パルメを飲む
Chateau Palmer 1994 | |
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シャトー | Chateau Palmer (シャトー・パルメ) |
村 | マルゴー村 |
クラス | メドック格付け3級 |
年 | 1994 |
価格 | 2万円ぐらい? |
感想 | プラハからの帰り道、トランジットで寄ったフランスの空港で購入。2万円で購入したものの、日本に帰ってから調べると相場は1.1万円ぐらいの模様で、がっくし。なかなか飲む機会がなく長らくおいていたけど、とうとう開栓。しかし、これがモナリザ?という感じで、いまいちな感じでした。これならバアンオーブリオンと同じぐらいか、劣るか、といった感じではないかなぁ…。実質的には、5000円ぐらいのワインではないでしょうか。他のワインとは味わいが異なるのでそれなりに楽しめるけど、この違いを楽しめというのは、かなり玄人向けではないでしょうかね。1999年でないとだめなんでしょうか。 |
NP | 89 |
ヘーゲル「精神現象学」入門を読む
ヘーゲル「精神現象学」入門 | |
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作者 | 長谷川 宏 |
感想 | 原著の訳本を読もうとして途中で挫折。入門書を読もうとして、一年前にこの本を買って、またまた挫折。そろそろ読もうと思って、先週末に一気に読み切った。しかし、作者も書いているけど、ヘーゲルというと、ドイツ観念論の一派ということになっているけど、この本は、厳密なドイツ観念論と趣が異なっている。なんというかロマン的なのだ。それはいいのだけど、だから何?という感じなのだ。それから、なんとも難解でわかりにくい、ということばかり書かれるのもわかりにくい、という感じの本で、もっと作者が思い切って「精神現象学」を自分流で解説してくれればいいのに、と思った。ヘーゲルの何がいいのかよくわかりにくい。自分なりの解釈では、カントの後継の話になっていて、「物自体」を仮定する必要はない、ということと、カントのような現象からスタートして、非常にプリミティブな認識から、宗教にいたるまでの過程であり、仮説であり、推論の過程を記述した本ということかな、と。物自体はいらない、という話もとってつけたような感じで、カントに対する屁理屈のように思えて、どうでもいいことな気がする。最初のほうは、カントとあまり変わらずで、つまらないのだけど、そういうプリミティブな認識体がどうやって知を獲得するにいたるのかという、人間の学習の解釈ともとれるし、現象学的な推論の結果、人間の知を獲得する原理や説明を与えたものと考えられて、そういう意味では非常に面白い。重要な話としては、人間が単なる認識機械(よく比喩で出される潜水艦や宇宙探査船みたいなもの)を超えて、人間と人間の間で関係が構成されるとき、その共同体と個人の関係がどのように成長するのかといったことでしょうか。この個人と共同体の関係を「精神」と呼んでいて、個人が個人を「承認」することが重要であると。つまり、精神現象学の精神とは、共同体と個人の関係のことで、この本は、これらがどのようにして構成されているかということを考証する書物ということになる。共同体に埋没する個人は、自分自身が疎外されており、本来の自分ではない、という実存主義的な話もでている。こういうのが後の実存主義に影響を与えているんですかね。実存主義の現象学的解釈のはしりという感じなのか。そして、宗教とは、ある個人(キリスト)にたまたま宿った精神である、と。最終的には、絶対知の話で終えている。絶対知とは、個人の認識や知識が、現象と違わないことを指していて、ようするに自分が考え推論した結果と現実が一致することで、知が世界にいきわたっているともいうらしい。このへんは「物自体」のカントとかなり趣が異なり楽観的というかいい加減というか、という感じがした。 |
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ゴーストスープを観る
ゴーストスープ | |
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ストーリーと感想 | 主人公の家で無理やりパーティーを開こうとする幽霊二人とのどたばた劇。幽霊二人は成仏のためのゴーストスープを配っているのだった。主人公は最初は幽霊二人を追い出そうとするけど、小さい頃にゴーストスープをおじいさんと飲んだ事を思い出して、幽霊に協力する。最後に幽霊二人は天使だったことがわかる。高橋るみこっぽい感じのちょっと不思議でほんわりするストーリー。監督は岩井俊二。映画というよりもドラマっぽいかんじで、ちょいと時間つぶしにはいいかも。岩井ならでは、というかんじではないかなぁ。 |
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ポマール レ・ヴィーニョを飲む
ポマール レ・ヴィーニョ 2002 | |
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村 | pommard(ポマール) |
畑 | les vignots (レ・ヴィーニョ) |
年 | 2002 |
ドメーヌ | Rodolphe Demougeot (ロドルフ・ドゥモジョ) |
価格 | レストラン価格で9600円 |
感想 | 旨し!これはきたよー。久々に。今日は近所のフレンチレストランRISAKIで食事。花の香。木の香り。なんとも表現が難しい有機系の香り。ショップだと5000円ぐらいらしいけど、レストランで1万円でも十分安いと思えるうまさです。しかし、なんでレストランでばかりあたりをひくのか。家での保存が悪いのだろうか、それとも、つぎかた、店の雰囲気?なんとも家でおいしいワインを飲むのはなかなか難しいようだ。また、ここのレストラン、ディナーを食べたのははじめてだけど、料理も旨し!信濃牛が+2500円で食べられるけど、これがうまい!おそらく人生で一番旨かった牛かと。フォアグラのソテーのもうまかった。 |
NP | 94 |
25th hourを観る
25th hour | |
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ストーリーと感想 | 麻薬取引をする主人公が警察に家に踏み込まれて麻薬がみつかってしまう。1日後には刑務所に入所しなくてはいけない。友達と最後の夜をすごす。家に麻薬があることを知っているのは恋人だけなので、恋人を疑うが、警察に密告したのは、主人公の裏取引の上司(?)であった。最後に、父親に送られて、刑務所に向かうが、「西に向かえと言ってくれ」と主人公に言って、このまま逃げるよう勧めるところが、感動的。全体的に暴力的なムードが漂う。なかなか迫力もあるし、ハリウッド臭くなくて、いい感じの映画でした。 |
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バーバーを観る
バーバー | |
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ストーリーと感想 | |
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クロ・ドュ・カイユレを飲む
クロ・ドュ・カイユレ1998 | |
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地域 | Puligny Montrachet (ピュリニー・モンラッシェ村) |
名前 | 一級畑 Clos du Cailleret (クロ・ドュ・カイユレ) |
ドメーヌ | Domaine Jean Chartron (ドメーヌ・ジャン・シャルトロン) |
年 | 1998 |
値段 | 8600円 |
感想 | 嫁ちゃんが白ワインを飲みたいというので白ワインを買いに出かけたところ、今まで高い白ワインを飲んだことがなかったのでちょい高めの白ワインを購入。3000円ぐらいのものを買ってくると思っていたらしく大層怒られた。まぁ、それはいいのだけど、おう、これはうまいよー。今まで飲んできた白ワインと全然違う。まず、白ワイン特有のすっぱさとすっぱい香りがしない。一般には甘い部類に入るのかな?メロンの香り。蜂蜜の香り。花の香り。白い花の甘い香りがする。色も今までになく濃い。かなり黄色っぽくて、貴腐ワインに近い色だ。味もすっぱいというより、複雑な味わいが。なるほどねぇ。このクラスになるとこんなにうまいんだ。納得。しかし、webで調べてもこのワインなかなか情報が手に入らないね…。このドメーヌのモノポールらしい。 |
NP | 91 |