エクス・マキナ」を観る。

面白かった。去年話題になっていた映画で速攻でamazonでやってくれるなんてありがたい。
アクション要素のほとんどない、静かで美しいSF映画googleみたいな検索エンジンを作って巨万の富を得た引きこもりで独善的な経営者と、その彼が作成した検索エンジンを応用した女性型ロボと、そのロボにチューリングテストをするために経営者に選ばれた気弱そうな青年の3者による会話劇。彼らによる誘惑・だましあい・恐喝と、クリーンな室内と幻想的なライトが印象的なセットで繰り広げられるホラーっぽい演出に引き込まれる。
ジャンル的にはAIものSFなんだけど、別にロボは人類に反旗を翻したりしない。ただ純粋に自分よりも下等な知能を持つ人間という生き物に興味をもって旅立つAIを描いた映画(思いっきりネタバレ)であって、スタンスは寄生獣の田村 玲子的な感じだ。有用でなくなった人間に対する興味の無くす様とかもそれっぽい。
ただ、鑑賞前に読んだレビューで触れられていたタルコフスキーキューブリック映画と比べちゃうとちょっと見劣りしてしまうかも。あそこまで崇高な感じはない。