是日、当館の開館式挙行せらる。栄一出席して祝辞を述ぶ。
翌四年三月、当館後援会設立せられ、栄一顧問となる。
出典：『渋沢栄一伝記資料』 3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代 明治四十二年−昭和六年 / 1部 社会公共事業 / 6章 学術及ビ其他ノ文化事業 / 2節 演芸 / 5款 坪内博士記念演劇博物館 【第47巻 p.442-446】
・『渋沢栄一伝記資料』第47巻目次詳細
http://www.shibusawa.or.jp/SH/denki/47.html
坪内博士記念演劇博物館は演劇改良運動など、俳優養成にも尽力した文学者坪内逍遥（つぼうち・しょうよう、1859-1935）の古稀記念と、逍遥による『シェークスピヤ全集』全40巻翻訳完成を記念し、各界有志の協賛により設立された博物館です。
帝国劇場経営のほか演劇改良会設立など、演劇関連の事業にも関わっていた渋沢栄一は、同博物館設立に際しては発起人代表となり、また開館後には後援会顧問の一人に名を連ねていました。
『渋沢栄一伝記資料』第47巻p.443-446には、開館式の式次第が『早稲田学報』第405号（1928.11）からの転載として、後援会の会則等が「坪内博士記念演劇博物館書類」からの転載として紹介されています。
ちなみに『渋沢栄一伝記資料』において「坪内逍遥（雄蔵）」の名は、第27巻と第45巻の「早稲田大学」や、第27巻「演芸及び美術」および第47巻「演芸」などの項目に見ることができます。
参考：当館のご紹介
〔早稲田大学坪内博士記念 演劇博物館〕
http://www.waseda.jp/enpaku/introduction/index.html
財団法人 逍遙協会について
〔財団法人 逍遥協会〕
http://www.shoyo.or.jp/html/kyokai.html
坪内逍遥
〔近代日本人の肖像 - 国立国会図書館〕
http://www.ndl.go.jp/portrait/datas/293.html
