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情報資源センター・ブログ 「情報の扉の、そのまた向こう」 このページをアンテナに追加 RSSフィード

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一社史を始めとする実業史、アーカイブズ図書館に関連する情報をご紹介しています。
文化資源に関わる災害と復興についての情報は「震災関連」カテゴリーに集約しています。

2018年05月16日(水)

[] 銀行発祥の地

[][] 『グローバル資本主義の中の渋沢栄一 : 合本キャピタリズムとモラル』 【東洋経済新報社,2014.02】

書誌事項

グローバル資本主義の中の渋沢栄一 : 合本キャピタリズムとモラル / 橘川武郎, パトリック・フリデンソン編著
 東京 : 東洋経済新報社, 2014.02
 viii, 257p ; 22cm
 注記: ISBN: 9784492396018

解題

 渋沢栄一記念財団研究部(現・研究センター)の「合本主義研究プロジェクト」(2011年〜)の研究成果をまとめた一書。2014年には、プロジェクト第1フェーズの総括として、本書と同題のシンポジウム「グローバル資本主義の中の渋沢栄一」(4月18日、於東京商工会議所国際会議場)を開催し、また世界経営史学会試行会議、米国アジア学会、経営史学会関東部会で関連する報告を行った。
 本書は、渋沢栄一が提唱した合本主義を「公益を追求するという使命や目的を達成するのに最も適した人材と資本を集め、事業を推進させるという考え方」と定義づけ分析、21世紀グローバル資本主義の新しい可能性を模索した論集。なお2017年には、トロント大学出版より、英訳版(ハードカバー、ペーパーバックの2種)が刊行された。

書影

グローバル資本主義の中の渋沢栄一

目次

項目ページ
はじめに / パトリック・フリデンソン, 橘川武郎i
第1章 渋沢栄一による合本主義 : 独自の市場型モデルの形成 / 島田昌和1
  1 渋沢栄一評価の変遷1
  2 渋沢の客観的位置づけ4
  3 合本主義と株式会社制度10
  4 渋沢の作り出した株式会社システム13
  5 市場型モデルと財閥モデルの併存・呼応27
  6 合本主義から合本キャピタリズムへ29
第2章 道徳経済合一説 : 合本主義のよりどころ / 田中一弘35
  1 道徳経済合一説の全体像35
  2 経済=道徳説42
  3 道徳=経済説48
  4 道徳経済合一説を特徴づけるもの53
  5 合本主義と道徳経済合一説60
第3章 官民の関係と境界 : 世界史の中で渋沢栄一の経験を考える / パトリック・フリデンソン69
  1 サン=シモン主義との類似性または接点71
  2 官民の風通しの良い関係76
  3 官民の二重性80
  4 役割分担 : 官民の交流と流用83
  5 公益の追求 : 官民共通の目標86
第4章 「見える手」による資本主義 : 株式会社制度・財界人・渋沢栄一 / 宮本又郎93
  1 日本における株式会社制度の発展94
  2 株式会社制度の有効性とフィージビリティ95
  3 大阪紡績会社の事例104
  4 財界リーダーの意義109
第5章 公正な手段で富を得る : 企業道徳と渋沢栄一 / ジャネット・ハンター117
  1 渋沢栄一の商業道徳の二面性117
  2 商業道徳に関する西洋の議論120
  3 日本の商業道徳に対する西洋の態度124
  4 日本での商業道徳の議論133
  5 商業道徳にまつわる未解決な問題146
第6章 グローバル社会における渋沢栄一の商業道徳観 / 木村昌人155
  1 商業道徳の持つ三つの側面155
  2 商業に対する意識改革と商業者の地位向上157
  3 商業道徳の徹底167
  4 積極的な道徳活動174
  5 二一世紀に生きる渋沢の商業道徳179
第7章 世界的視野における合本主義 : 資本主義の責任 / ジェフリー・ジョーンズ185
  1 渋沢栄一の時代 : 一八四〇〜一九三一年186
  2 大恐慌とその余波193
  3 非西洋世界における工業化197
  4 戦後の企業責任論201
  5 持続可能性に関する責任205
  6 新たなリベラルの時代と現代のグローバル化210
  7 世界に広がる合本主義214
第8章 資本主義観の再構築と渋沢栄一の合本主義 / 橘川武郎223
  1 資本主義の危機と合本主義研究223
  2 「日本的経営」再考228
  3 日本経済の再生と「新型日本的経営」236
  4 渋沢栄一の合本主義論の今日的意義246
人名索引255
執筆者紹介257

外部機関の所蔵データほか

NDL-Online / CiNii Books / Worldcat / NDL Search / Googleブックス 1,2

関連エントリー

参考リンク

[][] 『Ethical capitalism : Shibusawa Eiichi and business leadership in global perspective』 【University of Toronto Press,c2017】

書誌事項

Ethical capitalism : Shibusawa Eiichi and business leadership in global perspective / edited by Patrick Fridenson and Kikkawa Takeo
 [Toronto] : University of Toronto Press, c2017
 xvi, 215p ; 24cm (hardcover), 23cm (paperback)
 注記: 『グローバル資本主義の中の渋沢栄一 : 合本キャピタリズムとモラル』(東洋経済新報社, 2014)の英訳 ; ISBN: 9781487501068 (hardcover), 9781487522964 (paperback)

書影

Ethical capitalism

解題

 渋沢栄一記念財団研究部(現・研究センター)の「合本主義研究プロジェクト」第1フェーズの研究成果である、『グローバル資本主義の中の渋沢栄一 : 合本キャピタリズムとモラル』(橘川武郎、パトリック・フリデンソン編著、東洋経済新報社、2014)の英訳。ハードカバー、ペーパーバックの2種。

目次

項目ページ
Contents[v]
Foreword / Iriye Akira[vii]
Preface / Patrick Fridenson[ix]
Acknowledgements[xv]
Introduction / Kikkawa Takeo[3]
1 Tensions between the open market model and the closed Zaibatsu model / Shimada Masakazu[14]
2 Harmony between morality and economy / Tanaka Kazuhiro[35]
3 Public-Private connections and boundaries : from Shibusawa Eichii's experience to a global historical perspective / Patrick Fridenson[59]
4 Capitalism by the "Visible Hand" : the joint-stock ocmpany system, business leaders (Zaikaijin), and Shibusawa Eiichi / Miyamoto Matao[75]
5 "Obtaining wealth through fair means" : putting Shibusawa Eiichi's views on business morality in context / Janet Hunter[93]
6 Shibusawa Eiichi's view of business morality in global society / Kimura Masato[121]
7 Gapponshugi in global perspective : debating the responsibility of capitalism / Geoffrey Jones[144]
8 The crisis of capitalism and the Gapponshugi of Shibusawa Eiichi / Kikkawa Takeo[170]
Bibliography[197]
Contributors[214]

外部機関の所蔵データほか

NDL Online / CiNii Books / Worldcat / NDL Search / Googleブックス 1,2

関連エントリー

参考リンク

2018年05月09日(水)

[] 一般教育A 〔教育〕 - 渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図

 「一般教育」にはA、Bの2図があり、「一般教育A」の図には(財)二松義会、早稲田大学、埼玉学友会、埼玉学生誘掖会の変遷を掲載しています。
 渋沢栄一は、三島中洲が創立した二松学舎の支援団体である(財)二松義会で、顧問、会長などを務め、(財)二松学舎では舎長になりました。また大隈重信創立の早稲田大学では、基金管理委員長ほか種々の役割を担いました。埼玉県出身学生の親睦組織として設立された埼玉学友会、および彼らを支援する埼玉学生誘掖会では、会頭として活動を支えました。

  • 一般教育A 〔教育〕 - 渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図
     
    渋沢栄一関連会社社名変遷図 一般教育 A

*枠色と「栄」アイコンについて

渋沢栄一が直接関わった会社・団体
上記の事業を継承あるいは名称が変遷した会社・団体
それ以外の会社・団体

渋沢栄一の関わり

渋沢栄一関連会社・団体名(名称使用年)栄一の関わり
(財)二松義会 (1909〜1919)顧問、会長、評議員、理事
(財)二松学舎 (1919〜1951)舎長、理事
早稲田大学 (1902〜1951)基金管理委員長、維持員、校規改訂調査委員会長、終身維持員、故大隈侯爵記念事業後援会会長、校規改正審議委員長
埼玉学友会 (1888〜?)会頭
埼玉学生誘掖会 (1902〜1911)会頭
(財)埼玉学生誘掖会 (1911〜2012)会頭
埼玉学生誘掖会舎友会 (1914〜)会合出席、演説、肖像画寄贈

関連エントリーほか

参考リンク

[] 道徳経済合一説/田園調布

2018年05月02日(水)

[][] 『青淵』第830号(2018.05)

渋沢栄一記念財団機関誌『青淵』第830号(2018.05)が刊行されました。
渋沢栄一および財団関連記事は以下の通りです。

  • 【渋沢栄一のことば】 …… 表紙裏
    • 夕つかた磯部に遊びて   栄一
        朝なぎの沖のいさりや多かりし
         さざめき合ひてかへる釣船   (明治三七年)
    • グラント将軍植樹記念碑(上野公園 昭和5年5月建立) [写真]
    • 『渋沢栄一訓言集』より
      ○ 国家は、治者と被治者と相より相俟(ま)ちて、保たれておるものである。
       しかるに治者は、ただ外辺を飾るにのみ汲々(きゅうきゅう)として、実際上の施設をおろそかにし、また被治者は、自己の利益をのみ規(はか)り、ただ僥倖(ぎょうこう)を期するというようであったならば、その国費を負担せざるべからざる商工業は、いかに成り行くであろうか。
      ○ 商工業者は文明の開路者である。先導者である。
       米国人の唱うるがごとく、商業が文明の開路者、先達者であるならば、殖産興業はすなわち国家富饒(ふじょう)の母と言い得るであろう。ゆえに商工業に従事する者は、すなわち文明の開路者なり、先導者なり、富国の本は斯業(しぎょう)に在りと言う観念をもって、その発展を図らねばならない。
  • 【随想】 豊島 / 水野滋 …… p.5-6
  • 『青淵先生訓話集』より [国際訓 国際道徳と世界平和] …… p.6-7
  • いまはまぼろし東の家と“八基会”のこと / 渋沢幸子 …… p.20-23
  • 「奮闘努力」の浅野総一郎 / 奥田豊 …… p.24-26
  • 「高樹会」の記録のこと : 東京女学館初等科の想い出 : 戦中、奉安殿のなかった学校 渋沢栄一館長の「思い」を推察する / 関千枝子 …… p.30-33
  • 渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図 〔97〕 儒教 …… p.37
  • 雑誌に見る渋沢栄一. 『実業之日本』より「新人登用と青年の覚悟」 …… p.38-42
  • 【「せいえんひろば」財団トピックス】 「グローバル時代の「普遍」をめざして : 「帰一協会」の挑戦と渋沢栄一」を開催 …… p.43
  • 【渋沢財団 情報資源センターだより】 No.418 「デジタルアーカイブ」への取り組み …… p.47-46
  • 【史料館の窓】日常生活の中の渋沢栄一 …… p.48
  • 渋沢栄一はその先を見ている : 渋沢史料館 …… 裏表紙