城平京, 水野英多『スパイラル―推理の絆』

スパイラル―推理の絆 (1) (ガンガンコミックス)

スパイラル―推理の絆 (1) (ガンガンコミックス)

姉さんが部屋の区画整理の弊害により処分することになったコレを安値で買い取ってみたり。今年一月に発売された15巻で完結したっぽいけど残念ながら11巻までしか手元にないとか。古本屋まで行くの面倒だとか。
2002年に放送されたアニメ版が微かに記憶に残っています。その頃はまだ汚染されてない私がいて、純粋な気持ちでテレビを眺めていたことでしょう。何とも言えませんね。価値観や世界観、あの頃の私は今の捻くれた私とは違い、ただただ感慨して感動してたような気がします。あの頃に戻りたい。童心に帰りたい。そう思うも今の文化を手放すのも惜しいです。ああ、なんか話が逸れてる。
そういや、主人公は孤独で料理が得意なお人ですね。良い例でFateの士郎もそうですが料理のできる主人公には憧れます。共感対象でありながら全く読者とは相反している部分なのですが万能と言い換えれば話は別です。何でもこなせる主人公ということですね。主人公がヒロインに料理を振舞う。それ、それが当時の私と今の私に共通してトキメキといった人物設定への素晴らしさを感じたのでしょう。総じて、というわけではないですがラノベやweb小説でみる登場人物は料理が出来る、といった特技が目立つような気がします。万能だから、一人暮らしだから料理もできるとかは無しの方向で考えてです。まぁ一人暮らしだから家事ができるという思考はあながち間違ってないのですが。とにかく料理スキルは物語を作成するにあたって便利なものです。


「病院食より気の利いたもの作ってやるよ」
 「――――・・・」


主人公がヒロインに料理を振舞ってやり思わずヒロインが驚愕し―――、今更というか料理という特技は代替しても何ら変わらないのですがね。単に驚かせればいい。それに帰結します。人を驚かせるが好きだっていう人もいるように。だから何だって話ですがそれだけです。ちょっと謳いたかっただけですので。


「今日はスーパーの特売日なんだ」


主人公の設定を作るときに関して。主人公や登場人物の背景とかはあまり考えないで決定してしまうのですが一応。主人公のプロフィール。基本的な身体的特徴、性格、家族構成、生い立ち。生い立ちから家族構成へ。家族構成から性格が派生し性格が人生環境を変化させる。やりたい放題好きな設定付属させると面倒なことになったり色々。
と、いうか一から派生させなくてもストーリーの、所謂ネタで殆どの設定が決まってしまいますね。例えば良くエロゲの題材にされる主人公の生い立ちをば。主人公は両親を幼児期に亡くし親戚の叔父に引き取られ天涯孤独を演じる。両親から離れ捩れていく主人公。普通の子とは違い、馬鹿にされ、歪み、独りとなっていく生い立ちでストーリーの要となる主人公の性格を決め、人生環境の設定に。こういう歪んだ主人公のいるゲームは大抵、対極に位置する明るい天真爛漫な女子生や同じ生い立ちのヒロインに会うかの選択肢の少ない内容となりますが。とまぁドミノ崩しみたいに連鎖していくわけですが。――って、何また騙ってんだろ。


禁則事項企業秘密ですっ♪」


他にも追求したいネタは多数ですが面倒なのでまた今度。