Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

天野正道 「おほなゐ」

天野正道作品集 「おほなゐ」

天野正道作品集「おほなゐ」


タイトルの「おほなゐ」とは「おおない」と読み「大地震」の意味です。「阪神淡路大震災」をテーマにしたもので作曲依頼者は自衛隊内の楽団。震災後6年経った頃のことで記憶を風化させないためというメモリアルの目的があったそうです。ライナーを読むと、天野氏は当時日本にいなかったこともあり、直接の体験者ではないせいで資料を収集したり体験者に話を聞くなどして構想を練ったようです。そのせいで、第1、2楽章の被災の客観的な描写が可能になった反面、当事者からは復興と祈りをテーマにした第3楽章があまりに肯定的、楽観的に聞こえるという批判が生じる弱み(「当事者ではないから・・・」)になっているかもしれません。現実的でないという意見が当事者から出ているようです。当事者からすると復興は遅々として進まず第3楽章のイメージのような素晴らしいものでは決して無かったようです。

私には第3楽章というのはいかにも天野氏らしい希望に満ちた曲であるという印象を受けましたし、未来への楽観的な展望というのは天野氏の多くの曲の魅力とも思います。

ライナーに見られるように震災を描いた曲に伴う葛藤というのも、また曲の魅力のひとつではないかと思います。


それにしても作曲された当時は震災後6年、このレビューを私が書いている現在は震災後10年。この歳月は非当事者にとっては忘れるのに十分な時間であっても当事者にとっては決して長いとはいえないんでしょうね。


ジャイアント・ロボ THE ANIMATION」のサントラVOL.5、7が入手できないと先日嘆いたばかりですが、VOL.5はフェニックス・エンターテインメントから再発売されてたんですね。「魔界転生」とあわせて早速、注文しました。

http://www.phoenix-ent.co.jp/products/

http://www.phoenix-ent.co.jp/



HA-1Aのヒューズ交換


昨日、真空管をテストしたついでにヒューズをISOCLEAN POWER オーディオグレード ヒューズに交換しました。


向きについてはネットで検索しましたが分からなかったので、カイン・ラボラトリー・ジャパンにメールで問い合わせました。正しい向きはあるようですがユーザーの電源の極性にもよるので聴いた感じで気に入った方にすれば良いとのことでした。


私は「<--」にしました。インレットの電極で言うとL <-- Nかな?(G(またはE)が上、Nが右、Lが左の状態で)これだと矢印の上の2Aの文字も正しい向きで読めるので、極性さえ合っていればこれが正しいんだと思います。


逆向きでも試しましたが、最初の向きの方がホワイトノイズが減るような感じがしたので「<--」に戻しました。


HA-1A+ER-4Sで聴いた場合の効果は、音場の広がりと音像定位の向上があると感じました。またそのせいか音の分離も良くなり、今まで気が付かなかった音に気づくということがありました。前から聴いていたはずなのに、ここでこんな音が鳴っていたっけ?という感じ。


まぁ、こう書いていて我ながら月並みな感想だなぁとは思いますが、オーディオをアップグレードすると感じるようなことはもれなく感じられるというか(笑)一度使ったら、外すことは考えられません。


それと、何となくですが・・・このヒューズ、一度設置したら次の交換までは外さない方が良いような気がします。というのは、向きを試すためにつけたり外したりしたんですが、最初のインパクトを伴う好印象がその後は失われてしまったような「気がする」ので。