私のアンソロジー

昭和女子大のOC講座、成立の模様。やれやれ、ほっとしました。頑張りますよ!!

高3 英語俳句提出完了。書画カメラで、提出されたカードを見せ、簡単にコメント。コンテストの応募規約で「作品に対するコメントを80字以内で書く」というのがあるので、プリントさせて併せて提出。
Descriptive passageの最後の課題は、「日本的諺紹介」。
「塵も積もれば山となる」を Dust will be piled into a mountain.と文字通りの説明をしても、その表す真意、教訓などを伝えることは難しい。今話題の「片づけられない女」などという連想をされると誤解の方が山のように積もりかねない。
a. 文字通りの意味・定義
b. 現実に使用される場面・文脈
c. その場合の意味・教訓
を含めて、80 --- 120 wordsの英語で説明する、というもの。この活動で参考にしている本は皆川三郎監修『英語のことわざ 江戸いろはカルタ 修正版』泰文堂(1997年)。
今回は、
1. 負けるが勝ち
2. 雨降って地固まる
3. 喉もと過ぎれば熱さ忘る
4. 泣き面に蜂
5. 情けは他人のためならず
6. 破鍋にとぢ蓋
7. 身から出た錆
の7つの内、二つを選んで、アイデアを出すところまで。

高2は第6課音読大会。

段落ごとに、範読を聞いて発音再確認→自分の未習得語を中心に30秒、口慣らし→まず、ノーマルスピードで文字を見ながらCD音声に重ね読み→間違えそうな所を中心に1分間個人読み→ハンドアウトを手に持って立ちCD音声に重ね読み1回→90度向きを変えて2回目以降はCD音声無し→計4回読むと、元に戻って着席→目を閉じてシャドウイング→目を開けて文字を見ながら、限界までスピードを上げた音読1回→文字を見ながらCDに重ねて音読→再度目を閉じてシャドウイング→自分のトラブルスポットを確認して家庭学習での指示

文構造の複雑な文を含む段落では、適宜 read and look upを挿入して、チャンクのオーバーラップを確認。
この流れにはそれなりにねらいはあるのだが、詳しい理屈の説明などせず、やるとできるようになるから、とそそのかして続ける。すると授業の終わりくらいには、「疲れたー」という声と、「本当だ、さっきよりスラスラ読める」という声が。
本当は毎時間やりたいのだが、なかなかそうもいかないので、忘れないように時々大会を運営している次第。お粗末様でした。

帰り道の電車の中で、岡田尊司著『誇大自己症候群』(ちくま新書;2005年)読了。
帰宅後『座談の愉しみ 『図書』座談会集(下)』(岩波書店;2000年)を引っ張り出し再読。
例によって長田弘と鶴見俊輔の対談(「本とつきあう」1981年の対談を収録)
鶴見の発言から引用。

今の自分の文章の理想は、優れた素人の文章を理想としてそれに向かって書きたいということだな。優れた素人の文章は優れた玄人の文章を超えるところがある。

続いて、長田の発言からも一節を。

「私のアンソロジー」をつくると、言葉とのつきあいかたというのがずっとちがってくるとおもう。「自分を表現してゆく」というやりかたで言葉とつきあうんじゃなくて、その言葉をどう読むか、読んだかということが大事になってくる。そうじゃないかな。ぼくは言葉は表現じゃなくて、発見なんだとおもうんです。

詩人にしてこの言葉。
私のアンソロジーには、この二人の言葉はきっと入るであろう。