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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
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 1909(明治42)年9月16日(木) (69歳) 渡米実業団、アメリカの農業事情を視察 【『渋沢栄一伝記資料』第54巻掲載】

日栄一、渡米実業団団長として一行と共に、アメリカ合衆国ファーゴ及びグランドフォークに到り、農事試験場・農学校及び農場を見学視察す。二十二日、マディソンに到り、ウィスコンシン大学を訪問、同学農科大学を参観す。

出典:『渋沢栄一伝記資料』 3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代 明治四十二年−昭和六年 / 2部 実業・経済 / 5章 農・牧・林・水産業 / 1節 農・牧・林業 / 9款 農・牧・林業関係諸資料 / 7 其他 【第54巻 p.306-307】

渋沢栄一渡米実業団一行は、ファーゴ(州立農科大学、農事試験場)、グランドフォークス(ベーコン氏農場ほか)、マディソンウィスコンシン大学農科大学)、イサカコーネル大学農科大学)などで、アメリカの農業事情について視察をしています。アメリカの豊富な資源とその大規模な開発・生産現場を目にした実業団一行の様子を、栄一の秘書役である増田明六は『竜門雑誌』第266号(1910.07)p.27-30の中で次のように記しています。

    ○青渊先生米国紀行(続)
         随行員 増田明六
[前略] 一行はワシントン、ヲレゴンの二州に於て、驚くべき森林を見て一驚し、中西部に到りてモンタナ、ダコタの二州を通過し又驚くべき大農場地を見て二驚し、今茲にミネソタ州に入りて更に一層驚くべき大鉄鉱区を見て三驚を喫したり、米国の富強偶然にあらざるなり。[後略]
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.108掲載)

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