I like it

2012-04-21

太陽の下へ

誰がために鐘は鳴る

誰がために鐘は鳴る

太陽の下へ
 作詞/作曲:浜田省吾

 今日でちょうどこのブログを始めてから、丸一年が経ちました。

 一年前とは違った意味で、最近また気が滅入ってしまっていて、記事を書くことから逃げていました。これでは本末転倒なので、このブログは今日で最後にしようかと思います。

 日々のストレスから開放されるために、人はお酒を飲んだり、タバコを吸ったり、買い物をしたり、食事をしたり、運動をしたり、いろいろなことをするのだと思います。日常の中では、なかなか口にできない、自分がこよなく愛するものを肩に力を入れず、気軽に書いていけたら、そういう思いで始めたブログでした。
 でも、いつの間にか、気を紛らわせることが目的ではなく、記事を書くことが目的になり、その記事のためにいわゆるネタを探し、逆に憂鬱になってしまう、そんな悪循環が時々ありました。また、書いたことによって、読んだ人が嫌な思いをしているのではないかとか、あるいはどこかで誰かがあざ笑っているのではないかとか、そんな疑心暗鬼の状態に陥ることもありました。

 僕はこのブログを書くにあたって、ちょっとしたルールのようなものを自分に言い聞かせて書いていました。
 まず一つめは、自分の好きなことについて書くこと。これはそのものずばりが、ブログのタイトルですからね(笑)。
 二つめが、自分の気持ちを偽らずに表現すること。このルールのおかげで、個人的なことをだいぶ書いてしまいましたが、古い話がほとんどなので、まぁ大丈夫かなという感じです。
 三つめは、他の人を不快にさせないこと。やっぱり、偶然読んでくれた人が、読んでよかったなと思えるものを書きたいという思いで書いていました。

 僕が好きな『ライ麦畑でつかまえて』という小説の主人公、ホールデン・コールフィールドは、嫌いなものや、胡散臭いものに対して、散々悪態をつくのですが、ある卑猥な落書きを見て、強烈な嫌悪感を抱きます。妹のフィービーや幼い子どもたちがそれを見た時のことを想像し、落書きをした犯人に対して殺意さえ抱きます。僕もなんとなくホールデンに共感するところがあって、ものすごくその気持ちがわかるのです。ネットの書き込みなんて便所の落書きだとかよく言われますが、誰かのたわいのない悪戯や気晴らしが、周りの人を不快にさせ、さらには人を傷つけ、世の中をどんどん負の世界へ導いてしまってるように思えるのです。それは、現実の落書きもネットの書き込みも同じではないかと……。

 でもまぁ、この一年間ブログを書くことによって、いろんなことを再認識して、結構楽しめたように思います。何といっても、このブログに沿ったiTunes のプレイリストができたのが大きな収穫ですね(笑)。自分の好きな曲、思い入れの強い曲が順番にかかるリストですから、これを聴いていると元気がでます。記事を書く順番もそれを意識しながら結構書いてましたし(笑)。
 また、いくつかコメントも頂けて、「あぁ、やっぱりネットで公開してよかったなぁ」とも思えました。コメントをして下さった方々、ほんとうにどうもありがとうございました。

 そして、今日のタイトルですが、ここ数日間、頭の中を巡っていた曲です。浜田省吾1990年6月にリリースしたアルバム『誰がために鐘は鳴る』に収録されている「太陽の下へ」です。

 長く連れ添ったカップルが、負の状態から這い上がろうとする状況を歌ったもので、主人公の男は、負の状態から脱するには、別れることも辞さない覚悟です。

 歌詞の全文はこちら ⇒ 太陽の下へ - 浜田省吾 - 歌詞 : 歌ネット

 僕はずっとこの歌は、小説か何かからインスパイアされてできた曲だと思っていて、今週、それらしき映画を見つけて観たのですが、実際は偶然の一致だったようです。

『酒とバラの日々』という映画があるんですけど、奥さんがアルコール中毒になっていく話でね。
 最初はダンナさんのほうがアルコール中毒だったんですね。で、女の人を巻き込むんですよ。その結果、二人とも破綻していって、そこで男は立ち直ろうとするんだけど、逆に、今度は、女の人に引きずりまわされて駄目になる。最後は、男のほうが、女の人を断ち切るんですよね。あの映画を観たのは、このアルバムをつくった後なんですけど、あの映画の感覚というのかな、自分で自分を助けるという。あ、同じだな、と思ったんです。

月刊カドカワ 1990年9月号』p.278 より

 しかし、僕の敬愛する浜田省吾はやっぱり凄いですね。1990年6月のリリースということは、作ったのは37歳以下ですよ。44歳になった今の僕から見ても遥かに大人の詞だなぁと思いますね、この歌は。まぁ、そもそもソロ・デビューのアルバムから、「悲しい夜」とか、「とらわれの貧しい心で」といった、とても20代前半の男の子が書いたとは思えない詞がありますからね。

 「悲しい夜」の歌詞はこちら ⇒ 悲しい夜 - 浜田省吾 - 歌詞 : 歌ネット
 「とらわれの貧しい心で」の歌詞はこちら ⇒ とらわれの貧しい心で - 浜田省吾 - 歌詞 : 歌ネット

 そういえば、今日、4月21日は、1976年に浜田省吾さんがソロ・デビューを果たした記念の日でした。36周年おめでとうございます。一般発売の抽選に当選しましたので、6月の「東日本大震災 被災地復興支援コンサート」も参加させて頂くことになりました。また一緒に歌わせて下さい。

 と、いうわけで、これからも自分で自分を助けるんだという強い決意をもって、このブログを締めたいと思います。

 今日の記事も長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂いた皆様、ほんとうにどうもありがとうございました。

 ピース!!


YouTube で見つけた「太陽の下へ」
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・「悲しい夜」や「とらわれの貧しい心で」が収録されているソロ・デビュー アルバム。もちろん、デビュー曲の「路地裏の少年」も収録されている。

生まれたところを遠く離れて

生まれたところを遠く離れて

YouTube で見つけた「とらわれの貧しい心で」
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・「とらわれの貧しい心で」のライブ映像が収録されているDVD

僕と彼女と週末に [DVD]

僕と彼女と週末に [DVD]

2012-04-19

19のままさ

J.BOY

J.BOY

19のままさ
 作詞/作曲:浜田省吾

 先週、このブログで取り上げたテイラー・スウィフトは、12月13日が誕生日で、“13”という数字をこよなく愛していた。今日が誕生日の僕もテイラーと同じ感覚で、“4”や“9”という数字にも全然抵抗感がないし、“19”がプリントされているTシャツでもあったら、喜んで着てしまうかもしれない。そういえば、ジョン・レノンも 10月9日が誕生日で、“9”という数字にすごく愛着を感じていたらしい。

 “19”といえば、そんな名前のフォーク・デュオが10年ほど前まで活動していたが、僕にとっては元阪神小林繁背番号とか、選手時代の野村克也背番号とか、そんな印象の方が強い。

 そして「“19”がつく歌は?」と聞かれれば、迷わずこの歌を答えるだろう。1986年に発売された浜田省吾のアルバム『J.BOY』に収録されている「19のままさ」だ。
 発表されたのは1986年だが、楽曲自体は1970年代後半にはすでに出来上がっていたらしい。YouTubeアップロードされていた1977年頃のライブ音源を聴いたことがあるが、ギター2本とハーモニカのアコースティックなアレンジで、切なさよりも、若々しく弾んだ感じがする軽快なナンバーだった。

 この歌が作られた時期と詞の内容について、本人が次のようにコメントしている。

TOKYO FM 出版『浜田省吾事典』
p.251 『J.BOY』アルバム解説より
最初は2枚組にするつもりはなかったんですけど、少しずつ曲を作っていくうちにどんどん多くなってきて、かなり出来た段階で『J.BOY』というものの焦点が合ってきたんです。街に出たり、大学生になったり、社会人になったりして、そのなかでどうしても「路地裏の少年」が必要だったし、「遠くへ」と「19のままさ」というのは「路地裏の少年」を作っていた時期の曲なんです。当時は学生運動のことをテーマにしていたからあまりにヘビーで入れられないということで置いてあったんだけど、ラインナップして入れてみたときに、全部がフィットして、結果的に2枚組になったんですね。

p.253 「19のままさ」の解説より
予備校時代に3か月だけつきあった女の子がいて、何年かたったある日、夢の中に出てきたんですよ。その子がテニス・コートで、白いテニス・ウェアを着てテニスをしている。僕は金網のこちらにいて。もうその頃、実際にはその子は結婚してたのかな?でも夢の中に出てくるその子は19才のときのままなの。で、ああ夢の中ってずっと19のままなんだなあって思って。すごい綺麗な夢だった。その夢のイメージでこの曲を作ったんですよ。これは、夢が歌になった唯一の例(笑)。


 歌詞の全文はこちら ⇒ 19のままさ - 浜田省吾 - 歌詞 : 歌ネット

 もうひとつ、“19”がつく歌で思い出すのが、同じく浜田省吾の「4年目の秋」。こちらは、出だしが“19の時 君うちを出てから”で始まる。

 そういえば僕も、いつの間にか、生まれ故郷の家を出てから、四半世紀が経ってしまった。生まれたところを遠く離れて、1ヶ月もたたないうちに19になったのだ。あれから25年、いろんなことがあったけれど、最近なんだか、ひと回りして振り出しに戻ってきたような気がしてならない。

 一生懸命何かを探し求めて、遠くへ遠くへと歩いてきたはずなのに、気がつけば前に見た風景の中にいるように思える。

 僕はちゃんと何かを学んできたのだろうか。何かを吸収し、それを血や肉として、成長することができたのだろうか。

 鏡に映る姿は明らかに若い頃とは違う。でも心の中は19の頃と何も変わっていない気がする。人生の中で残された時間も、あの頃とは明らかに違っている。確実に残り時間はあの頃よりも少ない。それだけに、もう時間を浪費したくないとも思う。一度きりの人生を悔いなく過ごしたいと思う。

 19の頃のきらめきは取り戻せないが、学んだ知恵を生かして、これからの道を有意義なものにしていきたいと思っている。


・「19のままさ」が収録されているベスト盤

The Best of Shogo Hamada vol.2

The Best of Shogo Hamada vol.2

・「19のままさ」のライブ映像が収録されているDVD

ON THE ROAD 2005-2007 “My First Love”(初回生産限定盤) [DVD]

ON THE ROAD 2005-2007 “My First Love”(初回生産限定盤) [DVD]

YouTube で見つけた「19のままさ」
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2012-04-14

ROAD OUT

f:id:tk1968:20120414134437j:image:w180:leftROAD OUT
SHOGO HAMADA PHOTOGRAPHS TERUHISA TAJIMA
著 者:田島照久(撮影)、浜田省吾(文)
発行者:見城 徹
発行所:株式会社 幻冬舎
発行日:1996年4月26日



 先日記事に書いた「ON THE ROAD '96 "TENDER IS THE NIGHT"」の時のセットリストを見ていて、“あのツアーは、『青空の扉』と『ROAD OUT』をフィーチャーしたライブだったんだ”と再認識した。そういえば、浜省のライブで、バンドも本人もステージを降り、ショート・フィルムが挿入されるようになったのはこのツアーからだ。

 このツアーでは、浜田省吾の写真集『ROAD OUT』に浜省自らが書き下ろし短編小説「ロード アウト」を映像化したシーンが挿入されていた。シーンのタイトルは、“Immigration”。仕事を辞め、人生の疲れを癒す旅に出た主人公が、ロス・アンジェルス空港に到着し、入国審査官職務質問をされる場面だ。ライブでは、「君がいるところが My sweet home」の後にこの映像が流れ、その後に「夏の終り」が演奏された。

 久しぶりにこの分厚い写真集『ROAD OUT』を引っ張り出して、短編小説「ロード アウト」を読んだ。B4変型版の198ページ目から、239ページ目まで。約半分がイメージ写真なので、文章があるのは実質21ページだ。発売当時、僕はこの小説が読みたくて、この写真集を買ったようなものだった。定価7,800円。布張りの装丁に、特製ケース入りとあって、豪華だったが、この小説がなければおそらく買わなかったと思う。ツアー・パンフレットを買うのと、写真集を買うのとでは、少し意味合いが違うし、何より、僕が浜省を敬愛するのは、その言葉や音楽作品にあるのだから。

 そんなことを思い出しながら読んだ短編小説「ロード アウト」は、なかなか面白かった。思い切って買ったわりには、一回読んだっきりだったので、細かいディティールがすっかり抜け落ちていて、初見の小説のように楽しめた。

 ストーリーは、“Immigration”のシーンから始まる。建築関係の設計事務所で16年間勤めあげた主人公の男は、2年前に妻と離婚し、半年前に父を亡くしていた。漠然とした喪失感を抱えたまま、仕事を辞め、飛行機に乗り、ロス・アンジェルスの空港に辿り着いた。入国手続きを終え、中古車を買い、かつて恋した留学生が住んでいたという通りを訪れた後、計画も何もないまま大陸を横断し、大西洋をめざした。
 そんな旅の途上で、一人の女性に出会う。ジョージア州の庶民向けのレストラン・バーで働くウエイトレスのジュディーだった。ウエイトレスといっても若くはなく、7歳の男の子の母親だった。時々店内でカントリー・ソングを歌ったりもする。二人は、主人公の交通事故をきっかけに親しい友達のような付き合いを始める。

 ミドルエイジのけだるい危機感と優しさを求める切ない気持ちが、発売当時の僕の年齢よりも、今この歳になって読む方が共感できるものがある。


・“Immigration”の映像が収録されているDVD

SHOGO HAMADA VISUAL COLLECTION “Flash & Shadow” [DVD]

SHOGO HAMADA VISUAL COLLECTION “Flash & Shadow” [DVD]

短編小説「ロード アウト」のワン・シーンやライブ映像が収録されている『ROAD OUT "MOVIE"』

ROAD OUT “MOVIE” [DVD]

ROAD OUT “MOVIE” [DVD]

・『ROAD OUT "MOVIE"』のサントラ盤の意味合いで製作された『ROAD OUT "TRACKS"』

ROAD OUT”TRACKS”

ROAD OUT”TRACKS”

2012-04-13

Mean

Speak Now

Speak Now

Mean
 words and music by Taylor Swift

 今日は13日の金曜日英語圏の多くの人が忌み嫌う日であるが、そんな数字の“13”をこよなく愛している若く美しい女性の、シンガー・ソング・ライターがいる。
 2ヶ月前の第54回グラミー賞でも、「最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス賞」と「最優秀カントリー・ソング賞」を受賞したテイラー・スウィフトである。

 今年のグラミー賞授賞式は、オープニング・アクトをブルース・スプリングスティーンが務め、ポール・マッカートニーがフィナーレを飾ったと聞いて、WOWOWで3月28日に再放送された番組を観た。

 ブルースもポールもよかったが、僕の心をわしづかみにしたのは、テイラー・スウィフトだった。

 可愛らしいルックスだけでなく、意志の強そうな瞳や、カメラ目線でニヤっと見せる小悪魔的な表情や、何かをぶつけるように“13”が刻まれたバンジョーをかき鳴らす姿に魅了された。

 曲をよく聴いてみると、意地悪な彼氏に決別する歌であるようだった。

 何日経っても忘れられず、毎日のように録画した「Mean」を聴き、ネットで生い立ちやデビュー後のことを調べた。

 12歳の頃から、プロの作詞家や作曲家が集まるナッシュビルに通い、作品をしたためたこと。同級生の間からは、若いのにカントリー・ソングが好きということもあって、いじめられることが多かったということ。2006年のデビュー後は、順調にセールスを記録し、賞にも恵まれたこと。

 しかし、第52回グラミー賞授賞式のステージでは、不運が待っていた。ビッグ・アーティストと共演を果たしたものの、サウンド・モニターが不調で自分の声が聞き取れず、不安定な音程となってしまったのだ。

 その頃の事はまったく知らないが、マスコミやネットの非難は凄かったんだろうなということは想像に難くない。

 そして、その2年後に訪れた最高の舞台で、彼女は見事にそのリベンジを成し遂げた。

 しかも、賞を獲ったその歌は、彼女に意地悪する相手を見返してみせると歌う「Mean」なのだから、うってつけだ。おまけに愛嬌たっぷりに、歌詞にそのことを潜ませた。

 髪を三つ編みにし、さっそうと歌い、ギターを爪弾きながらステップを降りてくる彼女の姿に、僕はノーマン・ロックウェルの絵画にでてくる「目にあざをつくった少女」の将来の姿を見たような気がした。

 それ以来、僕は彼女にゾッコンなのだ。



グラミー賞にノミネートされた曲が集められたコンピレーション・アルバム

YouTube で見つけたグラミー賞でのステージ
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Mean
words and music by Taylor Swift

You, with your words like knives
(あなた、あなたはナイフのような言葉で)
And swords and weapons that you use against me
(私に向かって剣や凶器を投げつけてるの)
You have knocked me off my feet again
(あなたは二度と私が立ち上がれないようにしたいのね)
Got me feeling like a nothing
(わたしには何もないって思わせたいんでしょ)
You, with your voice like nails on a chalkboard
(あなた、黒板を爪で引っかくみたいな大きな声で)
Calling me out when I'm wounded
(私が傷付いている時に限って呼びつけるの)
You picking on the weaker man
(あなた、自分より弱虫を探してるんでしょ)

Well you can take me down with just one single blow
(立派なもんね、たった一発お見舞いするだけで、私をダウンさせることができるんだから)
but you don't know, what you don't know...
(でも、あなたはわかってないわ、自分のやってることがわかってないのよ)

Someday I'll be living in a big ol' city
(いつか、私は、大都市で暮らすようになるの)
And all you're ever going to be is mean
(そして、あなたのなれの果ては、惨めなやつよ)
Someday I'll be big enough so you can't hit me
(いつか、私は、あなたが打ちのめすことができないほどビッグになるの)
And all you're ever going to be is mean
(そして、あなたはただの意地悪)
Why you gotta be so mean?
(どうして、あなたはそんなに意地悪なの?)

You, with your switching sides
(あなた、あなたの変わり身の早さったら)
And your wildfire lies and your humiliation
(すぐにわかる嘘を使ってでも、あなたの屈辱感が)
You have pointed out my flaws again
(また私の欠点を見つけようとするのね)
As if I don't already see them
(わたしがそれに気付いていないみたいに)
I walk with my head down
(私はうなだれて歩いている)
Trying to block you out 'cause I'll never impress you
(私があなたに従おうとしないから、私をつまはじきにしようとするのね)
I just wanna feel okay again
(私はもう一度“大丈夫”って感じたいだけなのに)

I bet you got pushed around
(あなたも邪険にされたんでしょ)
Somebody made you cold
(誰かに冷たくされたのね)
But the cycle ends right now
(でも、悪循環は終わりにしなきゃ)
Cause you can't lead me down that road
(いつか私を同じようにしようったって、そうはいかないわ)
And you don't know, what you don't know...
(やっぱり、あなたはわかってない、自分のやってることがわかってないのよ)

Someday I'll be living in a big ol' city
(いつか、私は、大都市で暮らすようになるの)
And all you're ever going to be is mean
(そして、あなたのなれの果ては、惨めなやつよ)
Someday I'll be big enough so you can't hit me
(いつか、私は、あなたが打ちのめすことができないほどビッグになるの)
And all you're ever going to be is mean
(そして、あなたはただの意地悪)
Why you gotta be so mean?
(どうして、あなたはそんなに意地悪なの?)

And I can see you years from now in a bar
(そして、今から何年後かに、バーであなたに会えるわね)
Talking over a football game
フットボールの試合のことなんか話し込んでるんでしょうね)
With that same big loud opinion
(今と変わらない大げさな持論をまくし立ててね)
But nobody's listening
(でも、誰も聞いちゃいないわ)
Washed up and ranting about the same old bitter things
(ヨレヨレになって、おなじみの愚痴を大声でわめき散らしてるんでしょ)
Drunk and grumbling on about how I can't sing
(酔っ払って、私の歌がヘタだとか言うんでしょ)
But all you are is mean
(でも、あなたのすべてが惨めなやつよ)

All you are is mean
(あなたのすべてが意地悪ね)
And a liar, and pathetic, and alone in life
(そして、嘘つきで、痛ましくて、孤独な人生ね)
And mean, and mean, and mean, and mean
(おまけに、情けなくて、みっともなくて、どうしようもなくて、ケチなやつよ)

But someday I'll be living in a big ol' city
(でも、いつか、私は、大都市で暮らすようになるわ)

But someday, I'll be singing this at the Grammy's
(でも、いつか、私は、この曲をグラミーで歌ってみせるわ)

And all you're ever going to be is mean, yeah yeah
(そして、あなたのなれの果ては、惨めなやつよ)
Someday I'll be big enough so you can't hit me
(いつか、私は、あなたが打ちのめすことができないほどビッグになるわ)
And all you're ever going to be is mean
(そして、あなたはただの意地悪)
Why you gotta be so mean?
(どうして、あなたはそんなに意地悪なの?)

Someday I'll be living in a big ol' city
(いつか、私は、大都市で暮らすようになるの)
And all you're ever going to be is mean
(そして、あなたのなれの果ては、惨めなやつよ)
Someday I'll be big enough so you can't hit me
(いつか、私は、あなたが打ちのめすことができないほどビッグになるの)
And all you're ever going to be is mean
(そして、あなたはただの意地悪)
Why you gotta be so mean?
(どうして、あなたはそんなに意地悪なの?)

YouTube で見つけた「Mean」のプロモーション・ビデオ
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2012-04-12

君がいるところが My sweet home

青空の扉

青空の扉

君がいるところが My sweet home
 作詞/作曲:浜田省吾

 “スイート・ホーム”といえば、もちろん、僕が敬愛する浜田省吾が作った2つの曲を思い出す。

 1982年にリリースされた『PROMISED LAND〜約束の地』に収録されていた「さよならスウィート・ホーム」と、1996年にリリースされた『青空の扉〜THE DOOR FOR THE BLUE SKY〜』に収録されていた「君がいるところが My sweet home」の2つの曲だ。

 前者は、学校を卒業してすぐに結ばれた若いカップルが、ちょっとしたことから次第にすれ違っていき、砂の城のようにスウィート・ホームが崩れ落ちていくという悲しい恋物語を歌ったものだった。アップテンポでロックな曲調のため、バラードのような切なさは感じないが、若さゆえの焦燥感みたいなものが曲全体を覆っているように感じる。
 歌詞の全文はこちら ⇒ さよならスウィート・ホーム - 浜田省吾 - 歌詞 : 歌ネット

 後者は、それとは対照的に、これまで何をやってもうまくいかなかった男が、愛する人に出会えたことにより、まともな仕事を見つけ、それを続けることができるようになる。自分自身が存在する意義に目覚め、愛する人がいる、その場所こそが、自分のスウィート・ホームだと気がつく物語となっている。曲調がポップなロックンロールということもあって、雨が上がりの晴れ上がった青空に出会えたような爽快感が曲全体を覆っている。
 歌詞の全文はこちら ⇒ 君がいるところがMy sweet home - 浜田省吾 - 歌詞 : 歌ネット

 今思えば、これらの曲が発表された時代の間には、バブル崩壊という日本経済を揺るがす大きな事態が横たわっていた。前者はまるで、“あまり浮かれすぎちゃいけないよ”と警告しているようでもある。一方後者は、“うまくいかないことがあったとしても、愛する人を見失わなければ大丈夫だよ”と励ましてくれているようにも思える。

 「君がいるところが My sweet home」が収録されている『青空の扉〜THE DOOR FOR THE BLUE SKY〜』がリリースされた頃のインタビューで、浜田省吾はこんなふうに語っている。

 人はやっぱり、なんらかで生かされていると思うから。その生かされていることに対して感謝して、償う気持ちっていうのが大切だと思うね。それがたまたま僕の場合は派手な職業であるだけであって。派手でない職業の人もあると思うのね。
 で、仕事はお金を作るだけだったら凄く寂しいものだと思うんですよ。虚しいし寂しいもんだけど、みんながささやかにも長い間働いていくのは、働いていけるのはね──そういう感謝の気持ちがそこにある人とない人だと、ない人はやっぱりつぶれちゃうと思うのね。ある人はどんなささやかなことでも、その仕事を続けていくことが出来るの。そして仕事っていうのは何かっていうと、唯一自分と社会とのつながりだと思うのね。それは決して主婦だから仕事がないっていうことじゃなくて、主婦も子供を育てたり、そういうことにおいてつながっていると思うのね、社会と。だから仕事っていうのはそういう社会とのつながりで、そこに人ってのはささやかな喜びとか自分の価値とかを見出すと思うんですよ。

渋谷陽一 著 『青空のゆくえ』 p.396 より、一部体裁を変えて抜粋

 そういえば、このアルバムをフィーチャーしたライブ「ON THE ROAD '96 "TENDER IS THE NIGHT"」では、上のインタビューを凝縮したようなMCのあとに「君がいるところが My sweet home」が歌われた。
 浜省の衣装は建築現場の作業員が着るようなジャンバーに黄色いヘルメットで、ステージ上には、クリーム色の壁と緑色の屋根が運ばれた。曲が始まると同時に小さな家が少しずつ建てられていき、最後には家の中に暖かそうな灯がともされた。そして、歌い終わると同時に、“I'm home!!”と言って、浜省ができあがった“My sweet home”に帰っていくというニクい演出だった。

 映像作品の『ON THE ROAD "FILMS"』の中にある過去のライブ映像を短く収めた“Tour Scrap”の続編のようなものでもいいから、是非この時のステージの映像を見てみたいものだ。

・「君がいるところが My sweet home」のライブ映像が収録されているDVD。その1。

ON THE ROAD 2001(通常版) [DVD]

ON THE ROAD 2001(通常版) [DVD]

・「君がいるところが My sweet home」のライブ映像が収録されているDVD。その2。

ON THE ROAD 2005-2007 “My First Love”(通常盤) [DVD]

ON THE ROAD 2005-2007 “My First Love”(通常盤) [DVD]

YouTube で見つけた「君がいるところが My sweet home」
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