TwitterのReplyと非公式RTの使い分けと、クライアントへのお願い

以前からTwitterではReply(返信)といわゆる非公式RT(Retweet)が混同されているフシがあって、なんだかなぁと思っていたのだが、New Twitter導入のタイミング(?)か、あるきっかけでReplyの挙動についての説明記事が書かれた。

そこで、返信(Reply)は タイムライン(TL)上、Reply先の人とツイートした人両方をフォローしている人だけに表示されるという仕組みがあります。純粋なお礼とかは多くの人に広める意義もそれほど無い、かといってDMで送るのは仰々しいとかいう場合によく使われる方式です。
ただここで注意したいのはその 返信(Reply)ツイートになるかどうかは、 Twitterに書くときに”In-reply-to”(宛) という印がつくかどうかが問題であり、この付くかつかないかは、書くときの環境に依存するのです。

Twitterでreply の挙動が変わった?「in-reply-to(宛)」機能の再入門:データイズム:オルタナティブ・ブログ

これはとてもわかりやすいので読んでみることをおすすめする。要するに「…宛 (in reply to)」がつくかどうかでそのtweetが表示される人が変わる。
で、これは非公式RTつぶしとかそういうわけではなくて、Replyと非公式RTは用途が違うということ。まとめるとこんな感じ。

tweet 公式機能 TLに流れる範囲 Mention反応の有無 元発言をたどれるか
Reply @name コメント*1 発言者とReply先両方をフォローしている人 *2
非公式RT コメント RT @name: 元発言*3 × 発言者をフォローしている人 ×
Retweet(公式) (元発言そのまま) 発言者をフォローしている人 × (たどる必要がない)

用途の違いはTLに流れる範囲の違いからきていて、基本的にはtweetに返信したいときにはReplyを使うのだが、それではReply先をフォローしていない人には見えないので、あえて見せたいときに非公式RTを使う、ということだと思う。芸能人や有名人がほとんど非公式RTを使っているのは、自分のフォロワーに返信を見せるため。

だから両方を適切に使い分けようね、で終わればいいのだが、ここで1つ問題になるのが、非公式RTでの元発言がたどれないこと。非公式RTは元発言をそのまま後ろに書く形式なので、長いと途切れてしまって文意をなさなくなることがあるし、もっとひどいと書き換えたり捏造することも可能。このあたりは非公式RTの問題点としてさんざん指摘されている。

そこで、当座の策として、非公式RTをするときには元発言のURLを貼るようにしてほしいと思う。例えばこんな感じ。

いらない機能代表格2つきちゃった RT @hototo_bike: auナビウォークとLISMOにも対応。 http://twitpic.com/2uhmwu (http://twitter.com/hototo_bike/status/26321975996)

http://twitter.com/tkawa/status/26322604476

もちろん、スタイルはどんなものでもいい。とにかく元発言のURL(上記の場合「http://twitter.com/hototo_bike/status/26321975996」)を含んでいればいい。URLはけっこう長いのでbit.lyとか使って短縮してもいい。
実は、New Twitter(公式Web)ではtweetにこのように別の発言のURLが含まれる場合、それを自動的にたどる機能が実装された。短縮されていてもたどれる。すばらしい!

さて、これを手軽にできるためには元発言のURLがパッと貼れる機能が必要になってくる。実際非公式RTは専用クライアントの機能を使ってやっている人がほとんどだと思うが、URLが貼れる機能はほとんどついていないだろう。特にiPhoneのクライアントなんかだと、URLを貼るどころかURLを取得することすらできなかったりする。
なので、今クライアントを作っている人やこれから作ろうとしている人は、非公式RT機能を実装するときに、ぜひ元発言のURLを貼る機能もつけてください。お願いします。

*1:ただし、本来はin reply toがついているかどうかであって@nameが含まれるかどうかは関係がない@nameが文頭にあるとは限らない(API仕様によると@nameはどこかに含まれなければならないので訂正)

*2:*1と同様なので×もありうるこれは常に○。訂正

*3:RTの代わりにQTとする流儀もある