えだは

モー神通信のTKです。ほんばんは。

辻ちゃん

引き続き辻ちゃんのお話です。しつこくてゴメンなさいね。
辻ちゃんの出演に安心できるもう一つの理由は、辻ちゃんみたいな個性は他に例を見ないってことなんですよね。代替不可能なワン・アンド・オンリー。国民的アイドルとして10代を過ごし、「子供」として認知され、20歳で芸能人と結婚して、一児のママとなった、しかも主婦生活・育児生活が一般人の目に触れる場所で展開されている−−−そんなキャラクターは少なくともこの20年は芸能界にいませんでした。そして前提条件から逆算したらあと10年は現れないでしょう(例えば大橋のぞみちゃんが将来的に同じ位置に行くにしてもあと10年は年月が必要でしょう? そもそも芸能界という派手な世界に所属しながら20歳で結婚する割合自体が相当低そうですし)。そういう意味で文字通り空前にして絶後。やっぱりあるニーズに対し寡占状態の商品は強いんですよ。最近だとオードリーの春日とかね。「ボケ」とか「ツッコミ」とか「若手芸人」とかじゃなくて「春日」ですからね、アレは。代替のしようがない(w いったんそのニーズを意識させてしまえば食いっぱぐれはありません。


ただ「若くて可愛い」だけだと、鮮度が落ちれば後から来た新人と入れ替わっていってしまうわけで。

AKB

AKBの深夜番組を見ていたらAKB検定なるものをやってました。スタジオでは予選を勝ち抜いたファンの代表が3人と芸人一組が早押しクイズに参加。ま、その内容はおいといて。この芸人枠にはAKBファンを自称するお笑いコンビが出ていたんだけど、それが典型的なオタ・ルックスでその挙動もかなりキモかったんですね。や、それを非難しているわけじゃないんです。むしろコレが番組の計算ならスゴイなと。予選通過したファンの人たちも、まぁそこそこオタらしい外見ではあったんだけど、この芸人のお蔭で全然普通に見えるんですよね。その芸人にしても、芸人として名前を出している分、「AKBオタがキモイ」という一般化された印象ではなく、「芸人の●●はスベってたな」という印象が残る。なんかアイドル番組に「ファン」が登場することによって不可避的に発生するネガティブなモヤモヤをうまく個に収斂させて逃がしていたって感じなんですよ(まぁ、私が熱心なAKBファンだったらもっと反感を持ったのかもしれないけど)。とにかくアレはアレで番組としてはうまく機能していたなって感心した次第でした。

読了

『花散る頃の殺人』

乃南アサ:新潮社)


乃南アサによる直木賞受賞作品『凍える牙』のヒロイン・機動捜査隊の音道貴子が引き続きヒロインを勤める刑事モノ。『凍える牙』が長編であったのに対し、こちらは短編集となっている。刑事モノといっても、ミステリ的な謎解きや犯人探しが主題というわけではなく、事件から浮き彫りにされる関係者の人生や、事件に接する30代バツイチ女性としての貴子の内面が主なテーマとなっている。『牙』のバディ役だった滝沢刑事もちょい役ながら登場する。