プラネテス 14話「ターニング・ポイント」(公式・NHK)

脚本/大河内一楼、コンテ/須永司、演出/五十嵐達也、作監/米山浩平・池田有
あらすじ
ハチマキとタナベとリュシーとチェンシンの恋愛戦になるのかと思えば、基本的に前回に引き続きハチとタナベの関係がより進展する話。今回って二人が「寝た」話って考えていいんだよね(笑)。いや、もちろん直接的な表現はないんだけどさ、今回結構エロいよ(笑)。第3事業部の実験モジュールにハチとタナベのフィッシュボーンが繋がるところとか、どう見ても性的な描写としか思えないんだけど(笑)。接続シーンの直前でタナベ痛そうな顔するし。だいたい初っぱなでリュシーがいきなりタナベに「彼と寝たの?」って聞いてくるのは、そういう意味での「フリ」でしょう。エロいよなー。妊娠とか、ナマコもそうかな(笑)。
順番にいきます。まずアバンタイトル。新品のトイボックス2を見て子供のようにはしゃぐハチマキ。それを愛おしく見るタナベ。そこへいきなりリュシーが入ってくる。要するにチェンシンと寝たのかってタナベに聞いてくるんだけど、あっさりタナベがハチのことを好きだと告白したので拍子抜けのリュシー。ここはもうちょっと引っぱって欲しかったけどな。ちょっとあっさりしすぎ。一方、ハチマキの方もチェンシンからそれとなく追求されるされるものの、ハチマキのタナベに対する気持ちを意識させるだけでチェンシンの動きはそれ以上展開しない。むしろすっかり安心したリュシーが勝負服でチェンシンに迫るところで、チェンシンは木星往還船の資料を見ていて、木星往還船絡みで今後チェンシンに何かあるな、と新たな伏線が開始。
で、チェンシンとの会話がきっかけで、ハチマキはタナベとのキスが途中だったことを思い出す。前回、九太郎のロケットで邪魔されたからね。デブリ課で他の部署から預かってる動物にタナベと一緒に餌やるシーンで、はっきりさせないと、と逡巡するハチマキ。意識してるもんだからタナベのことが可愛く見えて仕方がない。
そこへ、ラビィのデブリ課係長命令が下る。第3事業部の研究員が事業部長の娘と社内恋愛したことが問題となり、その研究員が飛ばされた話を持ち出し、うちも社内恋愛は禁止ということになる(課長も同意してそれは課長命令になる。エーデルも「補佐」命令してるわけね)。ハチマキは、以前つき合っていたクレアとの関係を指摘され思わずつき合ってるやつなんかいない、と言ってしまう。ここでタナベと顔を合わせる演出は良かった。そんなわけで、ケンカ状態となるハチとタナベ。ここでクレアについてもちょっと継続的な伏線消化があって、管制課の仕事がうまくいってないらしいクレアが、軌道保安庁のハキムに11話で登場したエルタニカの技術者のことを聞いたりするものの、これもそれ以上の展開はなし。今回はあくまでハチマキとタナベの話。
トイボックス2の(月までの)テスト飛行中もまだケンカしてる二人。そこへテクノーラ月軌道担当の第3事業部研究課から通信(社内恋愛禁止令の発端となった人物からの通信)。実験モジュールが小惑星とぶつかるのでなんとかしてくれないか、という話。しかし、宇宙環境保護法とかなんやらがあったり、第3事業部の部長はわざとモジュールに小惑星をぶつけさせた方が保険金をせしめられてもうかるとか考えてたりして、怒ったハチはフィッシュボーンでモジュールの方を動かそうとする。しかしハチだけでは無理っぽいのでそこでタナベが協力。第3事業部の研究員と部長の娘との関係が、ハチマキとタナベの関係のいわば「鏡」となり、ハチとタナベは仲直りするのでした。で、最後は前回出来なかったことをするわけです。
ああ、忘れてた、ユーリの変化を最初からきちんと描いてたのには感心。声に力があるし、タナベのこと呼び捨てだし。それから話の展開に合わせ、冒頭のナレーションとOPが部分的に変更。まずナレーションは「2075年」が「2076年」に。OPの背景でハチの後ろにマイ宇宙船のスケッチ。タナベは職場の人間関係。フィーはトイボックス2の設定。そして特に印象に残るのはハチマキの実家のシーンで九太郎の背がもう伸びてること。相変わらず細かいなあ。


追記2/14
18話のセリフで、ラビィは正しくは係長補佐、課長(フィリップ)は課長補佐であることがわかりました。今回のエーデルのセリフはそれぞれの役職を正しく言い換えただけのようですね。

プラネテス 5
プラネテス 5幸村誠 谷口悟朗 田中一成

おすすめ平均
stars前半終了〜って感じ
starsう〜ん、さすが!!
stars宇宙に出ても人間は人間
stars中盤の山場
stars来ました!!

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