英語教育の明日はどっちだ! TMRowing at best Twitter

2012-10-31 The laws of gravity are very strict.

引き続き告知をば。

第5回山口県英語教育フォーラム (2012年11月3日開催) 申し込み受付継続中です!!

  • 長沼君主
  • 山岡憲史
  • 奥住桂

このお三方が一堂に会し、お話が聞ける、お話が出来る、という機会はそう滅多にあるものではないと思います。

参加費は無料です。

長州英語指導研究会専用ページ (http://cho-shu-elt-forum-2012.g.hatena.ne.jp/tmrowing/20120916) を開設していましたが、資料のダウンロードができないので、要項のダウンロードはこちらからお願いします。

第5回英語フォーラム案内文書・完成版.docx 直

要項にFAX用紙がついておりますが、期日も迫っておりますので、事務局長である松井に直接メールをお送り頂ければ、それにて申し込み受付完了とさせていただきます。

10月もいよいよ終わり。

正業の実作は、淡々と。

商業科2年は、教科書の続きで、パート3の仕込みから語義と発音と綴り字。かなり英語の音に近づいてきました。ペアワークでのチェックを経て自己評価チェックリストの活用。そして、Flip & Writeの単語・フレーズバージョン。その後、本文の記号付け。教科書ではターゲットとしていないのですが、ここでの主たる文法事項は、<動名詞>になるだろうと思います。本文の読みが済んだら、「L板」の紹介です。

進学クラスの1年の「英語I」は、分詞と動名詞の識別。名詞句の限定表現。そして名詞節へ。

高2の方は、ようやく<比較>に入りました。コマでいうと「英語II」の扱いですかね。ベースは『やれでき』を進めていき、私の口頭または板書での補足です。<相対的>ということをしっかりと確認。岩垣守彦氏の『ルイちゃん…』だと、<主観と客観>の項で、比較は扱われていて、記述は深入りしないのにちゃんと、いるべきところにいるところが凄いなぁ、と思う。問題を解いたり、例外を処理したり、というのは後からでも出来ますからね。

明日は、形容詞の「計量用法」に関して、毛利可信 『ジュニア英文典』の解説を紹介する予定。時間があれば、長崎玄弥 『奇跡の英文法』へ。宮田幸一『教壇の英文法』の解説は、宿題になりそうです。

高3の「ライティング」は argumentationの基礎基本、ということで、金沢大の出題の解説。

生徒が考えついた、「電子辞書のadvantages」の中には、

  • 軽量で小さい (嵩張らない) ので持ち運びに便利、どこでも使える。

というものがあったのですが、この理由付けのどこが不十分なのかが分かっていないようです。今までにこの課題を与えた生徒は、ほぼ8割以上、このような答えを書いてきますが、金沢大の出題では「英語学習においてどちらがより役に立つか」という主題の中で、論理が繋がりまとまらなければならないのだから、

  • 持ち運びに便利
  • 使いたい時にどこでも使える

ということが英語学習にどのように役立つのか、を言わない限り、サポートにはなり得ないのです。

そもそも英語学習はどこで行うのか?という自分の現実を踏まえない「論述」に意味はないでしょう。

  • 学校 (や塾・予備校) の教室や自分の勉強部屋以外の、日常のいたるところが「英語学習の場」となる。

というところまできて、ようやく「主題の尻尾」が掴めそうな実感が得られます。

  • そもそも語句を覚えて、語彙を増やすには繰り返しが不可欠なのだから、携帯性がより高くいつでもどこでも、ターゲットとなる語彙に触れることを可能にする電子辞書の方が優れている。
  • いくら時間をかけても、嫌々学習をしていたのでは効果が上がらないから、携帯性がより高く、思い立った時に直ぐに使える電子辞書に軍配。いくら一覧性に優れていようが、学習意欲がある時に辞書が手元になければ使いようがない。
  • 語彙が増えて行けば行くほど、多様な意味や複雑な語法の識別が必要になるので、いくら小型・軽量でも紙と活字の辞書では情報の量と質で、電子辞書に劣る。

などという展開が求められるでしょう。

生徒のひとりが、「電子辞書では文字の大きさを変えられるから」という理由付けを考えていて、あともう一歩。

  • どんな人が、文字の大きさを変えるの?日常の場面を考えて、文字が大きい方が便利な人は?

というヒントを経て、ようやく「お年寄り」に辿り着く。

  • そうだね、「生涯学習」という視点を盛り込めば、「学習」という主題との繋がりが強くなるね。

とコメント。

予備校の模範解答で、「和英辞典も入っているから」という理由付けがあったのですが、これはお粗末というもの。「和英辞典」がどのように英語学習に役立つのか、という記述があって初めて、サポートとして機能する。

  • 内容理解だけでなく、表現・発信ができて初めて英語力があると言えるのだから、自分が言いたいことを英語にするための和英辞典と、そこで調べた用例に含まれる自分のよく分からない語句の「意味」や「用法」をさらに調べられる英和辞典が1つの辞書で賄える電子辞書の方が学習にとってより役に立つ。

とでも、サポートするべき所。

ここまで、解説して、

  • でも、これってみんな「英語力」以前の問題でしょ?

と問いかけ。きちんと自分の頭で考える練習をしましょう、といういつもの話しに。

自分のトレーニングは、TED Talksから、Thandie Newtonのウルウル来るようなスピーチをシャドウイング。

Thandie Newton: Embracing otherness, embracing my self

interactive transcriptを徹底活用して、意味の確認、表現の確認、音・リズムの確認。

高校生だったら、TEDのサイトよりも、デジタルキャストの方が使いやすいのかも知れません。

下世話な話しになりますが、下顎フェチの私にとって、Thandie Newtonは「世界ランキング第一位」ですので、美しい下顎のラインを見ながらシャドウイングする度に至福の一時を迎えることができます。

このスピーチで総語数が約1700語です。大学入試の「超長文」対策、などといって、ギミック満載の変な教材に手を出すくらいなら、TED talksのアーカイブを検索した方がどれほど健康的かと、本気で思います。

美しいと言えば、こちらの動画もお薦めです。

音楽も勿論なのですが、開始1分前後と、最後の方、5分50秒あたりからの後ろ姿というか、立ち方が物凄くいいです。あんな風に地球に立ちたいと思います。

本日のBGM: 四万十川 (ホンヤミカコ)

D

2012-10-28 man of the world

まずは告知から。

第5回山口県英語教育フォーラム (2012年11月3日開催) 申し込み受付継続中です!!

* 長沼君主

* 山岡憲史

* 奥住桂

このお三方が一堂に会し、お話が聞ける、お話が出来る、という機会はそう滅多にあるものではないと思います。

長州英語指導研究会専用ページ (http://cho-shu-elt-forum-2012.g.hatena.ne.jp/tmrowing/20120916) を開設していましたが、資料のダウンロードができないので、要項ならびに申し込み用紙のダウンロードはこちらからお願いします。

第5回英語フォーラム案内文書・完成版.docx 直

FAXでの送信が出来ない方は、事務局長である松井に直接メールをお送り頂き、それにて申し込み受付完了とすることも可能です。

この週末は本業の県体育大会。

自チームとしては新人戦ということで1年生の公式戦デビュー戦になったが、結果的に今シーズンの最終レースとなった。男子2Xのみでエントリーし、もののみごとに最下位。同種目の女子の最下位タイムより僅かに速く、女子1Xの優勝タイムよりもかなり遅いタイムでゴール。周囲からは失笑も漏れていました。前週から先乗りしてセッティングをして、高速代と宿泊費を使ってまで参加する価値のある、意味のあるレースをしたのかどうか。本人たちが、自分の課題としてどう受け止めているかで、今後の展開も決まってくることでしょう。私自身は、レベルはどうあれ、全て「自分」のことなので、気が狂いそうになりながらも、「やるべきことの続き」を目指して進むのみです。

各種目の1位となったクルー、選手は、来週の全国選抜大会中国地区予選に進みます。どの種目も厳しい戦いになるでしょうが代表を目指して頑張って下さい。

正業の実作は高2で、「読むこと」と「書くこと」との橋渡しに来ています。

自分の指導の根幹にあるのは、「英作文的読書」で、「読み」に関しては、ここ何年も、特定のテキストに依存せずに進めてきたのですが、今年になってから、参考にしているものがいくつかあります。

  • 村上英二 『英語の文章の仕組み---しっかりした英語を書くために---』 (鷹書房弓プレス、1998年)
  • 平柳行雄 『論理力を養うためのパラグラフ・ライティング』 (青山社、2004年)

どちらも、きちんとした「読み」があってこその「書き」であり、きちんと「書くこと」を経験するからこそ体現できる「読むこと」があるのだ、ということが納得できる本です。

特に、『村上本』の方は、ずっとコピーを使っていて、絶版だと思い込んでいたのですが、期せずしてアマゾンで在庫を見つけて即注文。新品での入手が適いました。大事に使います。

立ち寄った書店で気になって立ち読みした後、購入した本はこちら。

  • 『女優が語る私の人生 ステラ MOOK ラジオ深夜便』 (NHK サービスセンター、2012年)
  • 『多聴多読マガジン』 (2012年10月号、コスモピア)

前者は、日本を代表する名女優の方たちのインタビューをおこしたもの。若尾文子さん目当てで購入。引用はしません。

後者は、特集の「多読で身につけるネイティブの語彙力」に収録の、長沼君主先生 「日本人が知らないネイティブの語彙」 (pp. 12-15) がお目当て。p. 12では「日本人学習者の語彙とGRの語彙レベル」という項目で比較されている、「中学レベル」として500語という記述が見られます。私自身よく読むこの雑誌の、主たる読者の年齢層というものが今ひとつ掴めていませんが、ここはちょっと立ち止まって考えるべき所だろうと思いました。もし、これが「学習指導要領」の平成3年版の必修語彙リスト、であるならば、これは、平成元年告示の学習指導要領の外国語、別表2で示された指定語の507語を指すであろうと思われるので、そのような「身につけるべき大枠」が示された世代は、平成10年以前に中学校に入学していた人たち、つまり、現在27歳以上の人たちであり、「高校1年レベル」の1000語は、平成12年度の「英語I」の検定教科書48冊から、作製されたとされる「杉浦リスト」なるものに基づいている、のであれば、平成12年度に入学し、平成14年度に卒業した現在25歳くらいの人たちを想定している、という「リアリティ」「実感」が必要だろうと思います。もし、多読実践を進めている、中学高校の先生方がこの特集を活用しようというときには、「現行課程」の英語教科書は、もっと「易化」している、という「補正」が求められるのではないでしょうか。

特集の後も読み進めていると、「快読快聴ライブラリ」で、”The Adventures of TINTIN: The Three Scrolls” の解説で高橋愛先生を発見 (p. 61)。得した気分。この漫画本は高2の学級文庫にも入っているので、週明けに持って行こう。渡辺由佳里さん連載の「from USA アメリカ事情」まで読んで一段落。

週明けの授業では、高2は「比較」を扱うので、過去ログを振り返る。

比較は奥が深い。かなり英語ができると思しき人でも時に迷ったり、足元が覚束なかったりすることがある。今回の定期考査でも、グラフを用いて、数 量・増減・対比などを求める出題を入れたのだが、この比較という概念と表現の型を自家薬籠中にするには結構骨が折れることを覚悟しておかねばならない。

さて、ここで問題です。

• 比較級と最上級の定義とは?

結構大変なんです、この定義。

比較級=数量・程度・優劣などの差を明示する形容詞・副詞の活用形またはその活用形を取るという操作をする際に話者の持つ概念

最上級=比較の際に、そのものが属するグループの評価・位置づけが、他とは異なり、同一には語れないことを明示する形容詞・副詞の活用形、またはその活用形を取るという操作をする際に話者の持つ概念

とまあ、今適当にでっち上げました。適当ですから、本気にしちゃダメですよ。なぜこの程度の定義が大変なのかというと、次のような英語はどれも正しいから。

• Who is the most reliable, Frank or Alan? 「フランクとアランとでどっちが信頼できるの?」

• He is the youngest of the two brothers. 「彼は兄弟二人のうち一番若い」

• Which is (the) best? The red one or green one? 「どっちがいい?赤いの?緑?」

• Of the pig and the cow, the latter is more valuable.「その豚とその牛なら、牛の方が値打ちがある」

• Of the two boys, John behaves the more politely. 「少年二人のうち、ジョンの方が礼儀正しく振るまう」

一般に、「二者間の比較では比較級で定冠詞theを用いる」というようなことをルールとして説明しているのではないかと思うのだが、実際には、二者間の比較でも最上級でtheを用いたり、冠詞がなかったり、副詞でも二者間の比較でtheがついたりします。

これは、

からの抜粋。詳しくは、上記リンク先を。

慣用表現では、

は、コメント欄も含めて全部を生徒にも読ませておこうと思う。

特に重要だと思うところは、前者の

総じて比較という「概念」は、数量に置き換えて考えれば

• i. ある数量よりも多い・大きい

• ii. ある数量と全く同じ

• iii. ある数量よりも少ない・小さい

の3通りに分類することと言えるだろう。そして、英語の「比較級」というものは、i. かiii.を論じるために存在する形式と言ってよかろう。そうであるならば、「比較級の概念」を否定するということは、i.でもiii.でもなく、ii. が残る、と考えるのが原理原則を単純に考えるということになりはしないか。プラスの含意がある、moreなどの比較級を用いるi. の比較をnoが否定すれば、その優等性そのものを否定するということであるから、「比べて優ということはまったくない」となるだけなのではないか。「何において優であるのか」という前提を否定してしまったり、その表す意味を反転させたりするのは事柄をより複雑に解釈しているような気がしてならない。ただ、この辺りの理論的根拠がハッキリしていないので、昔から諸説まかり通る、という感じなのではないかという気もする。

での指摘。ハッタリやギミックは不要です。

高3「ライティング」はargumentationとパラグラフの作り方が中心になると思うので、

での “Topic Sentence, Supporting Sentences, Concluding Sentenceに関してのFAQs” を見直し。

フィギュアスケートのグランプリシリーズ第2戦は録画してあったのだけれど、見る気力はなし。

ザンギで元気を取り戻すべく晩酌。

この週末は、G大コーチ時代の選手だったI君の披露宴、自分がライティング研究部長をしているELEC同友会の全国大会、本業仲間のGさんの壮行会などなど、本来顔を出してしかるべき諸々のイベントを失礼していて地元の本業に専心していたので、宴や大会の成功を祝し、関係諸氏へ感謝し、皆さんの末広がりのご多幸を祈って、「乾杯」。

本日の晩酌: 開運・純米・ひやおろし・山田錦55%精米 (静岡県)

本日のBGM: Lucky Guy (Todd Rundgren) 〜 Lucky Me (Richard Harris)

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2012-10-24 「山口県英語教育フォーラム」受付継続しています

第5回山口県英語教育フォーラム (2012年11月3日開催) 申し込み受付継続中です!!

  • 長沼君主
  • 山岡憲史
  • 奥住桂

このお三方が一堂に会し、お話が聞ける、お話が出来る、という機会はそう滅多にあるものではないと思います。

長州英語指導研究会専用ページ (http://cho-shu-elt-forum-2012.g.hatena.ne.jp/tmrowing/20120916) を開設していましたが、資料のダウンロードができないので、要項ならびに申し込み用紙のダウンロードはこちらからお願いします。

第5回英語フォーラム案内文書・完成版.docx 直

FAXでの送信が出来ない方は、事務局長である松井に直接メールをお送り頂き、それにて申し込み受付完了とすることも可能です。

当初の告知では、10/24を締め切りとお伝えしておりましたが、まだ席には余裕がございますので、申し込み受付継続中です。同僚の方、お知り合いの方お誘い合わせの上でのご参加、宜しくお願いします。

素晴らしい講師の方々の講演・ワークショップに加えて、県内外から参加される、英語教育に熱い思いを持っていらっしゃる先生方との情報交換、 懇親会もまた魅力の一つです。

今年も、過去の講師を務めた永末温子先生、組田幸一郎先生を含め、私が悩んだ時に話しをしたい、聞きたい方が何人も参加を表明されています。11月3日 は、山口市で、あらたな「文化」を共有してみませんか!

英語教育専攻の学生・院生の方はもちろんのこと、英語教育に関心のある他教科の先生方も参加できます。英語教育に関心のある一般の方、近所にお住まいで「山口県の英語教育って、どうなの?」という好奇心でちょっと覗いてみたいと言う方も大歓迎です。

採点天国も抜けて、実作へ。

商業科2年は、テスト返却と解説に続けて、再編した「やり直し問題」への取り組み。

上位層に対しては、高校卒業までに、何を学んでおくべきか、という目安として『ひらがなタイムス』の「大相撲」の記事を抜粋して紹介。日本で暮らす外国人のための情報誌・日本 (語) 学習雑誌として定評のあるこの月刊誌は、日本語と英語のいわゆる「バイリンガル」な記事のスタイルで、英語ネイティブではない人にも分かるレベルにまとめられているところが鍵。文章で言えば、

  • 大きな名詞の固まりを見極める時の、頭の働かせ方とは?
  • 番付表の組み合わせ、「合体ロボ攻撃」をどのように迎え撃つのか?
  • 一見複雑な、「並列」「挿入」がどのように機能しているのか?
  • 分詞構文や付帯状況といわれる –ing形や-ed/en形がどのように機能しているのか?

などの「読み」の実地訓練に最適だと思います。もともとは進学クラスの「表現ノート」用に、揃えているのだけれども、英語力を高めるために良いものは誰が使ってもいいのですから。方や「表現」のために、方や「理解」のために、ということです。

進学クラス2年は、試験2科目の解説。

解説で取り上げたのは、

  • fear for やbe afraid for での “for” など、「イメージ」ではまとめきれない、「イメージ」からはこぼれ落ちるようなものとどのように折り合いを付けるか。
  • 話形を確実に自分のものにすること、語法や慣用表現などは、「その都度しみじみ」で、良い出会いを重ねること、その上で類例を丁寧に整理するべし。

という話し。例文でいうと、

  • Sorry, you have the wrong number.
  • He is wearing his shoes on the wrong feet.

での名詞の単数形・複数形、wrongという形容詞の語義と冠詞の扱い。英語の感覚を掴むのに格好の素材です。

筆記試験のなかった「ライティング」は、「表現ノート」の継続、連休明けにノート提出で評価となります。参考資料に、『ひらがなタイムス』の9月〜11月号、季刊の『家庭画報インターナショナル』から2冊を紹介し、学級文庫に。

「リーディング」の授業では、「論説文の読解」への橋渡しで、高3が「ライティング」の授業で使っている、argumentativeなライティングの資料を使い回し。今回は、「学参・予備校テキスト・模試」の解答例の検証。何が、どのように「不適切」なのか、を考えてもらっています。これを「英語で」やろうとしても無理があると思いますよ。分かるところだけの「上澄み」だけを教師が掬い取って生徒に手渡しして、それで出来た出来ないを云々しても…、という思いは尽きません。

夏のELECの講習でも使った、「金沢大」の出題を最近よく授業でも引用しますが、「中学校レベルの英語で、間違えずに書く」というアプローチのどこが、どのように「まずい」のか、を考える格好の素材だと思います。高2の生徒には、

  • 金沢大学は、大学の公式サイトで「解答」を公開しています。「ライティング」の解答例もちゃんと大学が発表しています。読解問題は、問題文の英語が示されれば、難易度は大体分かります。リスニングも、読み上げる速度によりますが、英語そのものの難易度はわかります。ところが、こと「ライティング」となると、解答として求められている英語がどのようなものか、ブラックボックスの大学がまだまだ多いのです。そこで、予備校のサイトで「速報」として英語の解答例が示されたりするわけです。ところが、その「解答例」の英語そのものに問題が多い。速報では不備があっても、時間をかけて質されればまだ良い方で、その後も放置されていることが多いのです。そして、市販教材や講習のテキスト、さらにはその出題を模した「模試」の出題にも、その余波は及びます。一番の問題は、解答例を公開している大学がまだまだ少数派だということです。

と言いました。大事なことです。今はwebに移った『英語青年』 (研究社) ですが、「これでいいのか、ライティング問題」の拙稿が2006年の4月号ですから、すでに6年が経とうとしています。

この話を授業でする時、たいていは、「一日も早く、全ての大学が解答例を公開するよう、高校の生徒会で全国署名運動とかを展開すればいいのに。」とそそのかしたりしています。かなり本気で言っています。

進学クラス高1はテストのやり直し課題に取り組むため、「サイドリーダー」の読み直し。自分の読み方の甘さを振り返り、やり直すことから。時間がかかります。自分の指導の甘さを振り返る時でもあります。辛いです。こちらのクラスも連休には「模試」がありますが、そんな目先のことではなく、語学学習の根本を押さえておくことが何より優先です。クラスでひとり突き抜けてくれたので、そちらは先輩のロールモデルに倣ってどんどん進んでくれればと思います。

本業はエルゴ。テスト最終日の午後が丸々使えたので、遠くの湖まで出かけていって、コースを貸し切り状態で、「全力で漕いで直進!」「加速!」と気が狂わんばかりに叫んできましたが、エルゴでも同じですね。生徒は耳が痛いかも知れませんが、私は頭が痛いです。

フォーラムの打ち合わせをして、自分の仕事を整理して帰宅。

水曜日は『相棒』の日。

途中で、「ああ、今日は大田愛脚本だな」というのが分かりました。

『相棒』に合わせて妻が遅めの夕食にしてくれたので、晩酌も愉しんでいつもより遅く就寝。

本日の晩酌: 獺祭・純米大吟醸・槽場汲み・磨き三割九分 (山口県)

本日のBGM: Blackbird (Jason Falkner)

2012-10-21 made to measure

今日は午前中にフォーラムの打ち合わせ。

予定していたメンバーが揃わず、事務的なことを確認した後は、高校入学時からの指導手順に関する情報交換。

  • 語彙にしろ、文法にしろ、英語の基礎基本を身につけずに入学してくる多様な生徒それぞれに適切な指導法・指導手順とは?

あらためて、自分がどのような「シラバス」で教えているのか、ということを振り返る好機となった。名詞句から副詞句へ、という私のドリルに関連して、末岡先生の論考に言及。そこで思い出したので、『学習英文法を見直したい』 (研究社) の著者割価格販売分をようやく手渡しで。ヨイショ評は要りませんので、率直なご意見をお聞かせ下さい。

午後は、採点天国の中の歩行者天国ど真ん中という感じです。

一段落ついたところで、電話をかけ、Scotland Martのオーダー会に初参加。

土曜日は朝から一日中大盛況だったようで、オーナーも少しお疲れ気味でした。無理されませんように。

arbreからお越しいただいた石原さんに、スーツではなく「紺ブレ」のオーダー。アイビーの尻尾くらいは掴まえていた世代ですので。(東京勤めの頃、FTCの後の懇親会で、初対面の菅正隆氏に、「遅れてきた若大将」と呼ばれたこともあるくらいです。)

生地選びは愉しいですよね。色目で一寸迷い、最終的に手触りで決めたのは、バルベラというブランドでした。今日羽織っていった薄手のジャケットがたまたまバルベラ。やっぱり、良い生地なのだなと実感。段々と中年体型になってくるので、採寸で自分の身体を知る (知られる?) ワクワクドキドキの1時間でした。メタルボタンのサンプルが来週届くので、それを見て最終のオーダーが完成。出来上がりは約1ヵ月後。石原さんの着ていたジャケットが可愛かったなぁ…。

先日の学級文庫に続いて、私の自宅の仕事机の本を紹介して本日は終了。

幅180cmで三段ある書棚のうち一番下を机の天板と同じ高さに揃えているので、そこに一番多く使う辞書類を置いています。各段、前列と後列がありますが、写真で見えるのは前列だけですかね。ホントはレールを付けてスライダーにしたいのですけれど…。

ここに見えているのは、自分のいる目の前の約90cm分のうち、下二段の「立たずに手が届くエリア」です。

下段の一番手前に、よく引く辞書・文法・類義語など。

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OgdenのBasic辞書やHindmarshのCambridge English Lexiconなど基礎語彙や語法・前置詞類。英語史もちょっとだけ。

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二段目に英語表現・日英対照・正用法のハンドブック類など。

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イディオム・句動詞・機能表現など。

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本日のBGM: Feel it (Todd Rundgren Live in Chicago ‘91)

2012-10-20 緑の絨毯、赤の絨毯

本業は我慢比べ。

作問祭りもフィナーレ。

休憩がてら、Ustreamで東京国際映画祭の模様を見る。

かつての教え子が、この映画祭のために一時帰国していて、先日電話で少し話したのだが、一大イベントなのだなぁ。主演女優としてグリーンカーペットを歩き、インタビューに答える姿というか、受け答えの「声」が今まで聞いたこともないくらいに緊張していて、こちらがドキドキした。一般公開はいつになるのかまだわからないそうなので、DVDが出るのを待ちましょうかね。

さあ、いよいよ採点天国です。

今回も一番苦労したのは、進学クラス高1の「多読」をどのように反映させるか、という部分。Book review の延長で、ある程度は準備すればできるもので落としどころを見い出すことにしました。「英作文的読書」の前段階とも言えるでしょうか。

進学クラスは、超少人数という言い方も奇妙ですが、定期試験で筆記試験を課す必要がほとんど感じられないくらい、個々の生徒の英語力の profileが分かる人数で授業をしています (生徒同士もよくわかっていることでしょう) から、テストもトレーニングだったり、新たに「気づき」を深める場だったり、となることを期待しています。

その一方、商業科2年は40人を超す習熟度の激しく異なる集団ですから、観察する材料は多ければ多いほど良いと言えます。授業では、英語らしい良い音が響いてくるようになりましたが、「英語のしくみ」を覚えるのはなかなか大変。今回は、関係詞がターゲットとなっているのですが、高1からずっと扱ってきた「名詞は四角化で視覚化」を大きな視点で整理できる、いわば森を抜けたところにある見晴らしの良い「高原」とでも言えるテストの機会となりました。

授業では、名詞の後置修飾とwh-の名詞句を扱った後で、次のように整理していました。ハンドアウトから抜粋。

これに対して、次の例では、同じように名詞の固まりを作る点では同じですが、その中にとじかっこ (= 時制が決まった動詞・助動詞) が使われているところが大きく異なります。

6. the alphabet Semitic people invented around 1500 B.C

7. the shapes of the letters Romans fixed

8. letters that symbolized sounds

9. the first system that connected letters to sounds

とじカッコが使えるということは、

・ 現在、過去、未来を問わず、いつのことなのかを明確に表せる。

・ 事実だけでなく、可能性や願望、後悔などの助動詞的表現を自由に使える。

という利点があります。

以下、確認です。

10. 我々が学ぶ予定の新たな文字の形

the new shapes of letters we are going to learn *

11. 数年で世界的に有名になるであろう歌手

a singer who will be famous all over the world in a few years

次の2つの例では、「足あと」の有無を自分で確かめて下さい。

12. 20世紀に我々が使っていたコミュニケーションのしくみ

a communication system we used in the 20th century

13. 永遠に私の心に残り続けるであろう試合

the game that would stay in my mind forever

入試を意識した問題演習などとは無縁の授業ですが、英語らしさを少しでも身につけて、高校を卒業していって欲しいと思っています。私が国体で不在の時間が長く、「読み」の素材で進んだ分量が少ないので、教科書で扱った「アルファベットの歴史」とパラレルな話形の文章として「漢字の歴史」の英文を拵えて出題しています。授業で扱った、英語表現、基本的な名詞や動詞が定着しているかを見るものです。

進学クラスの高2の授業は現在、「読むこと」と「書くこと」との間でのシャトルランのような段階です。今回、ライティングでは「表現ノート」に取り組んでいるので、中間考査は行わず、「ポートフォリオ」のような評価としました。90年代の終わり、公立高勤務時代にやっていたことが、十数年後、姿を変え戻ってきたような、奇妙な感じがします。その他の科目は、基本的に「授業で扱った英語表現が定着しているか」を見るものがほとんど。一度読んだ英文の内容理解を形を変えて問うというようなことはしていません。「表現」に関する出題も、「リーディング」の試験では、次のようなものがあるくらいです。ここでも狙いは「英語を書くためには、英語を観察しなさい」ということを再認識してもらうことです。

選択問題 E: 次に示した表現は、全て「動物園 (a zoo)」の定義である。この定義を参考にして、次のXI かXII のうちどちらかの設問に答えよ。選択した問題を明記せよ。

a large place where many types of wild animals are kept, usually in cages, so that people can see them (MED)

an area in which animals, especially wild animals, are kept so that people can go and look at them, or study them (Cambridge)

a place, usually in a city, where animals of many kinds are kept so that people can go to look at them (LDOCE)

a place where many kinds of wild animals are kept for the public to see and where they are studied, bred and protected (OALD)

XI: 「水族館 (an aquarium)」の定義・説明を書きなさい。

XII: 「図書館 ( a library)」の定義・説明を書きなさい。

どこまで、「名詞句の限定表現」好きなのか、と生徒には思われていることでしょう。

「英語II」でも、入試対策の和文英訳とかイディオム問題、などを取り立てて扱っている訳ではなく、授業で扱ったことをまとめる意味で、次のような出題をしています。

V. 次の日本語の意味を表すように、( ) のうち、適切な語句を選択し、英文を完成せよ。

1. 彼は九死に一生を得た。

  He narrowly ( escaped / escaped from ) death.

2. 「夏」と言ったらあなたは何を思い浮かべますか?

  What ( brings / comes ) to mind at the word “summer” ?

3. その飛行機は炎上中だった。

  The airplane was (on fire / in the fire).

4. 事故は突然起こるものだが、戦争というのもは勃発するものではない。

  An accident may happen, but a war itself cannot ( break in / break out ).

5. 私たちの上にはボスがいる。

We have a boss ( over / above) us.

ここでは、授業傍用の私家版『前置詞・副詞のハンドブック』の例文が多く取り上げられています。教科書・教材ででてきた前置詞や副詞 (不変化詞) を授業中に説明するためにも、この『…ハンドブック』を使っているのですが、それよりも「前置詞」との良い出会いを重ねてもらうために、いろんな種を蒔いているといった方が良いかも知れません。このテストを契機に再度、『…ハンドブック』を読むことの方により大きな意味があると思っています。前置詞って、「イメージ」をいくら言葉で説明されても、自分でそのイメージを実感・共有できなければ意味がないし、そのイメージを自分で言語化できなければあまりご利益はないんですよね。次の出題例の、2. の “for” なんて一筋縄では行きませんから。(過去ログ http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20120911 参照)

VI.  1 〜 3 のa. – c. の日本語を英語に直す時、 a. – c. の (    ) に共通する1語を答えよ。

1.

a. 人の姿をした天使   

an angel in human ( )

b. 脂肪を控えめにしたら、ずっと調子が良い。

I stay in good ( ) by going easy on fats.

c. あの会社の経営状態はガタガタだ。

The affairs of that company are in very poor ( ).

2.

a. 私は自分の失敗の責任を取ります。

I’ll answer ( ) my mistakes.

b. 両親は合格の知らせを聞いて喜びのあまり叫んだ。

My parents cried ( ) joy when they heard I passed.

c. トムの安否が気がかりだ。彼は危険地帯へと行ったのだから。

I fear ( ) Tom. He has gone to a very dangerous place.

3.

a. 彼は靴を左右あべこべに履いている。

He is wearing his shoes on the ( ) feet.

b. 済みません、番号間違いだと思いますよ。

Sorry, you have the ( ) number.

c. 悪く思わないで下さい。             

Don’t get me ( ). 

これは、どれか一つが分かれば正解はすぐにわかりますから、生徒の英語力の「弁別」にはほとんど機能しません。パズル宜しく空所補充に現を抜かすのではなく、一つ一つの「語」の意味や働きを、用例を通じて自分で「生き直し」てくれることを願っています。

明日は、「第5回山口県英語教育フォーラム」のスタッフ間での打ち合わせ。

各講師から講演資料も届き、「いよいよ感」も増してきました。

フォーラムの開催は11月3日 (土・祝) です。申し込みはまだまだ受付中です。

県内の中高の先生方はもちろん、県外の方も、せっかくの連休なのに…、ではなく、せっかくの連休だから「おいでませ」山口へ。お待ちしております!!

詳細はこちら→ http://cho-shu-elt-forum-2012.g.hatena.ne.jp/tmrowing/20120916

申込用紙等はこちらから→第5回英語フォーラム案内文書・完成版.docx 直

本日のBGM: 名前を呼びたい (真心ブラザーズ)

2012-10-18 「学級文庫」、その前に

採点天国と作問祭りが重なっておりますので、「学級文庫」の続編というか、その前編というか、高1の教室にある主として日本語で書かれた書籍をご紹介。全て私の私物であります。

まずは「日本文学、小説論・作家論・テクスト論などの棚」

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短編・ショートショートは話型に習熟してもらうため。論理的思考、小論文指南書も。

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スポーツを語るための資料、テクストタイプ別読解。「分かるということ」と向き合うためにも、名著『コンピュータと教育』は押さえてあります。

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成長・成熟に伴う不安、自己肯定感など「ことば」と「からだ」「こころ」を扱う棚。

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翻訳と文体。植草甚一や妹尾河童は手に入るものを読ませておきたいと思っています。

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詩歌・書・古典。

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演劇・戯曲・古典芸能のことば。日本語論など。

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文系・理系とシナジー効果と。西林先生の『わかったつもり…』は常備。

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棚からはみ出した大きさの本たち。『高ため・三部作』も。

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頑固親父や、女形の言葉にも耳を傾けます。

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それぞれのキャプションをあらためてつけてみて、「読書」で何冊読んだか、などというのがいかに薄っぺらな振り返りの言葉なのか痛感しました。何回も読んで初めて気がつくことも多いのです。時の試練、繰り返しに堪える類の本を揃えておきたいと思いました。

本日のBGM: 人の住む場所 (高橋徹也)

2012-10-16 学級文庫2012

採点天国の前に、作問祭り状態ですので、学級文庫の写真でもお楽しみ下さい。

高2進学クラス用です。

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学習用の英英辞典・句動詞辞典・事典など

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基本語義・類義語・語源など

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『ワードパワー』(白い表紙のもの) などの英英和や初学者用英英を活用

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Q&Asや文法

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英語ネイティブの子供用百科事典類

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日本文化紹介・日常語・ライティングと誤用など

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学習法・名言・掲示の表現など

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英語表現・背景知識・英語ネイティブの発想など

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語彙・由来・文化情報

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いわゆる長文読解もの

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読解あれこれ

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発音・音読・スピーチ

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中学英語再入門

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文学作品の対訳・DVDなど、メディアミックス

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その他、雑

本日のBGM: 一回休み

2012-10-14 It’s about time you freed yourself.

第5回山口県英語教育フォーラム (2012年11月3日開催)

英語教育関係の各種サイトでも告知頂いております。

英検情報 http://www.eiken.or.jp/forteachers/information/index.html#201211

三省堂 http://tb.sanseido.co.jp/english/study/2012/11.html#2012092401

英語教育ニュース http://www.eigokyoikunews.com/ext/events/2012/09/post-2053.html

長州英語指導研究会専用ページ (http://cho-shu-elt-forum-2012.g.hatena.ne.jp/tmrowing/20120916) を開設していましたが、資料のダウンロードができないので、要項ならびに申し込み用紙のダウンロードはこちらからお願いします。

第5回英語フォーラム案内文書・完成版.docx 直

FAXでの送信が出来ない方は、事務局長である松井に直接メールをお送り頂き、それにて申し込み受付完了とすることも可能です。

まだまだ申し込み受付中ですので、宜しくお願いします。

素晴らしい講師の方々の講演・ワークショップに加えて、県内外から参加される、英語教育に熱い思いを持っていらっしゃる先生方との情報交換、懇親会もまた魅力の一つです。今年も、過去の講師を務めた方を含め、私が悩んだ時に話しをしたい、聞きたい方が何人も参加を表明されています。11月3日は、山口市で、あらたな「文化」を共有してみませんか!

この週末は、本業。

月末の県の体育大会 (選抜予選) のレースに向けて、借艇のお願い。リギングをあれこれ試して、2時間ほど乗艇。テスト期間の午後や、週末に練習できるよう、振り角、梃子比のセッティングをして帰山。直進でこれだけ悩んだのは初めて。気が狂いそうでした。スクエアでのパドルでオールが乗せられるところまではきましたから、あとは、エルゴで肉体と精神の追い込みと、乗艇でのスタート練習ですかね。

さて、

拙ブログには、相変わらず「関正生+批判」という検索ワードで、熱心なファンと思しき人たちが訪れているのですが、ついにこんなコメントまで舞い込みました。

僕は関先生の授業を受けたことのある者ですが、一切不満も疑問もありませんでした。あなたは「どこが転じて」だとか「過度に単純化した「理屈付 け」を与えることが学習者の益となるのか」と書いておられますが、それこそ揚げ足を取る行為なのでは。先生は専門書を書いたのではなく「英語をもう一度学びたい」という方にも向けた説明をしてます。単純でいいじゃないですか。難しい説明するよりも。

Next Christmas falls on a Wednesday.

次のクリスマスは水曜日。未来視点じゃないですか。

My son graduates from the university next year.

「来年」、未来視点じゃありませんか。

あなたはきっと氏の説明の過去・現在・未来すべてが、全部の現在形に当て嵌ると考えているのではないでしょうか。

これは、一年以上前のエントリー、

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20110630#c

に対するコメントです。一々回答するのも面倒なので、当該ページには過去ログの関連記事へのリンクも張っているのですが、肝心のそのリンク先の記事は読んでくれないようです。

恋は盲目、などといいますが、この方のおっしゃることは「争点」が全く見えていない反論でとても残念であり、私が畏れていた方向 (「過度の一般化」を信じてしまい、旧来の真っ当な記述や説明を「小難しい理屈」と捉えてしまう学習者の量産) へ、事態が進んでいきそうで、不安は募るばかりです。

この方は、自分で「『未来視点』だから現在形でいいじゃないか!」と半ば結論を出しているようなのに、なぜ、私の指摘が理解できないのか、不思議です。

私の件の学参に対する批判は

  • 「『昨日も・今日も・明日も』当てはまる行いや出来事に使うのが現在形の本質」という過度の単純化

に対してのものです。このコメント主さん自身が示した用例は、どちらも、「これからのこと」を「明確に」述べているからこそ、「現在形」が選ばれているわけであって、「昨日も、今日も当てはまる命題」だから現在形が選ばれている事例ではないことは自明でしょう。ただ、勘違いしてはいけないことがあります。

  • では、英語で「未来視点」の表現形式を、どのように使い分けているのか?

という問いに、氏の「現在形」の理論が答えているのか、ということです。

<will+動詞の原形>

<be going to+動詞の原形>

<be + 動詞のing形>

<現在形>

<will + be + 動詞のing形>

の棲み分けをどうしているのか。話者の心的態度、現実や可能性の査定などが、表現形式とどのように結びついているのかを解きほぐすのは結構難しいものです。学校文法や伝統文法の研究者達が、徒に小難しい理屈をこね回して暗記を強要している、というのは必ずしも正しい見方ではありません。それは、先哲、先達の足跡を辿れば明らかですから、私の記事では、逐一、書籍からの引用に、著者・出典を記しているのです。ちなみに、林語堂の著作での「現在」と「表現形式としての時制」を捉えなおす素晴らしい考察は半世紀以上も前になされているものです。

  • 単純でいいじゃないか!

確かにそうです。ただし、それは「正しく、適切である」限りにおいてです。本当は単純ではないものを単純に見せてしまうことは、必ずしも教育的とは言えません。

自分の師への敬意はそのままで結構ですから、冷静にこの参考書で取り上げられた用例と解説と、本来その英文が表す概念を整理し、私が引用したその他の学参〜概説書の記述との比較吟味をして欲しいですね。

このコメント主のこれからの英語学習に幸多かれ、と本当に願わずにはいられません。と同時に、こんな受験生を生み出している、高校現場での「文法」の扱いこそをなんとかしなければと思います。

まずは、

  • 大津由紀雄編著 『学習英文法を見直したい』 (研究社、2012年)

を丁寧に読まれることをお勧めします。私は第7章を担当しています。主として、「フォーカスオンフォーム」を謳う指導法に対する疑義と、「フィーリング」「イメージ」「コア」を謳う指導法への疑義を表明していますので、その辺りを踏まえてのご意見ご感想をお待ちしています。

※2016年9月27日追記

この日の内容に関連する過去ログのエントリーはこちら。併せてお読み下さい。

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20110630

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20120617

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20120718

国体が終わり、ようやく床屋にいくことができました。

カットが終わって、鏡を見て (といっても眼鏡を外した状態ではほとんど焦点があっていないのですが、全体の雰囲気で)、

  • おお、今日はバッチリとお願いした通りの長さ、梳き具合で、全体のバランスもイメージ通りのクルーカットだ。これは、まさに「ライオン」のマスターと同じ仕上がり!!

と感激して、お会計を済ませたところで、女将さんから衝撃の告知。

  • 先生、今月いっぱいで店を畳むんです。言おうかどうか、迷ったんですけれど、やっぱり先生には…。

びっくりしました。

山口に来て、自分の髪型を再現してくれる技術を持った理容師さんに出会えたと感激して早5年。本当に、リラックスさせてくれる店で、いつも最後はうとうととしてしまい、頭の位置を直されるんですが、慣れない土地に来た私に、山口のことをあれこれと教えてくれた女将さんの最後の仕事が、まさにパーフェクトなカットになった訳です。

もう、あのハイネッタの梳きバサミの心地よい音を聞けないかと思うと淋しいです。

  • お知り合いの方で、私の剛毛をハサミだけで捌ける技術を持つ方はいませんか?

とお尋ねしたところ、県内の理容師の講習会で講師も担当するという、ご主人の古い友人の息子さんがやっている理容店を紹介してもらったので、来月以降はそちらにお邪魔するかもしれません。

5年間、本当にお世話になりました。ちょっと涙腺が緩みましたが、最後の最後に思い出に残る良い仕事をしてもらえて感激です。これからもお体に気を付けて、末永くお幸せに。

本日のBGM: Cut up our existence (The Beatniks)

2012-10-12 速度と精度

正業の現場復帰から実作。

商業科2年は、自習課題の解説と、1年次に扱った、名詞句・名詞節の素材を再編して、関係詞を用いた名詞句の限定表現との対比。処理と保持はトレードオフの関係にある、とよく言われるが、構造が見えれば単純化ができ保持しやすくなる、という「虫の目」を無視しないことも大事なのです。

進学クラス3年の「ライティング」は、説明文の続き。

今回は、お茶の水女子大と奈良女子大の「過去問」を使って、

  • 一見単なる、和文英訳、に見えるだろうけれど、意図していることは他の大学とは相当に違って、事実と意見とを明確に分けて英文を書くということが問われているのです。

という課題設定。大手予備校で、このような女子大の「解答例」を示してくれるところは少ないので、良問も埋もれてしまいがち。高校の授業はあくまでも「教育」ですから。ただ、その数少ない某予備校の解答例で、事実の記述に関わる致命的なミスがあるのに、何年も放置されているのを見ると、どの程度の解答作成プロセスなのか、疑わしくなってきますね。

進学クラス1年は、自学自習多読から、Book Reviewの記入と提出。物語を読んで、そのレビューの中の「お勧めポイント」を書く時に「ネタバレ」してしまう人は、まだ「話形」に習熟していないということを自ら物語っていることになります。「スラスラ感」というか、自分が息継ぎが出来る水域で大量に泳ぎ続けることに意味があるので、対訳や注といった浮き輪などの浮力を借りて泳いだ英文素材は、いつかどこかで、補助無しで読み返す、読み直すことが大切ですよ。

進学クラス高2は、自習課題も兼ねて進めてきた「表現ノート」のシェアリング。少人数なので、大きなどよめきとか、盛り上がりには至らないが、それぞれの現時点での英語力、興味関心の在処などは十分に現れてくるので、まずは、第1ラウンドをしっかりと。この課題は、いわば「英作文的読書」の実践ということになるわけですが、この実践を続けていくうちに、「読むこと」に対する自分の捉え方、または「読み方そのもの」に起きてくる「変化」にそのうち気づく訳です。悩ましいのは、「そのうち」には個人差があるということ、そして「気づき」の大きさや深さにも個人差があるということ。そのような差を極力均して、どの生徒にも、同じ時期に同じだけの「変化」 (これを単純に成長といって良いのか怪しいですが) を体験させ、進んでいくのが、一般的な外国語のシラバスになるのかも知れません。でも、それだと、最大公約数はどんどん小さくなるのですね。この「表現ノート」は、「自分が突き抜けたい海への、1mmの運河建設」なのです。

週末には英検、来月には模試があるので、授業中、2年生には「速読」について、私の基本的なスタンスを話しておきました。

過去ログでいうと、

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20080814

で書いたことと基本的には変わりません。

読解の教材で「速読」とか「ラピッドリーディング」を謳うもので思うことがいくつかあります。

東京で働いていた頃、"くもん" の教材監修が上智大の吉田研作先生だったので、見本を見たことがあります。「速読用」の読解素材は、おおむね易〜難と配置され、発達段階も考慮されていました。しかしながら、英文の読解に入る前に、語彙のセクションがあるのです。その素材文での内容理解に不可欠な語句を予め押さえてから読みに入るというもので、ちょっと裏切られた気がしました。「早く読めない」原因に、確かに語彙力の無さがあげられるでしょう。ただ、読み手が、一読してわからないところをどのように処理するか、という「選択」が大事なのに、重要な語彙を予め仕込んでしまえば、「母語である日本語」で、同様の文章を読んだことがあったり、話型を既に持っている者は、英語を読んでいるのではなく、自分の頭の中から参照すべき情報を引き出しながら進んでいるだけになってしまうのではないでしょうか。それでは、英文そのものをどのようにオンライン処理しているかが不明になってしまい、「わからない部分を分かるようにするためのトレーニング」にはならないように思います。

いまとりあげた “くもん” 式の教材に限らず、速読教材に多いのが、読む前に与えられる「内容理解に関わる質問」。教材作成者から与えられた情報を選択して読めば、確かに、大まかな理解は得られるでしょう。では、そのお膳立てがない英文で、同様にその情報は選択できる力がついたのでしょうか?疑問は消えません。

読解教材では、読んだ後、内容理解の設問が必ずといっていいほどあります。お膳立てを利用して、全部正答だった人は嬉しいでしょうが、設問で問われた部分以外の所は、本当に読めていたのでしょうか。さらには、その設問で不正解だった読み手は、どうすれば、「正しい理解」に辿り着くのでしょうか。結局は、「対訳」や「解説」を頼りに、もう一度「ゆっくりと英文を読み返す」ことで、初めてトレーニングになっているのであって、「速読を問われる英文素材を読んで、設問に素早く答えたから」トレーニング効果が現れたのではないという事実に、少なくとも教授者側は無自覚であってはならないでしょう。

一昔どころか、四半世紀以上前の「英文解釈」の教材では、設問は無しに等しかったように思います。なぜなら、「ちゃんと読めましたか?」ということを確認する方法が「和訳」か「日本語での要約」に、ほぼ限られていましたから。その代わり、「分からなかったところ、読めなかったところ」が読めるようになる「仕切り直し」のトレーニングも、また、その「英文解釈」課題の中に組み込まれていたように思います。

最近の速読を謳う教材では、どこでそのような「読めなかった部分を読めるように」トレーニングをしているのか、考えてみると、「速読→内容理解の設問→答え合わせ→訳と解説」を経た上での、「内容理解を伴った音読」を繰り返すことにあるのです。あくまでも「内容理解」「構造把握」を踏まえた上での音読によって、チャンクとチャンクの繋がり、または繋ぎ直しを行い、主題・論理の一貫性を確かめることで、初めて、意味の処理や内容の保持の力が増すのであって、これも、「速読を問われる英文を読み設問を解いたから」トレーニング効果があったわけではありません。

「速読」ということばに踊らされるのではなく、普通に素材文を読み、いろいろな手法で消化吸収、血肉化する、という「精読に基づいた多読」を易〜難と進めていき、その一方で「英作文的読書」を地道に行い、自分の現在地を拡げ、高める努力を続けていれば、「読むスピード」は、必要に応じて速くなるように感じています。

もう一つ、授業で2年生に伝えたのは、wpmなどといった「速さの指標」や、6割とか8割などといった「内容理解度」を当然視しないこと。

過去ログでも、

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20090523

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20080611

で書いていますが、全く反響はありません。

長文とは言い難い200語の素材文でも、それが1000語レベルの語彙で書かれているのか、4000語レベルの語彙で書かれているのかで、英文の難易度は大違いです。当然、1500語を越す長文であっても、それが1000語レベルの語彙で書かれているなら、容易に読み進められるでしょうが、4000語レベルであれば、かなり苦労するでしょう。

1. 200語の素材文/1000語レベルの語彙

2. 200語の素材文/4000語レベルの語彙

3. 1500語の素材文/1000語レベルの語彙

4. 1500語の素材文/4000語レベルの語彙

という比較であれば、誰の目にも、 「素材文」では、

  • 1 < 2
  • 3 < 4

という難易度になり、「労力」という点では、

  • 1 < 3
  • 2 < 4

となることは分かるでしょう。

では、スピードと内容理解度を考えてみましょう。

a. 1分で読み切り、内容理解度が10割

b. 1分で読み切り、内容理解度が6割

c. 1分で読み切り、内容理解度が4割

d. 1分で読み切り、内容理解度が2割

という比較であれば誰の目にも、読む力は、a > dだと分かります。

でも、次の比較ではどうでしょうか?

e. 1分で読み切り、内容理解度は2割

f. 1分半で読み切り、内容理解度は4割

g. 2分で読み切り、内容理解度は6割

h. 2分半で読み切り、内容理解度は8割

i. 3分で読み切り、内容理解度は10割

素材文1で、スピードと理解度がgだった者が、素材文2を使って、理解度gになったのであれば、その人の「読む力」は格段に伸びたと言えるでしょう。では、素材文1で、gだった者と、hだった者との「読む力」の差はどのようにして確かめるのでしょうか?また、素材文1を使ってスピードと理解度が、aだった、その同じ人が、素材文の2を使ったら、eになる、ということは多々見られるのではないでしょうか?

だからこそ、多様な「教科書」での学習が必要であり、その教科書は「作る」必要があったと思うのです。ただし、ある英文素材に対する設問を多種多様化することで学習者の個人差・理解度の差に対応するというよりは、英文素材の変数を多種多様化し、シラバスにおいて取捨選択することができるように配慮することにより意味がある、というのが私のスタンスです。

昨今、高校の教室に限らず、日本での英語学習環境では「テスト→トレーニング」といったタイプの教材が増え、「教科書」が減っているような感覚にとらわれます。新課程を前に、今こそ、「教科書」の持つ意味を問い直し、使う意味のある「素材」で豊かな英語学習を実現したいと思います。

放課後は、本業でエルゴ。

地元水域まで行って、オールとローロックを積み、遠い方の湖へ行く支度。週末でスピードと精度のチェックです。

本日のBGM: slow turning of my heart (高橋幸宏)

2012-10-09 清流にさようなら

本業の「ボート競技」、ぎふ清流国体より帰還。

チーム山口の選手・監督、県関係者、そして競い合ってくれた他都道府県の選手・監督、運営に携わってくれたスタッフの皆さん、お世話になったホテルの方たち、などなど、昨年の山口大会を経験しているだけに、感謝の気持ちで一杯です。レース会場の川辺は、亡き父の生家の隣町。10月とは思えない強い陽射しで、太陽が近い気がしました。

今大会のチーム山口は、ブロックを勝ち抜いた少年男子4X+に加え、全県枠の成年男子2Xとブロックを勝ち抜いた成年男子1X、成年女子1Xが出漕。私は成年3種目の監督として参加しました。

高校チームの指導もしている身としては自分の所の選手を連れて来たいところですが、無いものねだりをしても仕方ありませんので、自分にできることを出来る限り。ただ、成年の出漕は3種目あるのに、監督は1名しか認められないので、心強いサポートとしてI先生が年休を取って合流してくれました。多謝深謝。リギングなどの「人手」も勿論なのですが、I先生の場合は、「そこにいてくれること」の持つ意味が全く違うので、選手だけでなく、監督の私もメンタル面でも本当に助けられました。いわば、「総監督」ですね。

今年の成年種目は僅かに3種目の出漕となりましたが、全クルー揃って予選を突破したのは私が監督として参加してから初めてのことだったので、昨年の地元開催の山口国体に続いて、ハイレベルなレースを経験する機会が持てたことに感謝したいと思います。

スカル系の男子二種目は、全日本選手権のメダリストを擁するも残念ながら準決勝敗退となりましたが、若い選手たちは、今季最終戦の全日本新人、さらには、来期に捲土重来を果たしてくれるものと期待します。

女子1Xは昨年準優勝のU選手。予選からハイレベルな争いの中、順当に勝ち上がり、決勝は今年の全日本選手権W1Xのメダリスト3選手が顔を揃えることになりました。

持ちタイムは、準決勝でロンドン五輪代表選手をコンマ差で破った岐阜のW選手が一番良いのですが、レース時間が異なるので記録だけではなんとも言えません。予想通りスタートからW選手が出たものの、他選手が追いかけ、水の空かない展開で中盤から後半へ。近年稀に見る激戦になりました。ラストスパートから残り150mで半艇身ほどU選手が抜け出したと思ったのですが、そこから皆ギアをもう1枚持っています。コンマ5秒の中、三艇雪崩れこみでゴール。結果は3位。

(公式記録はこちら→ぎふ清流国体_FsResult_W1X.png 直 )

予選でのスタートスパート、決勝でのラストスパートと、私がこれまでにみた中では今大会は最高のパフォーマンスだっただけに勝たせたかったなぁ、というのが本音。来シーズンからは、チーム山口としてではなく、ライバルとしての出漕になるのでしょうが、その更に先の、世界を視野に大きく飛躍して欲しいと思います。

今大会ではもう一つ、岐阜県代表で出漕したG大出身、坂東選手のラストレースについても書いておかなければならないのでしょうが、この10年で思い出されることがありすぎて、今はただただ、「お疲れ様でした」、という言葉をかけておくに留めておきます。

今大会、成年選手は新幹線での現地入り。私は、工具やもろもろの備品などを運搬する都合上、車で。行きは門司まで行き大阪へのフェリーから陸路、帰りは岐阜から山口まで陸路でした。

レース会場のコースと宿泊先の下呂温泉の距離が山道のワインディングで約65km。頑張っても1時間20分はかかります。1日1往復で130km。朝一のレースを9時に設定してくれましたが、午前中は主として少年種目のレース。あのワインディングの直前に食事をしっかり取ることは考えにくいので、レースで全力を発揮するためにも、配宿はできるだけ近い方が望ましいと思いました。

表彰式での賞状授与まで参加して、急いで新幹線の駅まで選手を送り、私も帰路を急ぎます。予想はしていましたが、三連休の最後でもあり途中の渋滞にしっかりと巻き込まれ、フェリーは断念。神戸で一泊して、翌朝6時に出発。154曲のハラトモ様メドレーに助けられ、昼過ぎに無事帰宅。総走行距離約2180kmの1週間でした。

さあ、来年は東京大会。

でもその前に、明日からは本業から正業への切り替えで、自分の実作です。

本日のBGM: Road and Blue Sky (原田知世)