仏語再勉強の軌跡

フランス語の本が楽しめるようにするのが今年の目標

Loophole (7/104)

1946年4月"Astounding Science-Fiction"で初出版。"Expedition to Earth"に収録。

火星人が地球での核爆発を知る。それは広島、長崎の原爆だった。そして、ロケットも開発していることも知り、彼らの安全に対する脅威に地球がなりうると考える。そして、月に偵察の基地も作り、注意深く観察を始める。
やがて人類はロケットを大気圏外に打ち上げ、その脅威が現実のものとなる。そこで火星人は大艦隊を地球に派遣し、ロケットの開発を止めなければ、都市を破壊すると警告する。
年月は流れるが、地球はその命令を守っているように見える。しかし、この脅威を取り除かなければ、火星の安全はないと考え、放射能の毒のようなもので、地球人を滅ぼすことを考え、準備を始める。
しかし一方地球では、秘かに反撃の準備を進め、ロケットによらず、物質を遠くに送る方法を研究し、成功させる。そして、火星の首都の上空にテレポートのようなその手段で大爆弾を出現させ、その都市を破壊する。
偵察に送り込まれた人間は、これでロケットの研究が始められるので、よかった。宇宙を光速で、細いチューブの中を通るように移動するのは虫が好かない、と安堵する。

最初にこの短編が活字となったAstounding 誌は、私がコスタリカで定期購読していたAnalog 誌の前身ということを初めて知りました。いわゆるSFのパルプ雑誌です。Analog 誌の他に、Asimov's 誌も定期購読していました。
"Expediton to Earth"は神田の古本屋街で買い、読みましたが、何回かの引越しのどさくさで、残っていません。残念です。コスタリカに行くときに蔵書を大量処分しましたが、その中の一冊と思います。その時、Thomas Hardy以外は殆ど処分しました。