「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

 1909(明治42)年10月23日(土) カナダ分遣隊、モントリオール到着。マギル大学、交通機関などを見学 【滞米第53日】

渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.264-282

 ○第一編 第六章 回覧日誌 東部の下
     附記 加奈陀分遣隊記事 (田村新吉氏稿)
十月廿三日
午前九時、一行はモントリオールに着、マギール大学・水道・製粉会社、及大船巨舶の出入自在なるセント・ローレンス河の水利を繹ね、又陸上交通機関を視る。孰れも規模頗る大なり。次で加奈陀倶楽部に於て昼餐の饗応あり。
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.233掲載)