2100年の地球人口が112億人になるまで

昨年7月に国連が発表した2100年の世界人口推計(中位推計)によると[→下記資料1]、2100年の地球人口は112億人に達するようです。注目される特徴をいくつかあげると、
第一。2015年の73億に対し、2050が97億と推計されていて、2015から2050に24億の増加、2050から2100年に15億の増加です。後半でかなり落ち着いてくる感じです。
第二。ただし大陸別にみるとかなり感じが異なります。2015から2100年にアフリカは12億から44億へと32億の増。アジアは44億から49億へと5億の増です。2015から2050とそれ以降に分けると、アジアは前半が9億の増ですが後半は4億の減。それに対してアフリカは、前半が13億の増、後半はさらに19億の増と推計されています。
第三。その結果、アフリカでは2015年に比べ2100年の人口が倍以上になる国がいくつもあり、例えばエチオピアは1億弱から2億強に。ナイジェリアは2億弱から7.5億です。日本でも85年前の昭和の初めには6千万人代だったのが倍増しているので、この伸び自体はごく普通のことかもしれません。都市人口の増加はさらにこれを上回ると考えられ、これまでになかった種類の、超長期視点での都市計画や都市イノベーションが必要なのかもしれません。

[資料1]
https://esa.un.org/unpd/wpp/