是日付を以て、渡米実業団より、アメリカ合衆国各地の商業団体等に対し、感謝状を贈る。栄一之が起草をなし、且団員一同と共に自署す。
出典：『渋沢栄一伝記資料』 3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代 明治四十二年−昭和六年 / 1部 社会公共事業 / 3章 国際親善 / 1節 外遊 / 1款 渡米実業団 【第32巻 p.453-455】
「西陣織感謝状」
（「西陣織感謝状並記念銀器」 （『渡米実業団誌』巻頭折込）掲載）
約3ヶ月にわたってアメリカ各地を訪問した渡米実業団は、1910（明治43）年1月1日付の感謝状を西陣織で作成、銀製記念品と共に各地の商業団体に贈呈しています。
これら贈呈に関し1910（明治43）年1月10日開催の第1回実業団残務整理委員会席上で決議がなされました。大蔵省と大使館の協議により無税通関扱いとなった記念品は、8月23日横浜出航の大阪商船シカゴ丸で各地の領事館宛へ送付、駐米日本大使の名をもって受領者へと伝達されました。
『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.457には記念品贈呈に関する残務委員会での決議内容が、またp.454-455には、贈呈にあたって栄一からJ.D.ローマンに宛てて送付された1910（明治43）年8月1日付けの書簡がそれぞれ紹介されています。
「記念銀器」
（「西陣織感謝状並記念銀器」 （『渡米実業団誌』巻頭折込）掲載）
参考：Railway age gazette. v.49 1910 Jul-Dec （[New York, Simmons-Boardman Pub. Co.], 1910） p.932
〔Hathi Trust Digital Library〕
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