英語教育の明日はどっちだ! TMRowing at best Twitter

2018-02-28 ♪オーロラより冷たいね♪

2月もいよいよ終わりというのに、氷点下の朝が続きました。

ピョンチャン冬季五輪も閉幕。

来月にはパラリンピックがあります。

で、今回の五輪の話から。

  • もしキム・ヨナさんが現役を続けていたとしたら観に行っていただろうか?

などと考えたこともありました。何しろ、イタリアのコストナー選手は団体戦も個人戦もフル出場ですから。でも、開会式でのあのサプライズ演出で満足しておきます。

今大会を中継で見ての感想ですが、フィギュアスケートは技術と芸術の極みへと近づいたように思います。

女子シングルでは、メドベデワ選手とザギトワ選手、OAR二人の頂上決戦でした。

三位争いに注目が集まりましたが、その頂上二人に一番接近できたのが、ダイナミックさ全開で跳び、滑ったカナダのオズモンド選手だったと言えるでしょう。宮原選手の個人戦は二本揃えたどころか、自己ベストの更新で、4位という結果も、晴れ晴れとした気持ちでみることができました。ただ、この場に、リーザもラジオノワ選手もいないなどとは4年前には想像もしていませんでした。オズモンド選手もキャリアが危ぶまれるほどの怪我からの復帰で第一線に戻り今回の表彰台に、メドベデワ選手も宮原選手もシーズン半ばでの故障明けからの調整での出場です。高難度プログラムが増え、精度を高めるためにトレーニングの強度もあがるだけではなく、各種のアイスショーへの出演もコンディションを整え、ピークを合わせることを困難にしていると思います。

ディック・バトン氏以来、66年ぶりの連覇が羽生選手に集まった男子シングルですが、私が一番期待していたのは「フィギュアスケートの未来」、ネイサン・チェン選手でした。団体戦から今一つしっくり来ていませんでしたが、ショートでは見たことがない崩れ方。そして、ソチでの浅田真央選手を思い出させるかのような、フリーでの爆発的な4回転6本!鮮烈な記憶として、見ている人に焼き付いたことでしょう。

銀メダルは、宇野選手。「眠そう」「起きて!」などとリンク外の挙動が話題となっていましたが、競技そのもので、今シーズンを通しての安定感は驚異的です。羽生選手が個人戦に専念ということで団体戦でも重責を担っていました。フリー冒頭でのミスのあと、しっかりと作品を作り、終えられる希有な才能です。

銅メダルはフェルナンデス選手。(私のワードは、もう、「フェ」と入力すればこの名前がでてきます。)かつて、私はこうつぶやきました。

コレオというかアートとして見たら、フェルナンデスのプロの方が芸術性は高いのだろうけれど、羽生選手の滑りはその1つ1つの技そのものがもう芸術の域に達しているような気がする。

https://twitter.com/tmrowing/status/675067092379545600

五輪シーズン、ショート、フリーといい作品を仕上げて来ましたが、フリーでのミスが響きました。それでも、4回転サルコウで道を拓いてきた彼のジャンプは本当にダイナミックで男性的な美を感じます。

そして、羽生選手。

  • 本当に間に合うのか?

誰もがそう思っていたであろう、故障からの復帰初戦どころか初演となるショートプログラム。

圧巻の演技。

五輪に魔物がいるとすれば彼のことではないのか?とさえ思いました。

あれだけ滑れるのだから、あれだけ跳べるのだから、と期待が募るフリーでは、後半に危うさを見せながらもお手付きもせずに終演。他を寄せ付けない「強さ」を見せつけたといえるでしょう。

記者会見では、まだ痛み止めを使わなければ着氷すらできない、完治にはほど遠い状態での試合だったことを明らかにしました。

それでいて、ショートでの3Aの流麗な美しさ、フリーでは冒頭の4S以上に、今ではジュニアでも跳んでいる4回転ジャンプである、4Tで、これまでに見たことのないような完成度の高さを見せてくれたことに感謝しています。

羽生選手の連覇はまだ歴史の序章なのかもしれません。

ペアでは、ロシアのスト&クリが、まさかのIOC裁定で出場が認められず、中国、ドイツ、カナダの争いに。ショートでの痛恨のミスで、表彰台からも…と思われた「ドイツ」のペア、サフ&マソが大々逆転の金メダル。ちょっと泣きました。スイ&ハンの五輪頂点は次回の北京で、と期待しています。

「ヴィカ様のいないアイスダンスなんて…」と思っていた、アイスダンスでの頂上決戦は、ショートダンスでの悔やみきれない「事故」もあり、少し落ち着いてから振り返りたいと思います。

今回の五輪で競技者としての現役に別れを告げるスケーターも多いことでしょう。また、各国の出場枠の関係で、混戦の代表選考で惜しくもワールドに回った樋口選手など、まだまだ「五輪」という舞台で見たかったスケーターたちはたくさんいます。一人のファンとしては、皆がそれぞれの「アリーナ」で自分の理想を追い求める環境を得られることを願っています。

スケーターといえば、こちらも忘れてはいけません。

スピードスケート。

応援していた高木選手も団体追い抜きで金メダルを獲得。

小平選手は勝つべくして勝つことを「体現」してくれました。「己を成す」ということですね。

選手団も帰国、記者会見など祭りの余韻はしばし続くことでしょう。

私は週末から学年末試験。

まずは作問を成します。

本日のBGM: 素敵なパメラ(南佳孝)

2018-02-21 名詞は四角化で視覚化 2017-2018

かれこれもう20年以上やっていると思われる、私の授業の「定番」といえば、

  • 名詞は四角化で視覚化

ここ10年でも大きく動きを見せ、最近は記号づけのシステムでこだわるところと、こだわらないところの見極めが、少なくとも自分の中ではついてきたので、名詞句の限定表現を学ぶ上で、「悩みどころでは悩みなさい」「迷いどころでは迷いなさい」「躓きどころでは躓いておきなさい」という指導の中で、「戻れる確かな足場」を提供することが出来るようになったと思っています。

今年度、主として高1と高2の指導で使った「四角化ドリル」を公開します。

ただし、四角などの記号がついていないものです。

当然、このドリルはシラバスの中で使われ生きるものですので、「なぜ、この項目をひとまとめにしているのか?」「なぜこの名詞句を選んでいるのか?」「なぜ、これがあって、あれがないのか?」などなど、このブログのあちこちで記されている、私の授業での活動を併せて見ていただくことが不可欠かと思います。

ということで、一つ一つを解説したりはしませんので、「テクスト」としての「名詞句」の選択と配列、そしてその扱いを行きつ戻りつ眺めて下さい。

分かる人には分かりますから。

商用の流用は不可。二次使用の際には、出典明記でお願いします。モラルです。


その1からその6

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ここまでのpdfはこちら↓

2017「名詞は四角化で視覚化」 ドリル_1-6.pdf 直

その7からその15と号外

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ここまでのpdfはこちら↓

2017「四角化ドリル」_7_15.pdf 直

その16からその20

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ここまでのpdfはこちら↓

2017「四角化ドリル」_16-20.pdf 直

2018年2月23日追記:

本日の記事とあわせて読んで欲しいのは、このリンク先の記事の中にある蔵出しファイルの内、特に「得手不得手」のリストと一覧表です。

如月と言えばハニー

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20180201

さらには、こちらの記事での「名詞句の拡充」のファイル関連で「目的語」の扱い。

den or share?

http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20180129

本日のBGM: 素敵なイルサ (Mamalaid Rag)

tmrowingtmrowing 2018/02/23 07:49 関連する記事のリンクを追加しました。

2018-02-16 「まだ終わらんよ」って…。

久々に生業の「お座敷」で広島、そして生業関連で静岡へと出かけていました。

途中の広島の雪が心配だったのですが、なんと仕事を終え帰山したときの山口市内が一番の雪だったというオチ。

広島の全国英語教育学会のセミナーでは、「お題とテクストの見直し」を問いかけてみました。

「語であれ、文であれ、文章であれ、テクストをテクストとしてきちんと扱いましょうよ」という私の心の叫びでもあります。

  • テクストタイプ

について、四半世紀叫び続けてきましたが、まだまだ合意形成が為されていないに等しい、日本の英語教育界においては、これからの若い世代に希望を託したいと思います。

発表資料にあった、 Write Ways は2016年に改訂4版が出ていることに、資料を作ってから気がつきました。ホニャララミクスのおかげかこの洋書も決して安い買い物ではないので、第3版を使い続けてきた私も思いきってポチっています。

Write Ways

Write Ways

「書くこと」に限らないのですが、英語ということばの運動性能を考えたときに、長沼君主先生が紹介してくれた、こちらのダイアグラムが、授業におけるテクストタイプの扱いや、授業での「テクスト」そのものの精査に有益ではないかと思います。

「テクストタイプ」の分類例

長沼君主『デュアル英語トレーニング』(コスモピア、2004年)より

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L&R デュアル英語トレーニング【CD2枚付き】

L&R デュアル英語トレーニング【CD2枚付き】

資料で示した「課題」のうち、英検のものも入試のものも、いくつかは批判的に扱いました。英検の公式サイトで公開されているものも、当日配布の「ハンドアウト」への転載のみ、使用許諾を得ていますので、私の資料からスキャンしたり、コピーや写真を撮ったりしたものを、SNSも含め、webで不特定多数に向けて公開することはお断りします。「遠慮」とか「控える」ではなく、「禁止」「やめて下さい」ということです。

発表の際に、ケンブリッジのWrite & Improveを紹介しました。

無料公開ですので、このくらいで満足すべきなのだろう、というところまでは来ているでしょうか。

登録すればワークブックで様々な「お題」に取り組むことが出来ます。

詳しくはこちらへ。

Cambridge Write & Improve

https://writeandimprove.com/workbooks#/wi-workbooks

レベル設定はCEFRに準じて3段階(に加えてFor Funがあります)

Beginner (CEFRのA1-A2想定)

Intermediate (B1-B2)

Advanced (C1-C2)

解答を書き込みチェックを受けると、A1ならA1の中で、さらに5つのバンドに分かれてグラフ上のプロットのようにレベル判定されます。

Beginner の「お題」例から抜粋すると、こんなバラエティです。

1. An email: My favourite day of the week

2. A paragraph: A place you like

3. A postcard: My town

4. A note: New town

5. A description: Your home

6. A note: Instructions

7. An invitation: Picnic

Intermediate の「お題」だとこんなものが見つかります。

8. An email: My favourite film

9. An article: Learning English

10. An opinion essay: Learning a new language

11. A story: Surprises

12. A report: A popular television programme

13. A descriptive essay: Fantasy journey

この Write & Improveの長所の一つに、「話題」が共通していて、テーマ語彙や語彙構文の選択は共通しているけれども、出口として異なる相手に、異なる目的で書かなければならない「お題」の設定にしてあるところです。

たとえば、

2. A paragraph: A place you like

Your teacher wants you to write about a place you like.

(about 30-40 words)

Write about

  • where the place is
  • why you like the place

3. A paragraph: Your home town

Write a paragraph for a brochure about your home town.

(about 40 words)

You must include TWO of these things:

  • Information about important landmarks
  • Information about shopping and accommodation
  • Information about parks, museums and restaurants
  • Information about night-time entertainment

4. A postcard: My town

You receive this postcard from your English pen friend, Joe.

Here is a postcard of my town. You can see it’s very nice.

Please send me a postcard of your town and tell me:

How many people live in your town?

What’s the nicest part of your town?

What can you do in your town?

Thanks! Joe

Write your postcard. (about 30 words) 

5. A note: New town

You now live in a new town.

Write a note to your friend Isabel about the town.

(about 30 words)

In your note:

  • tell Isabel where your town is
  • say what the main attractions in the town are
  • tell her about your favourite place in the town

and why you like it

では、リソースを共有しつつも、それぞれの「お題」に沿って「テクスト」を完成させることが求められています。これらの初級の「お題」は一つ一つを見れば確かに「簡単」。でも、同じようなレベルでのタスク・レペティションを実際の授業やシラバスに落とし込もうというのは骨が折れるもの。特にESP(s)ではなくEGPの性格が強い(はずの)中高での授業では。そんな時に、このW&Iですよ。わかる人には響くはずだと思い紹介した次第。

中級の「お題」から、

Intermediate

An email: My favourite film

What is your favourite film?

Write a letter to your pen friend.

Explain why you like the film

and why you think your pen friend should watch it.

(about 100 words).

を取り上げます。

実際に、私が、あれこれと「テクスト」を入れては「小細工」して、W&I が評価をどう変えてくるかを見たものです。それぞれの「テクスト」の最後に、語数とCEFRのランクと、そのランクの中で5段階のどの位置にあるか (1が一番下、5が一番上)を示しています。

1. The movie that had the biggest impact on my life is "Hotel Rwanda. It is a historical drama film about a hotelkeeper during the Rwanda Genocide in 1994. More than one million people were murdered in less than three months at that time, and the movie focused on an ordinary man who had extraordinary courage to save the lives of over a thousand helpless refugees, by giving them shelter in the hotel he managed. The movie was very shocking to me since I have never faced such a fearful situation. The movie was an eye-opener to make me realize what is happening in the world.

(B1-3, 105 words)

2. Hi, Friend.

I know you love watching films, and I will show you my favourite one.

The movie I would like you to see the most is "Hotel Rwanda. It is a film based on the true story about the Rwanda Genocide in 1994. The film focused on an ordinary man who had extraordinary courage to save the lives of over a thousand helpless refugees, by giving them shelter in the hotel he managed. That is the part I like the most about this film. "Hotel Rwanda" must be an eye-opener to make you realize what is happening in the world. I hope you will have a chance to see this film.

(B1-3, 112 words)

3. Hi, Friend.

I know you love watching films, and I will show you my favourite one.

The movie I would like you to see the most is "Hotel Rwanda. It is a historical drama film about a hotelkeeper during the Rwanda Genocide in 1994. More than one million people were murdered in less than three months at that time, and the movie focused on an ordinary man who had extraordinary courage to save the lives of over a thousand helpless refugees, by giving them shelter in the hotel he managed. The movie might be very shocking to you since you have never faced such a fearful situation. The movie, however, must be an eye-opener to make you realize what is happening in the world.

(B1-5, 124)

このような、ランク判定とレベル判定は次のようなプロットで、示されます。

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このグラフそのものは過去5回分しか履歴には残らないので、たくさん書き直しする場合にはスクショなどを撮っておくことをオススメします。

4. Hi, Friend,

I know you love watching films, and I will show you my favourite one.

The movie I would like you to see the most is "Hotel Rwanda. It is a film based on the true story about a hotel keeper during the Rwanda Genocide in 1994. The film focused on an ordinary man who had extraordinary courage to save the lives of over a thousand helpless refugees, by giving them shelter in the hotel he managed. "Hotel Rwanda" might be shocking since most of us have never faced such a fearful situation, but at the same time, the film will be an eye-opener to make you realize what is happening in real world. I hope you will like it, too.

(B2-1, 122 words)

このあたりで、やっと B2の一番下のレベルの評価をもらっています。

5. Dear Friend,

I know you love watching films, and I will show you my favourite one.

The movie I would like you to see the most is "Hotel Rwanda. Have ever seen this film? It is a film based on the true story about a hotel keeper during the Rwanda Genocide in 1994. The film focused on this ordinary man who had extraordinary courage to save the lives of over a thousand helpless refugees, by giving them shelter in the hotel he managed. "Hotel Rwanda" might be a little too shocking since most of us have never faced such a fearful situation, but at the same time, the film will be an eye-opener to make us realize what is happening in the rest of the world. This is definitely worth seeing, and I am sure you will like it, too.

(B2-4, 140 words)

100語という「想定」に、140 語を入れてみると、B2の中でもレベルがかなり上がりました。

6. Dear Angie,

I know you are a big fan of films, and I have always enjoyed talking to you about the films we watched. Today, I will show you my top favourite in ten years.

The film I would like you to see the most is "Hotel Rwanda." Have ever seen this one? It is a film based on the true story about a hotel keeper during the Rwanda Genocide in 1994.

The film focused on this ordinary man who had extraordinary courage to save the lives of over a thousand helpless refugees, by giving them shelter in the hotel he managed. This part is one of the best scenes in this film. It is amazing to see a man can be so humane and considerate to other people in such a critical time.

"Hotel Rwanda" might be a little too shocking since most of us have never faced such a fearful situation, but the film, at the same time, will be an eye-opener to make us realize what is happening in the rest of the world. This is definitely worth seeing, and I am sure you will like it, too. (C1-4, 191 words)

さらに、思い切って、PETのライティングで求められる190 語の「テクスト」に仕立ててみると、なんということでしょう。B1-B2「想定」の中級の課題でも、C1の判定が返ってきます。この「テクスト」に与えられたフィードバックがこちら。

Excellent! You’ve made amazing progress. Your writing is extremely proficient. Practice makes perfect, so keep writing to keep improving! Try building on what you have written or return to Workbooks to start a new task.

7. Dear Angie,

I know you are a big fan of films, and I have always enjoyed talking to you about the films we watched. Now, I will tell you about the film I watched the other day.

The film I would like you to see the most is "Hotel Rwanda." Have ever seen this one? It is a film based on the true story about a hotel keeper during the Rwanda Genocide in 1994.

The film focused on this ordinary man who had extraordinary courage to save the lives of over a thousand helpless refugees, by giving them shelter in the hotel he managed. This part is one of the best scenes in this film. It is amazing to see a man can be so humane and dedicated to other people in such a critical time.

"Hotel Rwanda" might be a little too shocking since most of us have never faced such a fearful situation, but the film, at the same time, will be an eye-opener to make us realize what is happening in the rest of the world. This is definitely worth seeing, and I am sure you will like it, too. (C1-5, 193 words)

語数は殆ど変えずに、小細工をしたら、同じC1判定でも、レベルが一つ上がりました。

こんな褒めことばが返ってきます。

Well done! Although your level remains the same, you have made definite improvements. Think about ways to make your writing more accurate and fluent. Remember: if you can’t think of ways to improve this writing some more, you can always start a new answer or return to Workbooks to try a different task. Keep on writing to keep on improving!

8. Dear Angie,

I know you are a big fan of films, and I have always enjoyed talking to you about the films we watched. Now, I will tell you about the film I watched the other day.

The film I would like you to see the most is "Hotel Rwanda. Have ever seen this one? It is a film based on the true story about a hotel keeper during the Rwanda Genocide in 1994.

Indeed, the film focused on this ordinary man all through the story, but this ordinary man had extraordinary courage to save the lives of over a thousand helpless refugees, by giving them shelter in the hotel he managed. This part is one of the best scenes in this film. It is amazing to see a man can be so humane and dedicated to other people in such a critical time.

"Hotel Rwanda" might be a little too shocking since most of us have never faced such a fearful situation, but the film, at the same time, will be an eye-opener to make us realize what is happening in the rest of the world. This is definitely worth seeing, and I am sure you will like it, too. I look forward to hearing from you soon.

(C2-1, 207 words)

200語を超えたものを入れてみると、C2判定となりました。こんなフィードバックです。

Excellent work! Your level is C2. To keep this level in your writing, you need to keep practising. Use Write & Improve to practise regularly and keep an eye on the feedback to spot any common mistakes or bad habits. You can afford to be more adventurous in your writing. Give it a try!

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最初の英文がB1の3、最後のものはC2の1という判定ですが、同じ「テクスト」を、同じくケンブリッジが提供している Text Inspector でチェックしてみると、CEFRのランク付けにも違いが出てきます。

1のテクストは、C1判定。

語彙をEVPでチェックすると

A1: 57.33%

A2: 14.67%

B1:13.33%

B2:5.33%

C: 2.66%

となります。

グラフィックなフィードバックも貼り付けておきます。

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一方の8のテクストは B2+ という判定になります。

EVPだと、

A1: 57.66%

A2: 17.12%

B1:13.51%

B2:3.60%

C: 2.70%

となって、B2レベルの語彙の使用に差があることが見てとれます。

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この分析結果だけで多くは語れませんが、1から8でテクストは倍近く長くなったにも関わらず、リーダビリティが格段に改善していることも見てとれます。

ちなみに、1のテクストは、『パラグラフ・ライティング指導入門』(大修館書店、2008年)の拙稿部分から転載したもの。

  • 「私の人生に本も大きな影響を与えた作品」

というお題で書かれたものです。今回のW&Iのお題には全く答えていないにもかかわらず、W&IでもB1の判定は出るわけです。語彙選択、構文選択など英語としての「成熟度」「洗練度」という点ではText Inspectorの判定であるC1というのも理解できなくはありません。「テクスト」そのものを何らかの指標に照らして分析するわけですから。

では、振り出しに戻って「ライティング」の評価とは?何をもって「良い英文」だと見なすのか?

ただ「テクスト」を精査するだけではなく、「お題に沿っているか?」つまりは、「誰が、誰に対して、何のために、どのくらいの分量で」書くのか、を併せて考えないとならないだろうと思うわけです。

「お題」と「テクスト」について、今年はじっくりと生き直したいと思います。

ということで、広島の振り返り。

懇親会までお世話になりました。

○田先生、本当にありがとうございます。

本日のBGM: Karma (Mamalaid Rag)

tmrowingtmrowing 2018/02/17 06:25 前回の更新に加えて、Text Inspector での分析結果でグラフィックなフィードバックの写真を切り貼りしました。

2018-02-04 君が待っていた言葉

免許更新も無事終えて、安堵。

いや、自動車の運転免許ですよ。

11日に迫った広島のセミナーの印刷資料の作成も終え、担当の先生への送付も完了。

中高にまたがる課題の設定にはちょっと悩んだけれど、英検3級レベルと高校入試レベルの「お題」で、中学の出口と高校の入り口を考え、大学入試でよく問われる「お題」をもとに、高校段階で何を考えておくべきかを問えればと思っています。複数題を用意しましたが、参加者の顔ぶれを見て、余り欲張らずに進める予定です。

今回、久々に「ライティング」のお座敷なので、「書くこと」「書くことば」について考えていて、当然のごとく、その前の「読む・聞くこと」「読む・聞くことば」についてもあれこれと考える時間がありました。『英語教育』などで取り上げられる今風の授業のありようもいろいろ眺めていたのですが、何だか、自分の居場所がなくなってきたなぁ、という思いが強くなってきています。

英文を読むにも聴くにも「一言一句の全てを理解しているわけではない」と、選択的理解を推奨し、「教授者が狙いとする課題が達成されていれば、そこまでにやりとりすることばそのものは不問」とし、「正確さよりも流暢さ」とばかりに「発話量を増やす」活動を推奨するような英語教室が増えていく中で、「その発話の適切さ」はどう担保されているのでしょう?そもそも、その授業で教材として提示する「素材たることば」はどう選ぶのでしょう?

情報転移で「グラフィックオーガナイザー」を使う授業も流行っています。「読み」がデフォルトで設定されているであろう「テクスト」から、キーワードをグラフィックオーガナイザーに移植する「課題」で、うまく移植できなかったものは、何が読めていないのか?移植できた者も、本当に読めていたのか、をどのように確かめるのでしょう。理解の確認の手段が貧弱であることには目を瞑りますか?そもそも、クラスターや枠や表などの「グラフィック化」そのものは、教科書の著者陣や教師がやっている場合が殆どなのではないでしょうか?それって「主体的」な深い処理ですか?

「即興性」というのも、今どきの(そしてこれからの)英語教室を縛る強力な呪文かも知れません。なぜ、教室でそんなに急ぐのか?なぜ、教室の外にある「現実」を教室に移入することに躍起になるのか?

ある「テクスト」を読んだ後で、「ディベート」だか「ディスカッション」だか、即興で意見を言わせる前に、「そこ、本当に読めていますか?」って言ってあげる人は教室にいないのでしょうか?教師は「ファシリテイター」だなどと言われて久しいですが、学習者の問題意識が高められて、その「お題」に感情移入できることが主眼なのであれば、もとの「テクスト」たる「英文」は最早不要ではないのでしょうか?

即興で自分の書いた原稿を見ながら他の生徒全体に「読み上げ」ているときに、耳で聞くだけで理解できている者がどれだけいるのか?ペアで意見を「やりとり」した後での、別な相手に「レポート」するのでも、そこで「理解し損なった」「伝え損なった」意味をどのタイミングで、誰が掬い上げるのか?

どのような活動をするにせよ、高校の英語の授業は

・ことばそのもの

・意味・語義・定義

をもっと丁寧に扱うべきではないのでしょうか?

共著である『パラグラフ・ライティング指導入門』(大修館書店、2008年)の高等学校編は私の担当です。そこで紹介している活動例は全て実際に私が勤めていた高校の授業で行ったものをまとめています。

その最初に紹介している活動は

次にあげる1.-10. の形容詞は、全て人の性格・性質を表すものです。しかも全て、好ましい・積極的・肯定的な意味を持つものです。それぞれの形容詞が描写している典型的な動作・行動をイメージして、 (a)-(j) の言い換えから最適なものを選びましょう。

というもの。

形容詞のリストは、

1. optimistic

2. hardworking

3. serious

4. ambitious

5. sociable

6. organized

7. competitive

8. confident

9. independent

10. patient

典型的な動作・行動の記述は、

(a) do not tell jokes or laugh

(b) always work hard in your job or school work

(c) stay calm without becoming annoyed or bored

(d) have a strong desire to be successful, rich or powerful

(e) hate to lose and always enjoy trying to do better than other people

以下略

となっています。

なんのことはない、形容詞の定義を動作・行動に移し替えることで実感してもらうという教師の「目論見」です。ある「ことば」を使う以上、その意味がはっきりと分かった上で使う方が、分からないまま使うよりはいいだろうというteacher’s belief と言ってもいいでしょう。

語義をもっと大切に扱いましょう、といいましたが、たとえば形容詞のリストの最後にある patient。

この語は日本語訳では「我慢強い」「忍耐強い」などとされることがありますが、英語では「強さ」として認識されているのでしょうか?上述のマッチングの活動であれば、

  • (c) stay calm without becoming annoyed or bored

が当てはまるところです。最近の辞書からの定義も引いておきましょう。

COBUILD Am E

・If you are patient, you stay calm and do not get annoyed, for example, when something takes a long time, or when someone is not doing what you want them to do.

Activator

・able to wait calmly without becoming annoyed or bored

Cambridge

・B1: having patience 

→ patience = B2: the ability to wait, or to continue doing something despite difficulties, or to suffer without complaining or becoming annoyed

  • この語義に「強さ」を感じますか?

というような「問いかけ」「揺すぶり」を、高校卒業までのどこかでやっておく必要があるのではないでしょうか?

拙稿での、この活動の続きは、今では中学校どころか、小学校の「外国語活動」でも行われているであろう「自己紹介」へと発展していきます。何が、小学校段階、中学校段階とはことなる「ことば」の使い方となるのか、是非、拙著・拙稿をお読みいただきたいと思います。


表現活動でとかく持て囃される「ディベート」や「ディスカッション」のような「意見」「論理」から少し距離を置いて、「物語文」を扱う実践も少しずつですが増えてきた印象もあります。ただ、ここでも、世間との温度差を感じています。

もともとの英文がオリジナルであれ、retoldであれ、折角、誰か作家・作者によって書かれた「物語文」を素材として読んでいるのに、それをさらに劣化した言葉でretoldさせるような「実践」を見ると、「では、どうしてもとの物語を読ませることにしたのか?」と思うわけで、そういう活動に教育的意義を感じないのです。

そんな活動に、reading & writingの「技能統合」とか、「深い処理」とかいうラベルを貼って「今風」を装うくらいなら、絵や写真や年表をもとに、生徒に物語らせておいてから「教材」の英文を読ませて、自分の書いた「テクスト」とのギャップに驚いたり喜んだりすることの方がよほど教育的意義があるでしょう。「流石、プロのライターは違うな」と思えるような素材を選ぶ必然性が生まれると思うのです。もちろん、習熟度が高く、所謂「帰国子女」などが多数いるようなクラスであれば、「なんだよ、俺の英語の方がいいじゃない!」などということもあるかもしれません。それはそれで意義深いことでしょう。

以前、語研のセミナーだったか、津田塾大のセミナーだったかで、「置き換えられないことば」というキーワードで「詩」を扱った発表をしたことがありました。

この過去ログからリンクを辿ってください。

http://tmrowing.hatenablog.com/entry/20160615

詩の言葉を、自分のことばで要約してしまっては言葉の価値は何もなくなってしまうでしょう。それぞれの学習者がそれぞれに解釈して、自分(たち)のことばでパラフレーズしたとしても、やはり、詩の元々のことばに戻って、そのことばを生き直さなければ意味がないと思うのです。もう10年ほど前の話になるでしょうか。

では、何故「物語文」はそんな勝手な加工をしても許されるのか?いたたまれない思いです。「テキスト(=教科書、教材、学習材)」での「テクスト(=ことばそのもの)」の扱いを再考する人が増えて欲しいと願ってはいますが、その思いが私の中で強まっているということは、そろそろ私は、この舞台から退場する時期に来ているのだろうなぁという感じもしています。

本日はこの辺で。

本日のBGM: Goodbye (Mamalaid Rag)

2018-02-01 如月と言えばハニー

大きな月に見送られ、早くも2月。

再度告知から。

後10日に迫ってきました。まだまだ余裕はあるようです。

2018年2月11日(日・祝)

平成29年度全国英語教育学会・小学校英語教育学会第3回英語教育セミナー

広島大学教育学部(東広島キャンパス)K104講義室(広島県東広島市)。

概要はこちらの公式サイトのセミナーのページで。

http://www.jasele.jp/seminar_2017_3/

プログラムはこちらのリンク先から。

(http://www.jasele.jp/wp-content/uploads/20180211JASELE_JES_Seminar.pdf)

小学校英語教育学会との共催ということで、基調講演と私以外のセミナーは「小学校英語」色が強いのですが、私のセミナーは主として「中学校・高等学校でのライティング指導」に関わるものになります。『パラグラフ・ライティング指導入門』(大修館書店)を既にお読みの方も、まだ読まれていない方も、このテーマ、分野に関心の強い方のご参加をお待ちしております。「まだ読んでいないし、読む気などサラサラない」という方は、セミナーに来られても(お互いに)面白くないでしょうから、ご遠慮いただくのが良いかと思います。

以下、私の担当するセミナーの概要です。ワークショップ的な要素も加味して60分しかありませんので、上記『パラグラフ・ライティング指導入門』に加えて、このブログの過去ログを事前にお読みいただくことをオススメします。2月11日という時期が時期ですが、国公立大学の個別試験で出題されるような、所謂「自由英作文」の解法講座ではありませんので、くれぐれも誤解なきよう。

セミナー2 『体を表わし得る名とは?:ライティング課題における「お題」と「テクスト」を見直したい』

講師  松井孝志(山口県鴻城高等学校)

「あなたが一番好きな季節はいつですか?好きな理由を二つあげて英語で書きなさい。」というライティング課題の問題点は何でしょうか?このお題が「前提」としている「良い作文」「好ましい作文」の要件とは何でしょうか?この課題は和文英訳よりも優れているでしょうか?教科書や教材、高校&大学入試、所謂「外部試験」も横目で見つつ、「テクストタイプ」の考察も含め、「テクスト」そのものを見直すセミナーにしたいと思っています。

さて、前回に続いて、蔵出し・棚卸しでワークシート放出です。

個人での利用はご随意に。二次使用に際しては必ず出典明記でお願いします。モラルです。

「実践」とかいう便利な言葉でぼんやりさせる、などというのは志村くんだけに許されていることですから…。

四角化ドリルの延長線。文と名詞句との識別ができることは大きな英語力だと思っています。

2017四角化再び.pdf 直

名詞句の限定表現と「ことがら化」を、自分の学習者としての疑問を無視せず扱っています。

名詞として働くことがら=ワニ 2017.pdf 直

語句のリストと一覧表での総まとめとなります。

名詞句の限定表現 得手不得手 2017 5訂版.pdf 直


所謂「準動詞」。形合わせに悩むところですが、「悩み処では悩んでおきましょう」という、身も蓋もないアプローチです。気休めは言わないし、ギミックもありませんから。

準動詞の肝2017.pdf 直


所謂「知覚動詞」と「使役動詞」。重点は形合わせに悩む「知覚動詞」に置いていますが、使役動詞は折に触れここに戻って確認します。

学習者としての自分の疑問を無視しない、というのがどういうことか、まあ、用例のセレクションと解説を読んでみて下さいな。

ちなみに、使役動詞のhave の例文で出てくる、 Mr Omura は実在の人物です。(http://www.yg-life.net/kodawari/index.php?eid=2

VOの後にくる動詞の形合わせ2017.pdf 直

今年のセンター試験で気になる英文が出ていたので、それにも言及しました。「分詞」にできること、って結構たくさんあるんですけど、実感との摺り合わせは難儀しますよ。

いわゆる分詞構文2017年版.pdf 直

本日はこの辺で。

本日のBGM: Niagara Moon (大滝詠一)