NO5:涙そうそう

★ 本日の1枚 "ビーチ" ★


現在、妻夫木聡さん・長澤まさみさん主演による映画、「涙そうそう」は、名曲「涙そうそう」の歌詞をもとにし、沖縄を舞台とした恋より切ない愛の物語として全国公開されています。この名曲の作詞をした歌手・森山良子さんは「若くして天国に旅立った兄への想いに、初めて向き合って作った曲です。」と語っていて、映画の内容も森山良子さんの実話も反映されているのではないでしょうか?作品は他に、幻冬社から小説版となって発売されています。

 

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(ストーリー)

 〜ひとりぼっちのカオルを、どんなことがあっても守ってあげる〜

 2001年、沖縄。いつか自分の飲食店を出すという夢を持ち、ひたむきに生きる働き者の青年・新垣洋太郎。今日も食材運びのバイトに精を出している。沖縄の青空のように明るく、おおらかな性格の洋太郎だか、この日はいつにも増して陽気で、仕事をしながらたえず笑顔がこぼれている。それもそのはず、洋太郎が誰よりも大切にしている妹のカオルが、高校に合格し、オバァと暮らす島を離れ、本島にやって来るのだ。

 〜洋太郎が8歳の頃、母・光江の再婚によって、洋太郎の妹になったカオル。だが、養父は姿を消し、母も幼い兄弟を残して天国に旅立ってしまった。以来、洋太郎は「カオルはひとりぼっち。どんなことがあっても守ってあげるのよ」との母の遺言を胸に生きてきたのだ。〜 

 そして今日から、ふたりは、洋太郎のボロアパートで一緒に暮らし始めるのだ。船着場にカオルを迎えにいく洋太郎は、久しぶりの再会を前に、どこか落ち着きがない。そんな洋太郎を見つけて、満面の笑みで手を振るカオル。無邪気に兄を慕う様子は昔のままだが、16歳になったカオルの大人びた美しさに、洋太郎は驚き、呆然とする…。

 次第に二人の間に芽生えるある感情。しかし二人はお互いにその想いを胸に秘め、それぞれの道へ歩み始めてゆく。短い兄弟の歴史に別れが来ることもしらずにただ、ひたすら明日を歩いてゆくのだ。

 

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小説では、映画では公開されていない幼いふたりの島での生活の事や洋太郎が16歳に本島に来てから、信頼できる人々と固い絆を築く5年間の出来事、そしてカオルが大学に通っいる間の洋太郎の様子なども描かれており、洋太郎の25年間の生き様が、とても色濃く描かれています。小説を読むと、洋太郎という青年が、短い命であったとしても愛する人を守りぬいて、夢を叶え、周りの人々を愛し、周りの人に愛されてきたというカッコイイ生き方をしているのをもっと知る事ができますよ★★★それにしても…私の唯一の兄弟、兄ィニィも、洋太郎の様に優しくなってくれたら…と、映画の設定とはぜんぜん似てもいない環境であるのに映画を見た、お決まりのないものねだり感に襲われもしました(笑)

(映画・涙そうそう公式サイト)

http://www.nada-so.jp/story.html