ラッコちゃんに会いたくて

次の旅は、コモド島でコモドドラゴン!なんて思っていた。

しかし、海外旅行が絶望的な世の中になり、残念ながら旅の計画は早々からすべてキャンセル(>_<)

緊急事態宣言後の自粛生活では、ありあまった時間を使って、近所の公園や山に野鳥をよく見に行っていた。普段のようにただただ時間に追われる生活では、絶対に気づくことのできなかった身近な自然に目を向けることができた。

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学校が再開すると、そんなゆったりとした生活は一転し、遠出願望の募る忙しい普通の生活がまた始まった。

せめて夏に国内でも、どこかへ動物を見に行きたい願望がわいてきた。私の仕事の活力は愉しい旅の計画から始まる。忙しければ忙しいほど計画は大規模なものとなる傾向にあり、四カ月間1日の休みもない日が続いた2010年には1回目の南極行きを企み、2011年の第53次南極地域観測隊教員派遣で実行に至った。

やっぱ何か目標がないとがんばれない!と思い、今回は北海道旅行を計画した。目的はこれ。

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ラッコちゃん♡

 北海道の霧多布岬にラッコが繁殖しているというニュースを見て気になっていた。以前、アラスカへ行った時、流氷の合間にプカプカ浮かぶラッコの姿をめちゃくちゃ遠巻きに見て、ラッコってこんな寒いとこで暮らしてるんだなぁと思った記憶があった。日本でそんな野生のラッコを見ることができるなんて意外だった。 

霧多布岬があるのは、モンキーパンチの故郷、浜中町。こんなにのんびりした所で育って怪盗ルパンかと、それまた意外。

霧多布岬に到着すると、全体的にモヤ〜とした視界の中、火曜サスペンスばりの断崖絶壁が部分的に見え隠れしていた。大海原に浮かぶ豆粒のようなラッコを探すには絶望的な霧だった。

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とは言え、せっかく遥々来たんだから簡単に諦められない!と思い、岬の先で心眼をひらく。

海面にプカプカと休憩してる海鳥たちがまぎらわしい。

鳥なら位置をほとんど変えず、そこに浮いているだけなのだが、そんな定位置の海鳥とは違う動きをする物体を発見!とりあえずシャッターきりまくるけど、モヤモヤ視界の中で遠くの海面にチラッとだけしか写らないその様子はほぼネッシー級。

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カメラの確認画面で拡大しても、それがラッコなのかどうかは全くわからないレベルだった。

でも、何かいる!絶対いる!と信じ、2時間ほど岬でねばった。

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霧も少しずつ晴れてきて、いい感じになってきたその時!

また、海面に動く物体発見!

出たり潜ったりしながら進んでる!バズーカカメラで撮った写真を拡大してみると、、

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やっぱラッコぢゃ〜ん♡

けど、思っていたラッコと違う

やっぱ、ガンガン泳ぐラッコじゃなくて、プカプカ浮かぶラッコを見たい!

さらにねばった。

3時間ほどねばった末、ようやく現れてくれた期待通りのラッコちゃんがコレ。

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木で作った人形かなんか?

って思うくらい出来過ぎのザ・ラッコ!

この形のままずーっとしばらく浮かんで進み、たまにクルクル回りながら泳いだりもして、岬の先っぽの波がけっこうザバンザバンくるところまで移動していった。

そんな荒波の中いって大丈夫?!という心配を横目にガンガンと波に揉まれていくラッコちゃん。写真に写る姿はほぼ溺者。

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しかし、彼(彼女?)はいたって優雅に浮かんでるつもりっぽい。

オモロい。意外にオモロ過ぎた。

ホントに見れるのか全く確信もないまま行った霧多布岬だったけど、結果は大満足♡行ってよかった。

 

せっかく北海道まで行くなら、ヒグマも見に行こうと思い、知床ウトロで小さなクルーズ船に乗り知床半島の先っぽまで連れて行ってくれる三時間のツアーに参加した。知床半島の先っぽの方へはクマの調査を行う関係者や漁業関係者しか侵入することはできないため、一般人は観光船に乗って沖合から観察するしかない。まぁ、ヒグマに会うなら船の上からの方が安心して見てられるしね。

番屋と呼ばれる漁師さん達が使う小屋がいくつか並ぶ浜辺がヒグマをよく観察できるスポット。漁師さんも鮭ねらい、ヒグマも鮭ねらい、お互いが暗黙の了解の中、共存しあって過ごしているとガイドさんが話していた。小屋に近づいてくるクマを漁師のおっちゃんは

「コラ〜!!」

とデカい声だけでけちらすらしい。最強だ。

この日も小屋近くの浜で、石の下に隠れるエビなどのエサを探す三頭のヒグマ親子を見ることができた。

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ヒグマさんも見ることができたし、景色も絶景だったし、めちゃくちゃ充実したクルーズだったんだけど、とにかく寒かった。ウトロのこの日の最高気温は20℃程度だったが、ずっと風をうける船上での体感気温は10℃くらいだったと思われる。日本各地で40℃に迫る酷暑日ではあったが、同じ日本で「寒い!」連発できたことはシアワセだった?のかな。

 

涼しい北海道から飛行機で関空へ降り立つと、夜だというのにお湯のような空気。同じ日本とは思えなかった。

まだまだ大阪は当分あの爽やかな空気感にはならなそうだな。

 

ついでのナマケモノ

今回の旅は、そもそもキューバコビトドリが見たい!という目的から計画し始めた。
キューバへ行くには、よくあるルートとしてメキシコ経由が考えられたが、メキシコでしたいことがあんまり思い浮かばず、コスタリカだったらケツァール見てみたいなということで、、

第一目的→キューバコビトドリ
第二目的→ケツァール
ついでにナマケモノ
くらいのイメージで計画を進めてきた。

コスタリカからキューバへ飛ぶ飛行機はパナマ乗り継ぎだったので、せっかくだし、乗り継ぎ時間を利用して、かの有名なパナマ運河もついでに見学してきた。

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実際に船が通過するところは、タイミング的にみることが出来なかったけど、水位で段差をクリアしながらデッかい船を通していくその仕組みを実感できた。
ミラフローレス水門見学施設は4階建ての建物になっていて、各フロアで運河建設の歴史についてや、その仕組みについて学ぶことができる。

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オープンデッキではスポーツ観戦用のシートみたいに椅子が段々に並んでる所があり、運河を通っていく船をじっくり見学することができる。(船の通過には40分ほどかかるみたい)

f:id:tna3yko:20200104055136j:plainいや、ホントよくできた施設だった。

パナマ沖には、たくさんの船が浮かび、皆、運河の通行待ちらしかった。一隻通過するのに数千万円の通行料がかかるらしい(@_@)
ま、南アメリカぐるりと回ること考えたら、究極のショートカットであることに間違いない。
パナマの街には高層ビルが立ち並び、なんかドバイに雰囲気近い。
余裕ある豊かな雰囲気が漂っていた。

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無事に旅の二大目的を果たし、トランジットついでのパナマ運河も見学し、あとは最後の「ついで」にナマケモノを見るため、キューバからコスタリカへ戻った旅の最終日、トルトゥゲーロ日帰りツアーを申し込んでいた。
朝6時に出発し、3時間半ほどかけてカリブ海側のトルトゥゲーロまでドライブ。
トルトゥゲーロに着いてからジャングルの中でナマケモノとか見れるもんかなと思っていたら、ドライブ途中の脇道に車を止めて、ガイドさんが木の上の方を指さしてる。

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車を降りて木の上を見ても、何のことやらサッパリ状態だったけど、よーーく見ると、なんかモサモサした塊!
いますね。。

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これ?
イメージと違う。
なんか、見れたのは見れたけど、けっこうな残念感。
そして、また、しばらく車を進めてから、またまた脇道に車が止まった。
今度は、さっきより動物っぽい。
しかも動き出した!
動く姿はホントゆ〜ったり。

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顔が見えず、カラダのフォルム的にはナウシカの巨神兵風でちょっと不気味。
後で写真を確認すると、お腹に赤ちゃんがくっついた!

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器用に色んなポーズとりながら木の上をノッサノッサと移動していく。

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やっと、お顔が見れるアングル。

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まぁまぁ、カワイイ顔してる。

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耳の穴も発見!

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めっちゃ車行き交う道端の木で暮らしてるあたり、ちょっとイメージとは違ったけど(⌒-⌒; )、最後の「ついで」も無事にクリア。
トルトゥゲーロでは、ガチ版ジャングルクルーズみたいな感じで、ジャングルの中に流れる川をボートで移動しながら色んな動物を観察できる。

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こんなのとか、

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こんなのとか、

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こんなのとか、

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こんなのとかが、人形じゃなくガチでいる。

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ん?
ひときわ作りモノ感いっぱいのオブジェ風なのがたたずんでる。

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キューバコビトドリに惹かれたきっかけとなった「世界の美しい鳥」という本に載ってたキモい鳥だ!
本の中で一番カワイイと思った鳥と、一番キモいと思った鳥、両方とも見れちゃった。
とにかく、目的も無事に果たし、「ついで」もついで以上に大満足な旅となった。

たくさんの自然、たくさんの動物たちにも出会えて、しっかり心の洗濯できた。
そろそろ観念して、現実世界に戻ります。

キューバコビトドリに会いたくて

やってきました、キューバ!
入国するのにツーリストカード(わざわざ日本で申請)持ってないとダメとか、スペイン語か英語表記の旅行保険証明書が必要とか、いろいろハードル高げなこと書いてて気構えたけど、拍子抜けなほどあっさり入国。
空港出口を出ても、ウザいほどのタクシー呼び込みもない。
めちゃくちゃまともな空気感。

ただ、キューバではクレジットカードがほとんど使えず、空港からタクシーに乗るにもまずキューバペソへの両替が必要だった。
出口を出てすぐ右側に長蛇の列ができており、わかりやすい。
並ぶこと、1時間弱。やっとキューバペソget!
タクシーを探す仕草をしていると、やっとタクシーの運転手らしき兄ちゃんが声をかけてくれた。

兄ちゃん : 「タクシー?」
私 : 「イエス。ホテルセビーラ」
兄ちゃん : 「オーケー」
私 : 「30cucでたりる?」
兄ちゃん : 「オーケー。カモーン!」

めちゃめちゃスムーズ
騙される感、ボられる感いっさいなし。
30分ほどですんなりホテル到着。
キューバめちゃくちゃ普通ですやん!

かなりキューバに気構えていたので、翌日は日本語ツアーを申し込んでいた。
八王子に住んでいたという日本語ペラペラのエルさんの案内で2時間半ほどハバナの街を歩く。
ヘミングウェーの常宿だったというホテルや、有名なモヒートの店など、要所を押さえたガイドは頼んだ価値アリだった。

午後からはクラッシックカーに乗って革命広場などの有名どころを回る。
日差し半端なくオープンカーきつくね?って思ったけど、走りだすと心地よい風と爆音のサルサ音楽にテンション上がった。

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正直、キューバはキューバコビトドリ見たくて来ただけだったので、クラッシックカードライブなんてどっちでもいいやと思ってたけど、意外に愉しく乗ってよかった。

 

翌日、いよいよ念願のキューバコビトドリを見にビニャーレス渓谷へ!
ネット検索で見つけたビニャーレスのツアー会社(http://www.discover-vinales.com)が運営しているバードウォッチングツアーにメールで問い合わせ、ハバナからの送迎付きで申し込んでいた。
ただ、メールのやりとりで予約しただけだったし、支払いも当日現金でガイドに渡すというものだったので、ホントにホテルまで迎えに来てくれるのか半信半疑だった。
心配なので、ピックアップ時刻の7時よりちょい前からロビーで待ちかまえた。
いくつか違うツアーのお迎え運転手がやってくる中、7時を過ぎてもそれらしきお迎えは来ない。
このまま来なかったら、今回の旅の目的がパーだ。。
祈るような気持ちで待っていると、

「ヒガシノ?ビニャーレス?」

めっちゃ運転手っぽくない普通に私服の兄ちゃんが声かけてきた。

「イエス!!」(心の声:よかったよ〜(T-T))

来なかったら、ほんま終わってたし~
ありがとう!兄ちゃん!

ハバナからビニャーレス渓谷までは車で3時間半くらいだと旅のバイブル「地球の歩き方」には載っていた。けど、兄ちゃんのぶっ飛ばし運転のおかげもあり2時半くらいで無事に到着。
そして、ビニャーレスの街中でバードウォッチングガイドのフランクさんと合流。
フランクさんは英語の教師もしていたらしく、とても聞き取りやすい英語で話してくれた。
アイラブバード!って言ったら、ミートゥーと優しく微笑んでくれた。
なんかいい人そうで安心(^^)。

フランクさん : 「どんな鳥が好き?」
私 : 「cuban tody!」(キューバコビトドリの英語名)
フランクさん : 「おぉ〜!キュートな鳥だよね。この辺で見られるよ!」
私 : 「まぢー?!」(心の声 : 来てよかったよ〜(ToT))

ビニャーレスの街からしばらく車を走らせた所で、道路の脇に車を止めた。
車道からすぐの所に柵の扉があり、森の中に入って行けるようになっている。
運転手さんは車に待機し、フランクさんと2人で森の中に入っていく。
ゆっくりと、足音を抑えながら進み、フランクさんは鳥たちの声に耳を傾けていた。

「〇〇がいるよ!」
「ほら、あそこ!」

と、色んな鳥たちを探して紹介してくれた。
ただ、この辺りの木になる実が今年は少ないらしく、鳥たちの姿も少なめらしかった。
フランクさんは、私にcuban todyを見せようと頑張って鳴き真似(トゥトゥトゥ)しながら探してくれていたけど見つからず、場所を変えようと柵の扉まで戻って来たところで、、

フランクさん : 「あ!あそこ!!」
私 : 「え?え!え?」
フランクさん : 「todyだよ!あの木の奥!」
私 : 「どこ?どこ?(゚Д゚;)」(パニック)

少し移動しながら、ひたすらフランクさんの指さす方向を凝視して、やっと、ちっちゃい赤黄緑の動く物体発見!

きゃーーー❤

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ホントにいたよ〜

木の枝も多いし、葉っぱも多くて、そこにいると分かっていても(大パニック興奮状態もあいまって)ピントがなかなか合わせられない。

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はやくしないと、どっか行っちゃうよ〜(>_<)
焦る気持ちの中、かろうじてピントが合ったのは数枚だけだった。

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かわい〜よ〜(ToT)

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超かわいいよ〜

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かわいさの中に、キリリとしたおめめがまたステキ!

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飛んでった~!

ほんの一瞬だったけど、会えてよかった(T-T)

その後も場所を変えて、誰かの牧場の中通っていった奥の森とか、絶対に知らないと行けないような野鳥ポイントで色んな鳥たちを見せてもらった。

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午前中、そんなしあわせなバードウォッチングタイムを愉しみ、お昼は普通の農家のお家みたいなとこで、田舎のオカン料理みたいなのをご馳走になった。どれも素朴でとっても美味しかった。
お昼ごはんの後、14時くらいにビニャーレスを出発し、ハバナへ戻ってきたのが16時半ごろ。

ほぼ移動、一瞬cuban todyな1日だった。

ケツァール

前回のブログで白黒の動物好きを宣言しておきながら、今回はこんなド派手カラーの鳥を見にコスタリカへやってきた。

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「火の鳥」のモデルになったというのも納得!
ホント漫画みたいに現実離れした可愛らしい顔立ち。

しかし、角度を変えてみると、、

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ん?

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んん?

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ザ・魚顔系!
正面顔は確実にシマエナガちゃんの勝ちだな。

 

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 しかし、世界一美しい鳥とも言われるケツァールの風格は確かに半端なかった。

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その美しいケツァールが見られる場所はコスタリカの中でも標高が3000mくらいある山の中、ロス・ケツァーレス国立公園というところ。

この辺りにはケツァールを見に行く観光客向けのロッジが点在しており、そこからガイド同伴で散策するようなシステムになっている。

私はサンホセのホテルから1泊2日の現地ツアーを申し込んでいた。
サンホセのホテルへ運転手さんが迎えにきたのは朝の4時(-_-)zzz
そこから1時間半くらいかけてセロ・デ・ラ・ムエルテというロッジまでドライブ。そのロッジが開催する5時半からのケツァール早朝ツアーに参加した。

他のロッジが開催するツアーガイドとも連絡をとりあいながら、その都度ケツァールが見られる場所を探して移動する。
まず連れて行ってもらった場所は、人んちの庭みたいなところ。
その家の住民らしきオジサンが立っていて「あそこだよ」的に指さしてる。
ただ、そっちを見ても全くどこにいるのかなんて見当もつかない。
しかしガイドは即座に手持ちの三脚付きスコープをセッティングし、それをのぞくよう指さした。見てみると、、

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います。
ウソみたいにいますね。


まぢで?!

ガイドが言うにはここから見える2本目の木に止まってると、、
今回も本気仕様のバズーカカメラ持ってきたけど、スコープのさす方向を探しても全然見つかる気がしない。

スゲーなガイド!

そうこうしているうちに、パタパタ〜とケツァールちゃんが羽ばたいた!
今度は比較的難易度の低い木の間に止まってくれた!
そこで1枚目に撮れた写真が、この雌のケツァールちゃん。

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超かわいい〜

けど、、
やっぱ正面顔は

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はい!微妙!
やっぱ、魚顔。
雌は雄のように尾が長くなくて、少しぷっくりしている気がした。
雄の尾羽を見せてもらったが、本当に美しい羽だった。

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二ヶ所目に行った場所で雄のケツァールちゃんに出会えたのだが、最初からわかりやすい木の枝にモデル並みに止まってポージングしてくれていたのが今から考えるとホント奇跡的!そこでかなりのシャッターきりまくり!

しばらくすると、またパタパタ〜と木の中に移動してしまった。
それでもガイドはまた、ちゃちゃちゃっとスコープをセッティング。
のぞくとウッソ〜ん!ていうくらいど真ん中でこっち向いてるケツァールちゃん!
ツアー客たちのiPhoneで順番にスコープ越しのケツァールちゃんを撮ってくれるガイド、、超デキる!
バズーカカメラ持ってなくても全然大丈夫なくらいクオリティー高い写真をiPhoneでゲット可能。

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ケツァールちゃんが大好きなリトルアボカドの木にはモリモリと葉がおいしげっている。

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ガイドは、そんな中からケツァールちゃんを瞬殺で見つけてしまう。
ホントすごい!

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↑どこにいるかわかります?

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いた❤

 

絶対に見られるというものではないと聞いていたので、一応、2回のケツァールツアーを申し込んでいたのだけど、あっさり1回目のツアーでめちゃめちゃ写真撮れちゃった。

こんなものなのかと臨んだ午後からの2回目ツアー。
早朝と同じ木を見に行ったのだけど、ケツァールちゃんは不在。
近くの木に雌のケツァールをガイドさんが見つけてくれてスコープ越しに観察。それから、朝、雄のケツァールちゃんがいた木を張り込んだ。
午後のツアーでは超高級カメラ各自持参のコスタリカ人夫婦がいた。
朝はあの枝に止まってたんですよと、(彼らのカメラからすると超しょぼい)私のカメラで写真を見せると、諦めきれないオーラ全開で木を見守り続けた。
皆で張り込むこと約2時間。
結局、午後のツアーでは雄のケツァールちゃんを見ることはできず、あちこち探しまくってくれて息切れ気味なガイドさんに、「こんな日もある。残念だけど帰るよ」と言われ、やむなく退散。
ホント朝はラッキーだったんだなとつくづく思った。

朝の4時からスタートし、ロッジへチェックインしたのは夕方6時前。ちょうど夕日が沈む頃で雲海が美しかった。
広大な山の斜面に点々とコテージが立っていて、かなりの坂道を降りていった1番下の方が私の部屋だった。
めちゃめちゃ遠っ!と息を切らしながら部屋に入ると、思った以上にステキなお部屋にテンション上がる。

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でっかいガラス張りになっていて、部屋からも常にバードウォッチングができる仕様。

 

また、レストランのテラスには何ヶ所か蜜の入った餌台が取り付けられており、ハチドリが常に飛び回っている。

ハチドリのホバリング技術はホントすごいということがわかる出来事があった。
ハチドリとは羽ばたきの回数が比べものにならないくらい普通の子が餌台に近づいてきて、ハチドリくんのクチバシをうらやましそうに見つめてる。

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そして、

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えい!

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が、、

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残念。
鳥だけど落下

 

ハチドリが近くを飛んでいくと、超巨大な蜂が近づいてきたかのようなブーン音がする。それくらいすごい勢いの羽ばたきがあるからこそ、あのホバリングができてるんだなぁと実感。

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他にも色んな野鳥を見ることができ、ホント鳥好きにはたまらない所だった。

次はキューバコビトドリが見たくてキューバへ移動、、、

パンダと鯱

私はペンギンが大好き。
あと、北海道のシマエナガちゃんもアイスランドのパフィンちゃん【参照:「久々のパフィンちゃん」「アイスランドひとり旅~その2~」】も大好き。
あと鯱もパンダも好き。
私は基本的に白黒の動物が好きみたい。

というわけで、
4月から職場復帰し、休みなく希望なく仕事続きな毎日を過ごしながら、何か愉しい計画を立てて励みにしなくてはと、大好きな白黒の動物を見に行く予定をたてて頑張ってきた。

この夏は、パンダを見るため弾丸4日で中国の成都まで行ってきた。

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ぬいぐるみですよね?

なんで動いてんの?

って思うぐらいホントにパンダってかわい過ぎて作りもの感いっぱい。

1日目の夜遅くに成都へ到着し、4日目は朝早くに成都を出発する行程だったので、今回の旅は丸2日間まさにパンダを見るためだけの旅だった。

1日目は都江堰という所のパンダ基地で1日パンダ飼育体験をさせてもらった。
午前中はパンダの食べ残したササの片付けや掃除。
成都はとても蒸し暑く、作業してると滝のように汗が吹き出す。
かわいいパンダさまのために頑張る。
パンダのうんちは別の入れ物に集めて健康管理のために計測をするらしい。

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パンダのうんちは全くと言っていいほどくさくない。ほぼほぼササなのだ。
ホントに消化して栄養吸収できてんの?って思うようなウンコ。

がんばったご褒美(ヒトの)に、パンダへのエサやり午前の部。

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かわい〜〜〜♥

めっちゃムシャムシャ美味しそうに食ってるよ〜。
ホントに生きてるんだ、このぬいぐるみ〜。って思うくらい作りものみたいなキュートさ。

昼食までの間は園内を自由散策。
どのパンダも寝そべりながらムシャムシャとひたすら食ってる。
なんてダラけた生き物なんだろう。
(でもかわいいからすべて許せる)


午後はパンダにあげるケーキ作りと竹割り。
ササだけでは栄養分が十分ではないので、ニンジンやフルーツを食べさせたり、トウモロコシの粉で作った蒸しケーキを毎日食べさせるそう。
ほんと至れり尽くせり、パンダさまさま。
その蒸しケーキの形づくりを体験させてもらった。

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共食いになってしまうが、パンダ形にしてみた。

竹割りは、竹をばんばん地面に叩きつけてパンダさまが食べやすいように竹を割る作業。
あと、柔らかい竹の子もパンダさまは大好きみたいで、割った竹と竹の子をいっぱい準備して午後の作業終了。

また頑張ったご褒美(ヒトの)に、パンダへのエサやり午後の部。


かわい〜〜〜♥
ホント、かわいすぎる。

16時半ごろ成都市内へ戻り、錦里や春燕路といったベタな成都の街をブラブラ観光。

朝から晩まで汗だくクタクタな1日だった。

 

2日目は、雅安という所にあるパンダ基地へ行った。
成都からは車で2時間くらいかかったけど、成都にあるパンダ基地よりはアクセスしにくいぶん客の数も少なく見学しやすいみたい。
駐車場の車の多さにはビビったけど。f:id:tna3yko:20190820223207j:plain園内がめちゃくちゃ広くてパンダ以外の動物園ゾーンなんかもあり、夏休みの家族ずれでいっぱいだった。外国人観光客はほとんどいなかったと思われる。

ここ雅安のパンダ基地がある場所は、もともと野生のパンダが多く住んでいたような所らしく、すんごい山の中にある。標高が高いぶんちょっと涼しく、そして、めちゃくちゃ敷地が広大。

パンダが登るような木もいっぱいあって、ムシャムシャとササ食った後は器用に木登りして木の上でのんびりと過ごすパンダを見ることができた。

枝折れないの?落ちないか?!
と、こっちが心配になるような細い木にスイスイ登っていく。
本能的に、木の上にいた方が安心なのだろうか。どう考えても鈍臭そうないでたちの子が、とっても不安定に見える枝に腰かけ呑気にくつろいでいる。

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遠くから見るとパンダがはりついてる木はホント不自然に見えて笑える。
けど、これがパンダの自然の姿みたい。

ずっとササ食ってるパンダ。
f:id:tna3yko:20190818045458j:plain木登りパンダ。
f:id:tna3yko:20190818054904j:plainべた寝パンダ。f:id:tna3yko:20190818051510j:plain

f:id:tna3yko:20190817051232j:plainお気に入りの木をとりあう子パンダ

あ〜〜、満足。

生まれたての赤ちゃんパンダは成都のパンダ基地にいたらしく、今回は見ることができなかった。けど、ガイドさんいわく、保育器に入った赤ちゃんパンダを見るためには、めちゃくちゃ並んで約3秒見たらおしまいらしい。上野動物園の初期のパンダ並み?(実際どんなだったかは知らないけど)

毎年、パンダの赤ちゃんは8月に生まれ、1月から3月くらいになるとよちよちパンダちゃんが成都のパンダ基地にお目見えするみたい。

今度は時期を合わせてちびっ子パンダを見に行きたいな♪

 

17時半ごろ成都市内へ戻り、麻婆豆腐発祥の店という陳麻婆豆腐店へ向かった。
地球の歩き方には「陳麻婆豆腐店本店」として地図に書かれているけれど、「百度地図」という中国版グーグルマップ的な地図アプリでは全く本店の場所が出てこない。
不安ながらも、とりあえず歩き方に書いてある地図の場所に行ってみた。
すると、やっぱりこのありさま。f:id:tna3yko:20190820225028j:plain新喜劇ですか?ってくらいよくできたベタな閉店の雰囲気。
なんか移転します的なこと書いてある場所にも行ってみたけど見つからず、仕方ないので別店舗の陳麻婆豆腐(文殊院店)へ移動。
中に入って麻婆豆腐の写真(言葉がわからないので注文用に写真を用意していた)を見せるとオバチャンたちは皆揃ってぶんぶん首をふる。
「は?」といった顔をしてると、ひとりのオバチャンが携帯に向かって「ペラペラペラペラー」としゃべった後、画面を私に見せてくれた。

画面には日本語で「今日は麻婆豆腐は売り切れだから明日また来てね」と書いてある。
なぬ?
まだ7時過ぎですけどー!
どんだけ人気?陳麻婆豆腐!

あきらめきれず、更に別店舗を検索。
陳麻婆豆腐(成都北駅店)へ移動。
3軒目にして、やっとありついた麻婆豆腐は思ったほど辛くもなく、めっちゃ美味しかった。
こうして、パンダづくし+ちょびっと成都観光の旅はあっという間に幕を閉じた。

 

あと、8月までのつなぎとして6月には羅臼へ鯱を見に行った。
ペンギンは南極で普通に見ることができたけど、鯱は行きの船から望遠レンズでなんと確認できた程度。
毎年6月から7月ごろ、羅臼に鯱の群れがやってくるのを見に行く観光船があるのは知っていて、これまでなかなか行く機会がなかった。やっぱ鯱っぽい鯱見たい!と思い、なんとか6月末に3日間休みをとって念願の鯱に会ってきた。

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カッケ〜♥
カッケーよ、鯱〜。

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雄の背ビレはなんと2mもあるらしい!
海面から飛び出てるヒレの存在感は半端なくカッコいい!

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今年は羅臼で真っ白な鯱も見つかってるらしい。
また鯱にも会いに行きたいな♪

 

帰国後、いっきに現実社会の荒波にのまれ、溺れ死にそうになりながら、これまでなんとか過ごしてきた。
ブログも、書くネタ&ヒマ&気力がないまま、気づけば8月まで放置(⌒-⌒; )
南極へもう一度行きたい!という夢が叶ってしまい、燃え尽き症候群的なヌケガラ感は否めないけど、あれ見たい!これしたい!というちっちゃな好奇心はチビチビある。

ちっちゃな好奇心でも、あきらめたり無くしたりしないよう、細々とこれからも人生愉しんでいきたいと思う。

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鯱ネイルやパンダネイルでテンションあげながら頑張ってきたけど、次の目標はなんにしようかな~。。

だいじょうぶか?あたし、、、

2年ぶりの春。
桜はやっぱいいな。

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昭和基地では日に日に寒さが厳しくなってきている頃だろう。

たまに飛んでいたユキドリやトウカモさえも姿を見せなくなり、極夜に向けてどんどんと生き物の気配が消えていく季節。

日本では、あたたかな日差しの中、桜や道端の小さな花が色とりどりに美しい季節。

黄色いチョウチョ、

ピンクの桜、

緑の草木、

空の青こそくすんではいるけれど、

ここは色であふれているなぁと思う。

 

南極では、白と青がほとんど。

白い海、

白い氷山、

そして、晴れた空の青さはハンパない。

見上げると広くまぁるい真っ青な空が広がっている。

 

キレイに晴れた朝、自宅から出て空を見上げると、視界の半分以上は建物で隠れていることに気付く。

どんなに晴れたキレイな空でも、目に飛びこんでくる感動は薄い。

 

日本はホント便利で暮らしやすいと思う。

でも、周りを歩く人達のスピードは速く、いつも何かに追われているよう。

ふと空を見上げることさえないくらいに。

 

53次の時、4か月ぶりに帰ってきた日本で感じたことは、空が青くないこと。

今回、そういう認識はあったので、特に悲しい気持ちになったりはしない。

「そうだなぁ〜、こんなんだったなぁ」

って懐かしくさえ思う。


前回(53次のとき)は4か月ぶりの日本に色んな感動があった。(参照:「あたりまえのせいかつ」)


虫が飛んでる!

雨降ってる!

CMやってる!

あ!カギかけなきゃ!


でも、今回は1つ1つの感動が薄い。

1年4か月ぶりって、どんだけ感動的なんだろうって正直たのしみにしていたけど、意外と

「あ〜〜、そーね、そーだったね」

くらいの感覚でしかない。

人間、最初ってやっぱ肝心なんだなと思う(⌒-⌒; )


前回より確実に大きく感じていることがある。

それは食事のサミシサ。

毎日三食、仲間たちと一緒に他愛ない話をしながらワイワイと食べた食事を本当に恋しく思う。

 

そんなセンチな気持ちを感じつつ帰国してから3週間が超特急で過ぎ去っていった。

色んな「久しぶり」をしみじみと思うヒマもないくらい急激に普通の社会生活に引き戻された感じ。


区役所には海外転出届を出していたので(参照:「またね、しらせ。。」)帰ってきてから転入届を出しに行った。

そして住民票をとると「南極から転入」と記載されていた。

なんてレア記載(♡)

 
そんな超非文明圏から転入してきた超おのぼりさんだけど、容赦なく日本の社会生活時間は進んでいく。

空を見上げるヒマもないくらい猛スピードで。。


だいじょうぶかな、、アタシ

さようなら、昭和基地

いよいよ昭和基地を去る日がやってきた。

 なんども、なんども撮ってきたこのアングルの写真も、

もう最後。

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 53次の時には、分厚すぎる海氷に囲まれ、しらせを寄せ付けなかった昭和基地。

しらせと昭和基地が同じフレームに収まるなんて夢にも思わなかった。

そんなしらせバックの昭和基地を嬉しがって撮りまくった去年、、、

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そして去年の2月に見たのは液体の海をバックにした昭和基地。

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 今年はそこまで大海原なオングル海峡を見ていない。

年によってこんなにも海氷状況は違うものなんだなと思う。

本当に、いろんな昭和基地を経験させてもらえてよかった。

 

でも、かわらず私を癒してくれた景色は、ピンクとブルーのグラデーションがたまらなく美しい空の下、ドロドロで懸命に人間活動してる昭和基地。

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 すんごい自然の中、ちっぽけな人間達が懸命に助け合いながら暮らしてる。

そこに傲慢さはなく、どうしようもないことの方が多い。

人間の力ではどうにもならない、自然への畏敬の念を感じる。

 

そんな中で、共に暮らした仲間達は一生の宝物。

53次の仲間達。

そして、59次の仲間達。

なかまの輪が広がった。

貴重な経験を山ほどさせてもらい、たくさんの出会いがあった南極観測隊での活動。

そんなチャンスに恵まれたことに、ただただ感謝。

 

さようなら、昭和基地。

 

思い残すことは何もない

といったら言い過ぎだけど。(^_^;

前回(53次)の時ほどは思い残すことがない。

 

53次の時には、できていないものが多すぎた。

自然エネルギー棟の屋根、風力発電、、

しらせが接岸できなかったことで色んなミッションが無念のまま終わった。

 

色んなものができあがった昭和基地をもう1度みたい!

この目で見てみたい!

 ずっとそう思っていた。

 59次でその夢が叶い、本当に感謝している。 

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 1年休職という無茶なことをさせてくれた関西大学、そして職場の方々の理解。

こんな無知な私にチャンスを下さった極地研究所。

「あんたが帰ってくるまで絶対に死なへん」と言って送り出してくれた86歳の母。

 色んな人のおかげで、人生の財産となる経験をさせてもらった。

 

南極で、見て、感じて、考えたことを

これからもいっぱい伝えていきたいと思う。

 

今度こそ、

さようなら、昭和基地。