指導碁を振り返る

さて、前回の記事で書いた指導碁を紹介します。
細かい譜分けなので途中図が多いですが、どんな碁だったかを御覧いただければ幸いです。

12月7日、ネット対局サービス「幽玄の間


九子指導碁
上手・桐本和夫四段‐下手・ともの15級


第一譜、●16(J6)まで
○1の小ゲイマガカリに対する●2のコスミツケと●4のトビの組合せは、九子局でよく打たれる手順だそうです。そこから●14までは桐本先生に以前教わった手順で、白が狭くなって下手が打ちやすくなります。
○15の応手に迷いましたが、本譜の手順で。白を包囲しつつ、上辺に厚みを作る狙いがありました。



第二譜、●30(L9)まで
上辺の白は棒状になりましたが、○23の三々入りで黒も眼が確保しづらそうです。
ということで、●30のキリ。右上の黒は包囲されているものの、攻め合いでなんとかなると思いましたが……。



第三譜、●50(M10)まで(○9:R9)
上辺の白が右上隅とつながったため、右辺の白との攻め合いになりました。まだ途中ですが、●50で外への脱出を半ば阻止できたのは幸いでした。



第四譜、●72(I6)まで(○9:R9、○59:N5)
右辺の攻め合いは一手勝ちになりそうです。次の舞台は左上ですが、怯まずキリました。上辺の白二子が孤立していますが、左上の黒三子も威張れる格好ではありません。



第五譜、●100(J17)まで(○9:R9、○59:N5、●80:E2)
上辺の白は生きましたが、左上の黒も生きたので良かったです。●100では他の手も考えましたが、とりあえず下辺を補強してみました。



終局図、●136(H10)まで下手中押し勝ち(○9:R9、○59:N5、●80:E2、○129:C12)
右下隅と左下隅で手が進み、終局となりました。
○103や○115のツケにどう応じるべきか迷いましたが、無理せずノビることで下半分の地を大きく得ることができました。