Web広告畑からテレビ広告を叫んでみる

お疲れ様でございます。

なんだかんだ、テレビの影響力ってすごいし、ヘタしたら今年辺りに大革新が起こってマス広告がまた市場を完全支配するんじゃないの?という予測です。



自分は現在、主にインターネットメディア(媒体)に対して広告マネタイズの提案をしたり、新規メニュー開発したりタイアップを取り付けたりしている人間です。


わかりやすく言うとたとえばmixiに「リクルートさんの広告だしましょうよー、儲かりますよ‐」みたいな。
相当適当ですけど。

取り扱う配信デバイスは、最近はもうスマートフォンがメインです。
スマートフォン広告ってなんやねん。と思う方もいるかもしれませんが、単純に言ってしまえばバナーですね、あの邪魔くさいやつ。
個人的にもあれはあまり好きじゃないのですが、実は裏裏を覗いてみると超面白かったりします。配信ロジックとか、クリック単価とか、インプレッション(表示)単価うんぬんとか。
あとはタイアップ、記事広告など、やれステマだやらせだと騒がれているやつですね。


んで。

主にマス広告、殊にテレビ広告とそれはどう違うのっていう話ですが、テレビ広告の方がすげー派手で、単位がでかい。
CM一本で数千万とか、CM枠でおいくら千万円とか、番組一本でいくら億円とか、たぶん。
ちょっとあんまりテレビのほうで仕事をしたことがないので数億円はわからないですけど。

そんで、ソレと対を成すように、Web広告というのは非常に数字が細かい。いや、最終的に大きくはなるんですけど、小さく細かくできている。
たとえば、あるユーザーに対して、あるメディアで、このバナーが表示されたらいくら、とか。
このバナーがクリック(タップ)されたらいくらとか。

相場で言えばアドインプレッション(広告表示)は大体1impで0.05円とか(おぼろげ)で取引されてるんじゃないでしょうか。
クリックに関してはこれもまちまちで大体8〜40円くらいで取引されてるのかな。これも結構幅があるので微妙なんだけど。
でも、そういう世界なわけです。


なぜか?

圧倒的にWeb広告がテレビ広告と違うのは、「効果計測」「ターゲティング」の部分なのですね。
特にこれはアドテクノロジーとか呼ばれる領域の発展と発達によって最近めきめきごりごり台頭してきました。

Web広告というのはこれはもう気持ちが悪いくらいこの二点がしっかりできてしまいます。

「このユーザーの閲覧パターンからすると、おそらく何歳前後の性別は女性で、こういうことに興味関心があって、同業他社さんのホームページとか何回か見に行っているし、この広告主さんの広告はきっと効果が出るZE!はい、じゃあ効果指標から逆算して●●円でこのメディアに表示じゃー!」みたいなことがデキてしまいます。
恐ろしすぎだろ、バケモンだな。我ながら。

これはまた話がズレるので別の機会にしとくけど。


ところがどっこい、テレビは意外と違うのです。
これ、実はまだ明確な効果指標がなくてですね、視聴率とかでまだおっかけているわけです。
WebメディアからしてみるとDAU(daily active user)とか日間PVとかにあたるのかな。
出稿する側からすれば「なんの意味があるの、その情報に。」みたいなレベルです。

でも、なんだかんだ、テレビの効果ってすごいじゃないですか。
たぶん近所に王様のブランチが来れば、次の日には見に行きたくなっちゃうし、「アド街を見た」とかリアルに言ってる人、結構いると思うんですよね。
5年ぶりくらいにテレビを買って、好きな番組の「チューボーですよ」とか見て「よし、明日は回鍋肉だ!」とかなっちゃうわけですよ。
いやはや、テレビ様。


とかなんとか言いつつ、効果計測の方で、結構出遅れている感じが否めない。

フジ『最高の離婚』、“実際の”視聴率は2倍? 正確な視聴率調査が行われないワケ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130421-00010000-bjournal-ent

こういうのを見ていてもそう思う。
だってさ、オンエアで番組見ることとか、どんだけあるの。見ないやん、だいたい録画じゃん。
視聴率の測り方ってあんまりちゃんと覚えていないけど、これだけ視聴方法が多様化してきたなかで、計測方法が一種類っていうのも結構きついんじゃないのかい。
最近の進んだレコーダーなんかは全チャンネル2週間分をオートで録画しておくらしいですよ。あと自動でCMカットしてくれるみたいだし。
Web広告とは別軸で、「広告を見ない方」に成長している。ユーザーファーストや。とかは置いておいて。

んでも、やっぱりテレビ様の影響力はものすごくて、それこそ年末年始のGREEDeNAさんのCM絨毯爆撃や、Amebaスマホ♪や。
そうかと思えばLINEがなぜかアニメ化するし、Web広告を中心に出稿していたクライアントがこぞってテレビやってみてる。
しかも聞いてみると結構効果が良いらしい。うーむ。



そんなことは置いておいて、最近、ちょっと思うのです。
テレビ広告、こっから来るんじゃないか、と。



そんな中のこれですよね。


テレビ番組の視聴状況からターゲティング広告を配信 グレースノート、日本初の「リアルタイムTV広告置換システム」を公開
http://markezine.jp/article/detail/17645?utm


まぁ、そうですよね。海外のモバイル広告市場では詳細なオーディエンスデータターゲティングに基づく動画広告がバリバリ好調ななか、日本でもテレビの影響力や訴求力の高さはもちろん明白だし、この分野は完全にやればやるほど宝の山ですよね。
※もちろんみなさんやろうと思ってるんですけど、国内だと個人情報がどうのこうのでお手上げなのです。



とはいえ、「それらをなんとかする名案」が出るのも結構時間の問題だと思っていて、もし出るのであればそれは今の市場があと2回りくらい元気になるんじゃないかな、とか思ってたり、あとは視聴者にとっても広告がもっと生活に歩み寄れて、いいものになるんじゃないかな、とか思うわけです。

何度も言うけど、個人的には出稿金額と企業体力にモノを言わせた露出狂的なあんまり興味のない広告は嫌いなのです。
でも、NAVERまとめのスポンサードタイアップみたいに見ててタメになる、楽しめるようなものは好きだし、Webにかかわらず、感動できるようなクリエイティビティ、企画があるのも事実で、そういうのに対してはあっぱれ一本取られたとその商品を買ったりもするわけです。

こういうのは大好きですし。

au 4G LTE 「PERFECT SYNC.」篇 90秒
https://www.youtube.com/watch?v=kV8cC1tHWBg


au きゃりーぱみゅぱみゅ ♪にんじゃりばんばん
https://www.youtube.com/watch?v=bWpdzpA2DUI


なんか、広告ってそういうものの方が素敵だと思うんですよ。
広告主からすれば、ちゃんと自分の商品を買ってくれるような、広告を見て喜んでくれるユーザーに対して配信したいし、ユーザーからすれば自分のためになる広告が欲しいのは当然で、そういうマッチングがジャパニーズ・キング・オブ・メディアであるテレビ様でできたらなぁとか、しっぽりと思うわけでした。



なんちって。

新社会人のみなさまと、新社会人だった自分に。

お疲れ様です。なんて言葉を新卒諸君は人生で最も口に出した一週間なんじゃなかろうか。
2013年入社のみなさま、お疲れ様です。あとおめでとうございます。
一週間経ってみたけどいかがなんでしょうか。



おそらくどこもまだまだ研修の域を出ない段階だと思うのですけども。


個人的なお話になりますが、自分はこの4月1日をもって2年目となり、
昨日は新入社員の皆々様と歓迎会という形でちらっとお話させていただきました。
お寿司美味しかったです。

どいつもこいつも希望に目を輝かせ、ぶっちゃけそんなに変わるものでもないのですけども「フレッシュさの宝石箱や・・・」という驚きを隠せずにおりました。
ちょうど一年前、自分はどうだったでしょうか。必死過ぎて覚えてない。


そういえばこんなことを書いていた。

社会人となって一週間経って思ったことメモ
http://d.hatena.ne.jp/tklt_05/20120412/1334185874



すっっっごく基本的。でもきっとズブズブな学生だった自分にとっては衝撃的だったのでしょう。
今でも上の記事に書いてあることは間違っていないし、まぁ自分にしてはよくわかりましたね、という。


そんでまぁ当時は時間も余裕もなくてわからなかったのだけど、今回、4月前半で驚いたのは、ネット上に新社会人向けのアウトプットが非常に多いこと。
あちらこちらからポンポン出てくる。自分としても勉強になるのでホイホイ読んでみたりする。


個人的に目が止まったのは以下のもの。
ちょっと自分なりにも役立てたいのでまとめてみます。


Twitterユーザーから #新社会人へのアドバイス が面白いけどリアルすぎて4月1日の入社式に出る気が失せる
http://togetter.com/li/479233?f=tgtn

なんだかんだこれが一番真理に近くてためになるんじゃないか、と感じたうちの会社は相当ユルいのでしょうか。
面白いのでそんなに硬くなって意識の高さを振りかざさなくても読めておすすめでした。
こういう人たちが結構いるんだけど、新卒初期って正直仕事との向き合い方が全然わからなくて、「こんなこともできないのかよ、自分死ねよ」みたいに思うことも多いのですが、求められているのはそういうのじゃなくて、別に死ななくてもよかったりしてて、こういうユーモアから距離感をふんわりと学べるかもしれません。



順応するな。意図を持て
http://yusukebe.com/archives/20130403/175531.html

会社に入ると、もう今までの積み上げが生かせずに本当にどうしようもないくらい最初から色々やり直すことになります。
そうやっていくうちに、余りにおぼえること、やることが多すぎてもともとの自分を見失ってしまうこともあると思います。
なんといっても、学生からしてみれば社会なんてクソめんどくさい。慣習やマナー、タブー、組織内の政治もあります。
でも、そういうのにまみれて、飲まれて、それでも自分の中に残っている要素こそが本当に大切なものだと思います。
忙しくなりますでしょう、辛いこともあるでしょう、それでも意図を捨てず、ゴールを持ちましょう。
「ここは通過点にすぎない」、それだけで、信じられないくらいいろいろ耐えられるものなのです。




君が歩くのを待っている
http://jkondo.hatenablog.com/entry/2013/04/03/004959

おそらく、仕事を覚えるために、トレーナーがつくと思います。
先輩社員はきっとみんな親切だし知らないことをたくさん教えてくれるでしょう。
それでも新卒もその裏側まで読む必要がある。
周りの環境、特にこれからお世話になるトレーナー、メンターの存在はこの先何十年もの自分の成長角度において非常に重要なファクターになります。
本当に一年目というのは不思議なもので、スタートダッシュでその人のこの先何十年もの天井が決まってしまうものなのです。
本当に不思議。

いろいろな親切はしっかりと受け取りつつ、その裏側でちゃんと自分のためになりそうかどうか、もし先輩方の自己満足の発散となっているのであれば、やんわりと断れるくらいの勢いがあってもいいと思います。
なんてたって新卒。だもの。そういう新卒、多分、先輩もきらいじゃないぞ。

若手社員に聞く、成長するために必要なことは?
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1203/14/news070.html






4月から新社会人になる皆さんへ
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2012/03/4-92f8.html

去年の記事ですが。公共とは、社会人とは、なんていう結構お堅い話。
まだこのタイミングではいいのかもしれませんが、仕事をしていく中でふつふつを思い起こることが文字としてしっかり並んでいます。
おとなになるために読んでいて損はないんじゃないかなあと。





学生レベルの「即戦力」とか役に立たないか使い捨てですから〜
http://d.hatena.ne.jp/NOV1975/touch/20130329/p1

人事は優しい、新卒には超やさしい。というのは当然で、新卒は次世代を担う、会社の宝だから!!
というのは違くて、彼ら人事部にとって、採用活動のアウトプットが新卒だから!!
つまりは成果物なわけです。もちろんそれだけじゃないんだけど。

人事というのがあんまり学生をこき下ろすことは少ない。就活生の間で噂になっても困るし。
それでも、きっと「即戦力」とかいう言葉に思うところはいろいろあるのだと思う。
それをこの記事ではスパっと気持よく一刀両断であります。素敵。

まさに本当にここに書いてあることは現場でも言えて、学生が身につけられる戦力なんてたかが知れていて、そんなのは就職活動で面接でヒーコラ言ってた就活生諸君が一番わかっているんじゃなかろうか。
入社式終わったからって調子こいてんじゃねえ、的な。
いいんです、これからいろいろ覚えていくんです。基礎体力(いわゆる戦力?)やセンスに差はあれども、新卒数ヶ月間には上層部からもほとんど期待などないでしょうし。いい意味で。
半年もたてば皆同じライン上で成長していくのです。
これは新社会人だけでなく、大学2-3年生も読んでおいてもいいと思いました。




2009-04-03新社会人になったときやっとけばよかったなーとおもうこと
http://d.hatena.ne.jp/hase0831/touch/20090403

だいぶ前のものですが、ここにあるライフプランみたいなものはおそらく今後働いていくうえで必須になるんじゃないでしょうか。
というのも、一年間働いてみて、「何かを目指しているひと」「目標を持っているひと」はとても輝いていて、魅力的で、そして仕事のクオリティも非常に高かったのを覚えています。
もちろん、「夢を叶えたひと」を見たこと、その現場に居合わせたこともありました。
その人はもうとっても感動的で、なんとなく、「ああ、あーいうの素晴らしいな。素敵だな」と思いました。
自分の中に柱を持ちましょう。未来のどこかに自分をくくりつけましょう。
そうして倒れないようにするのです。






大学で学生に本当に教えたいこと。なぜ、竹内研の卒業生が半導体や家電メーカーに就職しないのか。
http://d.hatena.ne.jp/Takeuchi-Lab/touch/20130331/1364683040

前半は研究室の話になってしまうけど、後半は社会人学生問わず必読だと思います。
年を取らないようにするには。
つまり学び続けること、変化し続けること。これ、すごく本質を突いている大切な心がけだと思います。



「認められたい」若者たちをどう扱うか“さとり世代”新入社員の取扱説明書
――リクナビ岡崎仁美編集長に聞く
http://diamond.jp/articles/-/34005

一方で、新たに社員を向かえる現場の先輩方はこういうのを読んでふむふむ、とか
内容としてはどうかと思いますが、いろいろやってるわけです。愛です。





新社会人の君へ。まずは家を出ること!
http://diamond.jp/articles/-/16917

なんでやねん、とい言いたくなるかもしれませんが、蓋を開けてみれば
なんか一理あるような。ほかとは違う観点でいろいろなアドバイスをくれていて
おもしろかったです。


新入社員になる君へ〜仕事を楽しむコツは、些細なことにも改善する好奇心を持てるかどうかにある
http://engineer.typemag.jp/article/fshin13

えふしんさんの記事です。どんな仕事も、それなりに工夫して向きあえば
自分の存在価値を証明してくれる。社内にはいろいろあるかもしれないけど、
向き合うべきは目の前の仕事と、そして内なる好奇心なわけです。



『入社年度別新入社員タイプ一覧』
http://sizen.yamagomori.com/04_yume/freshmantype.html

おまえらルンバだってよwwwwwwwと奇跡の一本松が申し上げております。
2年目、3年目くらいの先輩はほんとに大学の先輩後輩、兄弟姉妹みたいな感じで
今後、いろいろ相談したりする仲になるでしょう。
そんなひとたちとの話題作りに。



といった感じで、なんの脈絡もなく進めてみました。
おそらくみなさん既に読まれているようなメジャータイトルは全無視で
こんな感じになったわけです。


なんつって。以上。

「置かれた場所で咲きなさい」に(おそらく若者が)感じる(であろう)違和感について。

「置かれた場所で咲きなさい」

時間の使い方は、そのままいのちの使い方。置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。
「こんなはずじゃなかった」と思う時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。

http://www.gentosha.co.jp/book/b5537.html


なるほどねえ。
実際、この本をちゃんと読んだわけではないので何とも言えないんだけど、
この「置かれた場所で咲きなさい」というのは、割と若い人に違和感を覚えさせる言い回しなんじゃないかと思うわけです。
もちろん、良いとか悪いとかはこの際なしでお話を進めます。

たぶんこのセンセイの言うことは間違っていなくて、それこそ学校の先生やお母さんからよく言われることをさらに分かりやすく言葉にしてくれているのだと思います。

それでもまぁ水を差すようで恐縮なのですが、個人的には腹落ち感があんまりない。
しっくりこないのです。違和感々。
若い世代には共感してもらえるかも知れないと思ってます。


というのも、「ゆとり」なんて言われちゃっていて、「どうなっているんだ最近の若いやつは」なんていう評価をおうえの方々からたくさん頂戴しているわけでありますけども、どうもこうも「置かれた場所で咲いてたら」こうなったんですが。みたいな。拗ねちゃいますよ。

もちろんその「咲く」というのが、ボーっと陽の光を浴びて、水をかけてもらって―なのか、深く根を伸ばして雨風に耐えてどうのこうの・・・なのかは個人レベルの問題ですけども。

ぼくらが義務教育という期間で評価されていた軸は「正解or不正解」「模範解答への近さ」など、結局「どれくらい言われたとおりにできましたか」という再現性の教育であるわけです。
置かれた場所で咲いてましょうね教育とでも言いましょうか。


先日の「新卒社員はどうして3ヶ月で辞めていくのか。とネタバレの世代について」(http://d.hatena.ne.jp/tklt_05/20130211/1360583804)にもつながってくると思うんだけど、隣の芝を自由に覗き見ることのできる我々ネタバレの世代からすれば、将来の見えない(≒上司の冴えない?)中途半端な状況下に置かれた状態で「頑張りなさい」なんていうのは、まんま苦行にしか聞こえないわけであります。
もちろん、下積みというのは生きていく上でほぼ例外なく確実に必要で、もちろん「置かれた場所で頑張り続ける」というのはとてもとてーーも重要なフェーズではあるものの、なんかこう納得できない釈然としない。

この本、このお話を賞賛しているのも、結構年齢としては上の方々が多いんじゃないでしょうか。
さらに言うと、ある程度年次を重ねて今の地位や生活を築き上げた、そんな方々が多いんじゃないでしょうか。
もしくはそうなりつつある方々とか?
煽るのはあんまり好きじゃありません。



でも遠まわしに「置かれた場所で咲きなさい(俺を見てみろ、俺みたいになれるぞ)」っていう風に聞こえます。
これはまぁ承認欲求というか、人間の性として仕方がないと思うんですけど。


もうちょっと若い人間向けに、あえて言うのであれば「咲きたい場所に行きなさい」くらいでいいんじゃないでしょうか。
こっちのがエキサイティングで、我々ゆとり世代の大好物であるように思います。
なんか夢追ってるし、諦めてない感出てるし。


僕らはまだまだたんぽぽの綿毛でありたい、風に乗って、咲きたい場所に根を下ろしたい。

そう思ってこの延々と続く今を、退屈で窮屈な"置かれた場所"で頑張ったりするんじゃないでしょうか。

10年ちょっと前と現在の若者の生活は、殊に「情報」「コミュニケーション」という点でまったく別物になっていると思うし、それこそ30年前と比べるべくもなく、将来花を咲かせる綿毛を運ぶ風は強く、そして自由になってきていると思います。


読んではないんですけど、たぶん本質的に大事なのは"置かれた場所で頑張る"ことではなく、"花を咲かせること"なのだと思ってます。そんでそんなことが書いてあるんだと思います。

一方で、咲き方は変わってないと思うんです。ただ、"どこに置かれるか"が増えてきてるんです。

もっと自由でいいんじゃないでしょうか。


とはいえ根を下ろしたら、花を咲かせるためにしっかり頑張りましょう。
「若い」というだけで、ぼーっとして咲けるほど簡単な土壌は、もうあんまり残ってないと思います。
なんせこれだけ風向きが自由なので。

飛んだらもうやるしかないですよね。

エキサイティングしましょう。


そんできっと、40年後くらいに「置かれた場所で咲きなさい」と、そのときの若い世代に説教垂れる感じになるのでしょう。


実に、いいと思います。




つってね。

本質的なES攻略について、着地点から攻めてみる。

実際に内定をもらえ始めたときに考えていたこと。



最近どうも就職活動生のご相談をありがたく頂戴賜り、いろいろデレデレとアドヴァイスなんて致してしまう機会が増えましたとさ。


どうも。

自分は新卒一年目な感じでござい。聞こえをよく言えばそこそこ規模のあるけどベンチャースピリット大事!といった、実に居心地の良いWeb系の企業にて、広告がらみのメディア戦略、アライアンスなんて立ち位置をしばらく担当し、現在はクライアントサイドに立って広告戦略の提案や、降ってきた相談事に対して媒体選定やプランニングなんて動き方をしております。

んで、そんな自分が上のように就活生から相談を受けるのだけど、毎回聞かれること言うことが同じになってきたので、
ここにそのあたりの話をまとめておきます。

大枠としては2つ。

・ESについて
・面接について

ほんで、今日はES戦略について書きます。


ちなみに自分がめっちゃ行きたかった会社(今の職場)に内定をもらえたときに調子こいて書いた就職活動の振り返りはこちらになります→ http://d.hatena.ne.jp/tklt_05/20110928/1317201055
読んでもあまり有益じゃないと思います。


自分はというと、ほかの人に比べるとぜんぜん頑張ってなくて、その割にそこそこ内定ももらえたし思うとおりに進んでいったような気もするので、何だかんだ効率の良い動きが出来たんじゃまいか、と思ってます。


とはいえ、内定もらえたお!っつっても、これって先輩から決定的なアドバイスもらえてからギュイーンって感じなので、別にぼくがなんかすごい、とかそういうのはありません。
大企業の名前出すと信憑性が出てきたりするのであれば、これは電通さんの先輩からのアドバイスでした。
その先輩も博報堂とかテレビ朝日さん、Microsoftさんあたりの先輩から教えてもらったんだとか。

何はともあれ、本当にとてもとても大切な考え方だと思ったので、ちょっと(誰が見てるかは知らないけど)シェアっとこうというやつです。

あと、めんどくさいときに「ブログ見て」って言えたりするし。


・ESについて

エントリーシートですよね、あの会社の入り口的な。そもそもアレってちゃんと見てるの?落ちることあるの?っていう感じだったんですが、こちら結構悩みの種になっている人も多いようで。
つまるところ、<何を書いたら良い評価になるのかがわからない。>


のだそうで。

正直、会社やシューカツ市場の仕組み上、初期段階の選考は結構ザルで、本当に「締め切りは守れるか」「そもそも選考に来るのか」「日本語でちゃんと会話できるか」「ぶっちゃけヤバいやつじゃないか」みたいな、そういう基礎的なところを判断しています。
というかそれしか出来なくて、設問数問に紙数枚、15分程度の面接でその人間の人となり、会社がそいつを採用するメリットの有無なんて、人事担当に判断できるわけがなく。
なので、段階的に見ていくわけです。

就職活動に躍起になるばかりで、「採用活動」について考えている学生があまりにも少ない。気がします。
人事だってガチなんです。
採用する、内定出すってことは、そいつに年間数百万のお金を(給料として)払うってことだし、
その他管理費用だってかかるし、未成年の女の子と不祥事なんか起こしてもらえると損害どっかーんなリスクもあるし。

その入り口がES。なので個人的にはそんなに緊張するところではないと思うのだけど。
それでも「なんじゃいこれは」となりがちな人が多いので、ぼくが気をつけた簡単な攻略法を書いておきます。

上にも書いてある、「日本語でちゃんと会話できるか」というところでもあるんだけど、
この紙ではどうも「ちゃんと要求した内容がアウトプットされてくるか」というのも見ているみたいで。

「ラーメンは好きですか?」という問いかけに対して「はい、好きです。」と応えるところ、なんか変に意識高めてテンパった結果「ラーメンはやっぱり味噌ですよ。市ヶ谷のくるりとか真冬には最適で、ここのスープは濃厚な味噌ダレと重厚感あふれる背油にニンニク、そして麺はですねどうのこうの…」みたいな。
こっちはラーメンが好きか嫌いかを聞いているんだよ。おまえの好きなラーメンなんかはどうでもいいんだよ。
くるりは最高だけど。
麺処くるり http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130904/13000475/


文字にするとそんなわけないやろ、となるかもしれませんが、結構これあると思うんですよ、
意外と聞いた質問にちゃんと答えられていない。緊張するししょうがないですよね、でもなんとかしよう。




つまるところ、ESって何が確認されとんのじゃ、何が聞きたいんじゃ、こっちは何て言えばいいんじゃ。
その辺が気になると思うのです。

結論から言うと、ESが聞きたがってるのはひとつだけで、「あなたはどんな風に会社に貢献できるんですか」ということ。

これだけ。

「でもいっぱい設問あるじゃんよ!自分を表現する写真とか、自分年表とか、志望動機とか、学生時代頑張ったこととか!」


それは聞き方ですよね。

「あなたはどんな風に会社に貢献できるんですか」っていう質問をされてみてごらんなさい。
たぶんあなたが質問に答える中に、"自分を表現する写真とか、自分年表とか、志望動機とか、学生時代頑張ったこと”なんていうのが絶対に出てくるはずです。
具体的データがないと、主張というのは強化できないので。

ESの設問は、逆にそれらを最初から設定してくれているわけです。
それもその企業が知りたいデータに限定する形で。ミスマッチが防げますね!!わーい!

ここから持論。

ES上における質問は大きく2種類に分けられます。

それはWill設問とSkill設問。
もう文字のまんま見たとおりで意思/基本的性格属性に関する設問と、要するに何が出来るの、という設問。

どんな設問表現でも、最終的にはこの2つの設問形式に収束します。これほんと。
なんでかというと、学生の会社における貢献度の見積もりを出すのにこの二つが必要なので。

学生時代に対面した問題とその解決方法→Skill設問
学生時代に勉強で頑張ったこと→Skill設問
あなたが誰にも負けないと考えている特技→Skill設問

課題解決型の設問(企画を考えて、とかそういうの)もSkill設問になると思います。

あなたがこの業界/業種/企業を志望する理由→Will設問
志望動機を400文字以内で→Will設問
この会社に入ったら、どんなことがしたいですか?→Will設問


などなどなど。


Will×Skill=貢献イメージ

これが就職活動の公式だとおもいます。



応え方としては、つまり逆の発想で、「というわけで、〜〜〜〜という風に貴社の発展に貢献できます」といった着地につながるようにすればいいのです。
微妙に、醸し出して匂わせておく。深い話は面接で伝えたほうが効果的なので皆まで言わず。
書面ではこの「会社への貢献」という一本筋を通せば、(無論、筋が通っていて、誤字脱字がない前提で)特に落とす理由はないと思います。


あと、この考え方だと、設問って世の中に2問しかなくなるので、いちいち新しい対処法や受け応えを考える必要がなくなる。
これだけで結構工数削減につながって、ラクになると思います。
変に盛っちゃったり意識を背伸びさせて面接ごとに矛盾も生まれなくなるし。

なんにせよ、着地点が明確にあると、人間っていうのは本当に生まれ変わったかのごとく安定するわけです。
なので、こういった意識は持っておくとずいぶんやりやすくなるんじゃないかなーと思ってます。
少なくとも自分はそうでした。



とまぁこんなところなんですが、「じゃあ結局どうすりゃいいんだってばよ」とか「わかったけどわかんねーよ」とか「そもそも気になるのは面接のほうだよ早くしろウスラトンカチが!」とか、主にTwitterにいるので何かあったら@tklt_05 まで何かくれたらいいと思います。






なんつってへぺろ

新卒社員はどうして3ヶ月で辞めていくのか。とネタバレの世代について

なぜ新入社員は3ヶ月で辞めてしまうのか、というのを新入社員が考えてみました。


結局のところ、ぼくらの世代は、ネタバレの世代であるわけです。
大企業に入ったら、ベンチャーに入ったら、製造業に就いたら、地方に飛んだら、東京さ行ったら、サービス業は、営業は、パートは、フリーターは、アーティストは、ニートは。

どの進路の結果も、なんだかんだどんな感じなのか見えてしまっていると思うわけです。
もちろん、どうなるか、みたいなものじゃなくて、大体こんなモンかな、という意味で。

Google先生に聞けば、大抵のことがわかってしまうし、Twitterでフォローすれば、大体のことが見えてしまう。

最近じゃニートニートとして生きるためのノウハウ本<ニートの歩き方>http://p.tl/m3UR なんていうものを出版するし、のんびりびよんびよーんと女子社員に熱い視線と情熱を傾けながら働き、というか働くふりをしていたところ無職になったひとも、本を出したりしてるし、http://p.tl/ybek 就職しないならしないで、だいたいなんか楽しそうな気もする。
この他にも「若者よ、もっと世界を見るのだ!!」論が最近ぐいぐい来ていて、結構いっぱいある。話に聞く。
新卒君をがっつり会社にコミットさせる環境がこの社会のなかでちょっとずつその権威を失いつつあるわけです。
社畜】や【ブラック企業】なんて言葉が、就活生に語られてしまうくらいには。


良いにも悪いにも、こんな感じかなーっていう見当がついたりする。これってなんだかすごい気がするんです。大企業に入ったら、ベンチャーに入ったら、製造業に就いたら、地方に飛んだら、東京さ行ったら、サービス業は、営業は、パートは、フリーターは、アーティストは、ニートは。

どうやら親や先生から言われているのとは、違う部分も見えてきた。
自分たちの生活の中に、”例外”が現れ始めた。それこそ、あのブラックスワン http://p.tl/V3D9 のように、例外が僕らの日常に居座る。
姿は見えない、本当のことはわからないのだけど、今日も世界の何処かで、のうのうと暮らしている。そういうことになっている。
インターネットを覗く限りは。
それらがチラチラと気になってしまう。


話を戻すけども、新卒の新入社員なんて、その大体がいきなり始まる社会人生活に絶望する、というかしてた。少なくともぼくの周りは。
その要因は慣れないビジネス的人付き合いとか、そもそも何で毎日朝7時に起きなきゃなんねーんだよ、とか、お偉いさんと会食めんどくせーよ、その他いろいろあると思うのだけど、今はその話はいいや。
あと、新卒は周り、他の会社をすごい気にする。
あいつが行った会社の残業代はーとか、後輩が第一志望にしているあの会社の社内の雰囲気はーとか、
特に自分の仕事を徐々に把握できるようになってくる3ヶ月目とか半年目とか。余裕が出てくると、今度は隣の芝が青く見えてくる。
なんや、カップルの倦怠期か。まあいいや。


個人的に面白いなーと思うのが、「高度経済成長!!残業バリバリ!!バッブリーフライデーYeah!」な、働けば働いた分だけ成果になったちょっと前のニッポン的思想よりも、
やれ「ワークライフバランスだの、ノマドだの、フリーランスだの」言って、個人的に動ける!自由!労働に自分の人生を食われてたまるか!!みたいなものが、
TwitterFacebookまわりで人気だったりする、一部の学生に。

何でなんだろうか、というのを考えた時に、まぁやっぱりそういう人たちって個々の能力やキャラクターが強くて、情報発信源として上手なんだろう。
あとなんか、牧歌的な暮らしに憧れるんじゃないか。
割と大学生なんかはそういった生活に近しいところにいるので、大学生活が楽しいと、意識高くなる。(ような傾向があると思う。)


とかなんとか言ってきたわけだけど、結局のところ、現在の新卒社員は`ネタバレの世代`であるわけで、会社員生活に期待を持ったり絶望したりは、ほとんどインターネットや(一部)TVのプログラムなどから仕入れるわけであります。
なので、冒険者というよりは、絶望者と興奮者、あとは多くの”こんなモンかな勢”で構成されているわけなのであります。

人生のネタバレ。
その仕入れは結局その後も続くわけで、僕らは楽園を夢見てしまっている以上、それ以外の人たちより会社を辞めがちになると思うわけであります。
だって、なんか他にもよさそうな気がするんだもの。
選択肢それ自体を増やすことが、良い結果に結びつくわけではないのだけれど、それでも目に見えて、耳に入ってしまう隣の青い芝、どこかにいるはずな青い鳥を、今日も新卒君たちはぼーっと夢見てしまうわけでありました。


なんちって。

2012年があともう少しで終わるとかいうはなし

どうもお疲れ様です。


結局、忙しくていろいろアウトプットしたいものごとやことがらはあったものの、
特に手をつけるでもなく約半年以上が経過しようとしているこちらのブログですけども
特にTwitterやFB、Tumblrに長文をしたためる機能を持たせていなかったので
まとめ系なんかは結局こちらに戻ってくるかたちになるんですね、はい。


まずはtwilogで去年の大晦日何してなのかなーという振り返り。

http://twilog.org/Tklt_05/date-111231



>>来年の大晦日はわいわい騒ぎたいな。いまめっちゃ眠いけど、たぶんこのままいくと寝るけど。
posted at 23:14:53

「学生と社会人の違いって何ですか?」と聞かれたらこう答える。

「学生と社会人の違いって何ですか?」



「それは”残り時間”の捉え方だと思う。学生は積み上げ型。社会人は切り崩し型。」



もちろんまだまだ未熟者ではあるけれども、一応3ヶ月ほど社会人としてそれなりに会社のあれやこれやで機能し始めてきている今日この頃。

自分の担当取引先もあり、達成すべき数字もあり、いろんな仕事や取引、交渉、企画の提案に戦略相談・提案などに対応していて、いまきっと自分の中で学生であった頃の自分が死にかけて、新しく社会人としての自分が構築されているのだろう。

朝は早く起きなければならないとか、何が何でもその日に終わらせるべきことが終わるまでは帰れないとか、金曜日のワクワク感とか、あっという間に結構な額がたまってしまう・使ってしまう金銭感覚とか、そんなところで。



そしていま、ちょうど、表題の問いかけに答えるとしたら、こう答えるのだろう。

「それは”残り時間”の捉え方だと思う。学生は積み上げ型。社会人は切り崩し型。」



学生の頃には時間なんてとてもたくさんあった。無限かと思うくらいに生活のひとつひとつが間延びしていて、あれもこれも「ベストなときに、ベストな状態で」やるもんだと思っていた。
そのための準備(という名のよくわからない惰眠や惰性やその他無駄と呼ばれる時間の使い方)に膨大で冗長な時間を割いていたように思う。実行している時間が学生時代と比べると相対的に少なくて、そう見えるのかもしれないけど。

結局その「ベストなときに、ベストな状態で」が来なくてなんにも行動しなかったりなんてこともざら。

それでもいいんだと、ある程度未来を見据えて「ああいうふうになりたい」なんてものがあれば、大学生のなかでも平均点以上なのかもしれない。

なんて言ったって僕らには時間がある、有り余る時間がある。お金はないけど、別に新幹線じゃなくたって青春18きっぷでいいじゃないか。1時間半で行こうが10時間で行こうが、京都は京都だ。
終電がなければタクシーじゃなくて、コンビニでビールでも買って飲みながら歩いて帰るのもいいじゃないか。
家に辿りつけばいいんだから。

なんて言ったって時間がある。



残り時間に対して、学生は積み上げ型なのだ。

毎日の、ひとつひとつの無駄な積み重ねが、いつか未来に描いた(あるいは描かれなかった)自分を作り出す。
そうやって毎日を過ごしていく。



それに対して社会人はどうだろうか。
社会人は切り崩し型だ。その日のうちにやらなければならないことが決まっている。
一日のなかに「仕事」という大きな時間ブロックがある。
もちろん朝から晩までぴったり忙しいわけではなくて、その隙間隙間に物理的に時間リソースはある。あるんだけど、ほんの15分とか1時間とか、そんなくらいになる(職種によって全然違うけど)。

んじゃどうするか、社会人はケツを決めて残り時間を切り崩していく。
納期や締め切りがあり、それ以降はない。
そこから逆算をする。
たとえば今日17時から取引先の新規事業に対して戦略の提案を行うとする。
ともなればまずはゴールの設定を行う。アウトプットはどんなかたちにしたいのか、打ち合わせが終わった時、相手はどんな状態であるのが理想的か。
そこからストーリーを描く。どうすれば現在位置からそのアウトプットまでたどり着けるか。

それが済んだら今度は現状の把握を行う。
取引先の内部であったり、市場であったり、ユーザー・クライアントについてだったり。よくわかんないけど。
ヒアリングでもデータでも、とにかく見漁って情報を集める。
その後プランについて仮説をたてる。
こうすればああだ、ああすればこうだ、そしたら向こうはこう言ってくるだろうか。
そしたらこれを提案しよう。という仮説や反論つぶしを行なっておく。

とかまぁまぁやることはたくさんあって、そんなかで17時までに形にするのであるから
「あれこれを何時までにどの状態にしておかないといけない」というのをひとつひとう決める。

嘘みたいに聞こえるかもしれないけど、これをやらないと「間に合わない」という大事故につながる。
なのでほとんどの作業でやる。特に複数行程が発生するものに対しては。

そしてこれでやってることって、結局「残り時間を切り崩して考える」っていうこと。



学生と社会人とでは、求められているアウトプットが結構異なっていて、
そもそも学生に明確なアウトプットを求めてたっけ?っていうところもあるんだけど、
ほとんどの社会人という生き物は納期や数字、アウトプットという「ケツ」から考える。
ケツと現在地のズレやギャップ、位置関係を把握して毎日せかせかと働いているのである。

自分に「こうなりたい」みたいな明確な目標をもったとき、学生と社会人の時間感覚は異なる場合が多い。


学生はそのゴールへいろいろ積み上げて何とか届こうとする。
社会人はそのゴールからいまを切り出し、そのズレを修正していく。

「え?じゃあ学生も社会人みたいに切り崩し型にしたほうがいいんじゃないの?無駄も少ないし!」


「その無駄な色々がどれだけ重要か知ってるかバーロー」

その人の個性やキャラ、言ってしまえば個人としてのバリューはそこに「どんな無駄があるか」で出てくるんですよ。


別に新幹線じゃなくたって青春18きっぷでいいじゃないか。1時間半で行こうが10時間で行こうが、京都は京都だ。
いや違う、その8時間半のなかにいろんなものがつまっている。
そう、その無駄で非生産的でなんの得にも損にも、毒にも薬にも、地位にも名誉にも、お金にもならない時間や体験、

それが”学生時代”っていうやつの正体だと思ったんですよ。


なんちって。
以上。