側面をごっそり排除しており、純粋に彼自身の全アルバムの音楽的な分析と、現代に至るまでの彼の音楽の系譜をたどることができる貴重な本となっている。
正直言ってD'angelo編ほど知らないアーティストが少なくて、それほど勉強にはならなかったんだけど、数人興味深いアーティストを知ることが出来て良かった。なかでも、このamaliaというアーティストはなかなか衝撃度高かった。あんまmicheal色強くないけど、いびつなビートとフューチャーファンクっぽい作りが最高。

あと、このmistaというグループも良かった。ボーイズグループとは思えないディープさ。

あと、去年の衝撃だったdornikはやはりいいなぁと再認識した。michealっぽさとprinceっぽさとsadeっぽさと折衷したような良さがあり、聴いていてめちゃくちゃ気持ち良い。